アーカイブ | 4月, 2012

彼氏の母親に紹介されるゲイ。

14 4月

今日、どっと疲れたわ。

なんでかって、彼氏の母親に紹介されたからよ。

去年の夏に、うちの彼はキャシーママに会っているんだけど。

今度はあたしが向こうのお母様に紹介される番で、死ぬほど緊張したわ。

キャシーって基本的にマダムキラーで親ウケいいんだけ、今回は微妙だった。

というのも、ある程度ゲイに理解のあったうちの母と違って。

彼氏の母は、彼がゲイだってことをそこまで良く思ってないらしく。

しかも、今回キャシーを彼の母親に紹介することになった経緯もひどかった。

今年の初めに、彼に同棲の話を持ちかけたあたし。

引越しの日にちも、住む場所も決まった頃。

「お母さんが台湾から遊びに来るとか言ってるんだけど。」

「え?いつ頃?」

「四月中旬。」

「ちょっと、それって。」

そう、ちょうどあたしたちが引越しをする時期だったわけ。

彼の母親はあたしたちが付き合ってたことは知らず。

同棲までしようとしてるなんて想定もしているわけもなく。

そんな状態で、うちの彼は唐突に母親に全部話したわけ。

あたしだって、自分の息子がいきなり同棲するとか言い出したら。

「あんた、何処の馬の骨かもわからない輩と!」

って、思っちゃうわよ。

普通、そういう大事なことは相談してほしいじゃない。

バレる寸前で言われてもリスペクトもクソもないわ