海外で仕事探し – 挫折と失望の繰り返し

16 12月

2016年の初め、いきなりフルタイムの仕事を離れて自分探しをすると豪語したが、とても愚かな決断だとすぐにわかった。

トロントの失業率は悲惨な状態で、特に若い人は仕事探しに苦労している。エントリーレベルの仕事が既に絶滅状態で、数年の就労経験がない限り誰にも相手にされない。会社が人材を育てる時代は終わったのだ。仕事を始めたその日からトレーニングなしで成果を出せないなら、どんなに優秀でも価値はない。少なくとも、それが自分の経験であった。

「君に素質があるのはわかっているが、うちの会社で活躍できるようになるまで三ヶ月はかかる。君のような人材が山ほどいる中で私が君を雇う理由はない。それでもここで働きたいなら、無給のインターンシップなら考えてみてもいい。」

とあるマーケティング会社のトップから実際に言われた言葉である。悲しいことに、返す言葉はなかった。その仕事を欲しがっている人が数百人いる中で、その会社の視点からすれば自分には何の価値もない。自分がその会社に貢献できるようになるまでのトレーニング期間にお金を使うより、もっと経験と技術のある人を雇う方が安上がりだ。

「雇われたいなら、会社が君を雇うコストの二倍以上の利益を達成できると立証すればいい。それだけのことだ。」

それでは自分が金儲けのための機械のようである。しかし、社会はどんどんその方向に傾いている。利益率が物事の価値を図るものさしになって、無駄だと思われるプロセスは削除される。そんな基盤の上に構築された社会で、どうやって人間らしく生きられるのだろうか。毎月ごっそり減っていく貯金と重なっていく履歴書のコピーを見つめながら、迷子になっていた。

八月、自分の仕事経験を活かせる非営利団体三社と面接をする機会がやってきた。自分の全てをぶつけて最善を祈ったが残念な結果に終わった。三社ともとても評価してくれていたのにも関わらず、自分が選ばれなかったことが何より悔しかった。政府の予算がどんどん減っていく中で、非営利団体は仕事のない優秀な人材が溢れている。いくらベストを尽くしたところで、数年の経験しかない自分が十数年も経験のある人と競争するのは厳しい。有色人種で、ゲイで、移民で、英語にアクセントがあって、カナダで大学教育を受けていないというハンディキャップを加えると絶望的である。

ここまで挫折を味わったのは久しぶりだ。もっと若い頃は失敗が当たり前だったから、そこまで深く考えずに前に進めていた。しかし、30歳になってから転ぶと昔よりずっと痛い。プライドとエゴが前より肥大化したのはもちろんだ。以前より周りがよく見えるから、その挫折の意味を分析してしまう。そして、自分の置かれた状況が怖くて、前に進めなくなってしまう。そんな中で、母も、彼氏も、周りの友達もみんな手を差し伸べてくれた。ここまで周りに助けられたのも久しぶりである。そんなサポートがあっても孤独な戦いであることには変わりなかったが、転んだ時の痛みを少し和らげてくれたのも確かである。彼らがいなかったら自分はどうなっていたのだろう。

クリスマスが近付くと絶望感も膨らんだ。この一年で既に10社以上と面接をしてきた。面接に辿り着けるだけでも大きなステップだと理解しているが、それが仕事に繋がらないことには成果だと感じられない。履歴書とカバーレターを百通以上は書いただろう。面接に招かれるために、様々な手を尽くした。周りは自分を信じてくれていたが、肝心の自分は自分自身を疑うことばかりしていた。それでも、踏ん張って前に進むしかない。次の面接はきっと違う結果になるかもしれない。そう自分に言い聞かせる。

昨日の朝、仕事のオファーがメールで届いた。信じられなくてほっぺを抓った。ずっと待ちわびていたものがこんなにあっさりしているなんて、少し拍子抜けした。母に電話して、久しぶりに喜ばしいニュースを伝えた。彼氏もホッとしただろう。今までお世話になった人たちにお礼のメールを送るだけで丸一日かかってしまった。昨晩はなかなか眠れなかった。今回はたまたまラッキーだっただけだと理解しているからだ。

この社会、自分の努力だけではなんともならないことが多すぎる。いくら努力しても報われないかもしれないというのが今年一番の教訓だろう。成功している人が勝ち誇りながらこうすれば成功できると語る自慢話を鵜呑みにしてはいけない。決してフェアではないデコボコした世界で人間らしく生きるのは大変だ。だから、これからもたくさん挫折を味わうのを覚悟して前に進みたい。自分ならきっとまた転んでも立ち上がることができるはずだ。

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2017年と共に、新しい職場で新しいキャリアを歩むことになる。その仕事についてはまた別の機会に紹介しよう。この年末はまったり休憩して2016年の傷を癒す予定だ。

ハッピー・ホリデー&ハッピー・ニューイヤー!

トロントのプライドパレードが25分間止まった理由

4 7月

2016年7月3日に開催された第35回トロントプライドパレードは、初の試みとなったプライド月間の最終日を飾る盛大なイベントである。ジャスティン・トルドーがカナダ首相としてプライドパレードに参加し、フロリダ州オーランドのゲイクラブ銃撃事件の後ということもあって、始まる前から例年にはない熱気が伝わってきた。そして、開始からまもなくして、歴史に残る事件が起きた。

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今年のプライドパレードの先頭を立つのは、Black Lives Matter(訳:黒人の命は重要だ)である。元々はアメリカでの警察や政府による人種差別や暴力に対する反対デモ団体だが、同じ問題を抱えるトロントにもそのムーブメントは広がった。彼らが率いるプライドパレードが政治的になるのは誰もがわかっていた。

プライドパレードが中間地点を差し掛かった頃、Black Lives Matterは行進を止めた。彼らは一斉に床に座って、そこから前に進まないことを宣言した。そして、行進を再開する条件として、プライドを運営する団体であるプライドトロントに数々の要求を突きつけた。この要求の内容は大きく分けて以下になる。

1、黒人LGBTコミュニティや有色人種コミュニティ向けの支援を充実させること

2、団体のスタッフと代表にもっと有色人種を増やすこと

3、プライドから警察のフロートとブースを無くすこと

プライドトロントの代表はこれらの要求をすべて受け入れた。そして、25分間続いた座り込みデモは終わり、プライドパレードは再開した。こんな予期しないことが起きて、観客もメディアも大混乱である。パレードの後ろで待っていた自分は何が起こっているのか全然わからずに、太陽の下で真っ黒に焼けていた。ニュースが伝わると、後列の方で待機していた警察のフロートの人たちが解散した。

この座り込みデモに対するコミュニティの意見は真っ二つに分かれた。Black Lives Matterがプライドパレードを人質にして、自分たちが得する要求を押し付けたと主張する人もいれば、これがプライド本来の姿だと指示する人もいた。そして、この議論によって未だに根強い人種差別の意識が浮き彫りになった。

中でも、一番賛否両論だったのが警察をプライドから無くすという要求だった。35年前に警察による過度のハッテン場摘発で始まったトロントのプライドパレードは、ここ数年警察を喜んで受け入れるようになった。今年はテロのターゲットにされる可能性とカナダ首相の参加もあって、いつも以上に警察の数が多かった。チャーチストリート周辺のビルにはスナイパーまで配置されていたという話まである。

確かに、警察はもうゲイやレズビアンコミュニティを摘発するようなことはなくなった。しかし、有色人種やトランスジェンダーのコミュニティに対する警察の差別や暴力は未だに大きな課題である。それにも関わらず、トロント警察はLGBTコミュニティとの関係が修復されたかのようにプライドにブースを出し、パレードにも参加している。そんなダブルスタンダードをピンクウォッシュだと批判する人は多い。

それに加えて、プライドトロントとトロントの黒人LGBTコミュニティの間にも確執の歴史がある。お金を出してくれるスポンサーを優先しがちなプライドトロントは、黒人LGBTコミュニティに人気のイベントやスペースに不利な変更を幾度と強要してきた。プライドトロントのコミュニティに対する姿勢もまた長い間指摘されてきた問題である。

これらが背景にあったからこそ、この座り込むデモが起きた。礼儀正しくプライドトロントに語りかけたところでずっと変化はなかった。だから、こうしてプライドパレードを止めてまで変化を強要する必要があった。そして、やっとプライドトロントに対する訴えは届いた。

Black Lives Matterがプライドパレードの先頭を歩くと決まったとき、LGBTコミュニティの中から反感の声がたくさん上がった。彼らからすれば、どうして黒人コミュニティが自分たちと関係があるのかわからなかったようだ。この座り込むデモのニュースが流れると、彼らはBlack Lives Matterにそんな要求を押し付ける資格はないと怒った。彼らの目からすれば、Black Lives MatterはLGBTコミュニティの敵に見えるのかもしれない。

まず、黒人コミュニティはLGBTコミュニティの一部である。彼らがプライドトロントに不満を感じているなら、声を上げる資格はもちろんある。1969年6月29日にニューヨークのストーンウォールで起きたデモだって、有色人種やトランスジェンダーの人たちが先頭に立っていた。そんな勇気ある人たちが警察に歯向かったことで、こうして変化が続いてきた。この座り込みデモだって、LGBTコミュニティのための戦いである。それを理解できないのは、有色人種やトランスジェンダーの立場が想像できないからなのかもしれない。

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同性婚が認められて、人権も保護されて、カナダは確かにLGBTコミュニティが暮らしやすい社会といえるのかもしれない。だからといって、ホモフォビアがなくなった訳ではないし、トランスフォビアは未だに根強い。有色人種ならそれらに加えて人種差別だって受ける。LGBTコミュニティの中にも格差がある。お金持ちの白人のゲイなら何も影響はないのかもしれないが、黒人のトランスジェンダー女性にとっては別の現実がある。今回のプライドパレードはそれを再認識させてくれた。そして、Black Lives Matterの勇気ある行動に感謝したい。

 

 

 

LGBTとムスリムが一緒になってラマダンの朝食を食べた

25 6月

フロリダ州のゲイクラブ銃撃から二週間が経とうとしている夜に、トロントのLGBTコミュニティセンターでラマダンの朝食集会が行われた。トロントのムスリムコミュニティ、LGBTコミュニティ、そして、LGBTムスリム・コミュニティが一緒になって企画したイベントである。イスラムフォビアとホモフォビアと立ち向かうために200人以上が参加した。

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フロリダ州のゲイクラブ銃撃を誰かのせいにするのは簡単だ。事件が起きた週末のニュースはオマル・マティーン容疑者がムスリムであることやテロ組織との接点ばかりにスポットライトを当てていた。事件の数日後、オマル・マティーン容疑者がゲイクラブの常連で、ゲイ向けの出会い系アプリを使っていたという証言が出てくると、それに合わせて報道の矛先もターゲットを変えた。一方で、フロリダ州にはLGBTコミュニティの人権を保護する法律がない。この事件で負傷した被害者はそれを理由に仕事をクビにされる可能性だってある。

皮肉なことに、フロリダ州のゲイクラブ銃撃はラマダンとプライドの最中に起きた。社会に溢れているイスラムフォビアとホモフォビアのおかげで、胸を張ってラマダンとプライドの両方に参加できる人は多くない。特に、ゲイやレズビアンでムスリムの人や、トランスジェンダーでムスリムの人たちにとって、自分らしくいられる場所は限られている。自分自身のアイデンティティが社会の中で敵対する立場にあるのは辛いものだ。この事件の後は尚更肩身が狭いのだろう。

「LGBTとムスリムのコミュニティを集めて、公園でピクニックがしたい!」

そんな友人の提案がきっかけだった。どんどんボランティアが現れて、コミュニティから寄付金も集まった。チャーチストリートのLGBTコミュニティセンターはスペースを提供してくれた。どうせならと、日没後にみんなでテーブルを囲んで一緒にラマダンの朝食を食べることになった。小さなアイデアがあっという間に大規模なイベントに発展していった。きっと、こんなときだからこそ、肩を寄せ合えるような場所が必要とされていたのかもしれない。

イベント会場の入り口には、ムスリムコミュニティとLGBTコミュニティの両方からの反差別声明が掲げられていた。トロントのムスリムコミュニティで活動するリーダーたちは、周りから批判されてもLGBTコミュニティを支援する姿勢を崩さなかった。誰かの生き方や属性に同意できなかったとして、相手を偏見したり、差別したりしてはいけない。それがイスラム教の教えであると一人の若いリーダーは語った。

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イベントが始まる前に、他のボランティアたちと断食明けのスナックを用意した。狭いキッチンの中で作業をしながら、みんなからこのイベントを良いものにしたいという真剣な意思が伝わってきた。

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イベントが始まると、あっという間に座席が埋まった。驚いたことに、トロント市長のジョン・トリーまで一緒にラマダンの朝食を食べに来ていた。イベント後にゲイバーに行くと言っていたので、市長としてプライドを満喫中なのだろう。

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9:03PMの日没に合わせてお祈りが行われた。このお祈りの形式についてはイベントが始まるまで意見が分かれていた。男性と女性が同じスペースで祈ることに抵抗を持つムスリムの人は少なくない。百歩譲って男女一緒に祈るとして、男性や女性と自認しない人はどうすればいいのか。最終的に、男性は左側、女性は右側で祈ることになり、暗黙の了解でどちらでもない人は真ん中で祈った。

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お祈りが終わると朝食の時間である。日没は遅いトロントに暮らしているとラマダンの断食も大変だろう。トロント郊外のハラルレストランが提供してくれた食事は絶品だった。

プレートいっぱいの食べ物を持ってテーブルに座ると、周りが笑顔で溢れていることに気付いた。ゲイやレズビアンのカップル、子供連れの家族、民族衣装を身にまとった人、取材に来ていたメディアなど、そこには多種多様の人たちがいた。その違いを持ち寄って、同じテーブルを囲んでこうして食事を楽しんでいる。それぞれの生い立ちを共有しながら、自分とは違う立場のストーリーに耳を傾けている。多文化共生のトロントでさえこんな光景は珍しい。そして、それにとても励まされた。

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イベントの後、帰り際にLGBTコミュニティセンター前のステップが光っているのに気付いた。そこにはフロリダ州のゲイクラブ銃撃で亡くなった人たちのための花束やカードが捧げられていた。多くの人たちが立ち止まって、時間をかけてメッセージを読んでいた。今年のプライドはなんだかお互いを支えようという愛のこもった空気が流れている。

フロリダのゲイクラブ銃撃について

13 6月

いつもと同じ日曜日の朝。

紅茶を飲みながら携帯をチェックした。

フロリダのゲイクラブ銃撃のヘッドラインでニュースフィードが埋め尽くされていた。

「死者20人」という数字はどんどん増えて、午後には「死者50人」になっていた。

イスラム教徒であるオマル・マーティン容疑者がゲイを嫌悪していたという証言も出てきた。

そんな悲しいニュースと共に、ネット上は醜い言葉で溢れていた。

多くの人たちは怒りの矛先をイスラム教徒へと向けた。

携帯の電源を切った。

正直、あまりのショックに頭の中が真っ白だった。

6月、トロントはプライド月間を盛大に祝っている真っ只中である。

プライドが抗議デモから祝典に変わったのは、それだけ社会が変わったという証拠だ。

しかし、2016年にフロリダのゲイクラブで50人が銃殺されたというニュースはそれを揺るがすには十分だった。

その場にいた人たちのことを考えただけで胸が痛んだ。

時代が変わっても、ゲイだということで殺される。

その現実は残酷だ。

そして、今でも多くの人が差別や偏見のせいで命を落としている。

毎年、多くのトランスジェンダーの人たちがヘイトクライムで殺されている。

LGBTコミュニティの自殺率は相変わらずで、いじめ問題も深刻である。

ゲイクラブの帰りに夜道を歩く時、恐怖とは隣り合わせだ。

同性婚という華やかな権利で何もかも解決したわけではない。

今夜、世界各地で追悼イベントが行われた。

トロントも例外ではない。

ロウソクを手に握って、1000人以上の人たちがチャーチストリートに集まった。

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トロント市長やオンタリオ州首相まで出席していたことに驚いた。

近くに立っていた男の子は声に出して大泣きしていた。

周りの人たちは彼を気にかけていた。

そこには笑顔や優しさや愛が溢れていた。

こうやって支え合うことで、このコミュニティは悲しい出来事を乗り越えてきた。

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「暴力に対して、暴力で立ち向かってはいけない。このコミュニティは愛で暴力に打ち勝ってきた歴史がある。どうか、イスラムフォビアでホモフォビアに対抗しないでほしい。」

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「ゲイを嫌う行為も、イスラム教徒を嫌う行為も、同じ差別である。別々の問題ではない。片方の差別を許さずに、もう片方の差別に手を貸してはいけない。」

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「フロリダ州と同じように、トロントにも未だに問題がたくさんある。ホモフォビア。トランスフォビア。人種差別。性差別。そうした問題から目を背けてはいけない。」

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数々のスピーチの末に、数え切れないロウソクに火が灯された。

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暖かい光に照らされながら、手を繋いでみんなで祈った。

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朝からずっとモヤモヤしていた気持ちが少し晴れた気がした。

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「こんな悲しい事件があったからって、私たちがプライドを祝うことをやめるわけがない。暴力と恐怖で攻撃されるなら、私たちは愛で立ち向かうだけだ。自分を誇りに思う権利は誰にも奪えない。」

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このスピーチの言葉がとてもしっくり来た。

今年のプライドは例年以上に盛り上がりそうだ。

 

 

仕事のために生きるのか。生き生きした仕事するのか。

19 5月

トロントはもうすぐ夏よ。

ダウンジャケットを手放せないけど夏よ。

今年の初めに無職になったと書いたけど、順調に無職のまま夏になってしまった。

いや、正確に言うと、ところどころでコンサルタントとして仕事はしてたし。

ボランティアとしていろんな団体も手伝ってるんだけど。

でも、未だにキャリアの進め方は模索中。

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今までにやってきた仕事とは本気で恋してた。

それが自分の中でいつの間にか当たり前になっていた。

お金がもらえるからではなくて、その仕事を通して社会に変化をもたらした。

カミングアウトに困ってた若者が、力強いリーダー的な存在になったり。

差別的だった人が心を開いてくれて、違う視点で物事を見れるようになったり。

何より、目の前でいろんな人が自分の仕事を通して変化していく過程がステキだった。

だから、全力で仕事できたし、良い結果も出してきた。

しかし、そんな仕事はとても限られているし、キャリアアップも簡単ではない。

大手企業で仕事しながらどんどんキャリアアップする友達が羨ましい日もある。

一方で、その友達がしている仕事に恋できるかはわからない。

お金のために好きじゃない仕事なんてしたくない。

週末や平日の夜にしか生きてる感じがしないのは嫌だ。

どうせなら、生き生き働ける環境で生きがいになれるような仕事がしたい。

社畜という言葉が生まれて、多くの人が自分の仕事を好きになれない時代。

そんな条件がとても贅沢なことであるとよくわかっている。

NPO、公務員、大手企業、スタートアップ、他の分野に限らず。

本気で恋に落ちることができる仕事はあるはずだ。

ただ、それを見つけるには時間と労力がいる。

口座の預金が底をつくまでの限られた時間の中で。

そんな仕事を見つけられるのかはわからない。

それでも、試してみる価値は十分にある。

そんなわけで、トロントの美しい夏を楽しみながら就活の続きを頑張るわ。

過去のtogetterまとめを集めてみた

20 2月

あたしのツイートが使われているtogetterまとめをいくつか紹介するわ。

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高校生向けに差別・偏見セミナーをやってほしいと頼まれたら前日に…

差別や偏見に関するセミナーを頼まれたにも関わらず、その前日に「ゲイやホモフォビアの話と、人種差別の話はしないでください」と言われて困ったという話。個人的、今までの仕事で一番印象に残っている経験で、思い出すとちょっと元気がもらえるのよね。

キャシーさんのアライ(ally)に関する発言まとめ

アライってとても大切な存在なんだけど、一歩間違えると支援ではなくなってしまう。どうアライとして支援をすればいいかについては自分も現在進行形で学んでいる。アライのあり方についてあたしが知っていることを #アライのいろは というタグでツイートしたので、ぜひ読んだり、ツイートしたりしてみて。

キャシーさんの「差別を見て見ぬ振りできる人はきっとそんな差別を意識せずに済む恵まれた生活を送っているのよ。」

「黒人の命は大事だ!」という声への反論「みんなの命だって大事じゃないか!」が的外れな理由

このまとめはどちらも北米の人種問題から話を広げて、差別や偏見への向き合い方について語っているわ。とてもセンシティブな問題なので、いろんな意見があると思うけど、これもひとつの意見として読んでもらえたら嬉しいわ。

こちらのまとめはおまけよ。

キャシーの食べログ

いつまでも美味しい食べ物には目がないキャシーよ。

それにしても、ツイッターって本当に便利よね。

まだ頭の中で整理してない考えも140文字の段落で少しずつツイートできて。

いつか記事として書こうと思いながら、ツイートしたし「もういいか」ってなっちゃう。

そんなわけで、こうしてあたしのツイートをまとめてくれた方々に心から感謝。

そして、これからはできるだけ文章にまとめるよう心がけるわ。

トロントのゲイタウンで声をかけられて

4 2月

昔はほぼ毎日遊びに来ていたトロントのゲイタウン。

チャーチストリートとウェルズリーストリートの交差点付近に住んでたこともあったっけ。

それが今では、ヘアスタイリストのところに行く時以外は寄ることもなくなった。

自分も変わったし、この通りも変わってしまった。

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そんなゲイタウンに足を踏み入れると、昔の恋人とばったり会うような気分になる。

まだ好きだという気持ちは少し残ってるけど、もうそれは冷めていて燃え上がることはない。

別にそれが良いとか悪いとかじゃなくて、ただ距離が遠くなっただけだ。

今日もチャーチストリートを早足で歩いていたら、急に目の前のお兄さんに声をかけられたの。

「ねぇ、時間わかる?」

早足のまま彼に時間を教えて、そのままスタスタ歩くあたし。

横を見ると、同じお兄さんが同じくらいのペースで隣を歩いている。

「この辺りって、ゲイの人がいるんだよね?」

急にそんな話を振られて、戸惑うあたし。

「ゲイの人なら向こうの交差点にいっぱいいるよ。」

と、あまり答えになってない返事をして、歩くペースは落とさなかった。

いきなり知らない人からそんな質問をされたら、いくら社交的でも上手に返せない。

そして、そのお兄さんはまだ隣を同じスピードで歩いていた。

いい加減に不自然なので、立ち止まって聞いてみた。

「何か探してるなら、手伝うけど?」

話を聞けば、トロントに来たばかりでそのお兄さんは噂のゲイタウンに興味津々。

まだカミングアウトもしてないのか、ひどくシャイで言葉に困っていた。

とりあえず、すぐ近くにあったコミュニティセンターを紹介してあげて。

友達や一晩の相手と出会えそうな場所を一通り教えてあげた。

緊張していた彼の表情はだんだんほぐれて、優しそうな笑顔に変わった。

「ありがとう!」

そう言って、彼は嬉しそうにゲイタウンの中心部に向かって歩き出した。

可愛い顔したお兄さんだったので、お茶に誘っても良かったんだけど。

ヘアスタイリストとのアポイントメントに遅れてたのでそれは断念。

もう一回振り返って、歩き去るそのお兄さんの後ろ姿を見て。

まだこのゲイタウンを必要とする人はいっぱいいるってことを再確認した。

彼にとって、チャーチストリートが素敵な場所になるといいな。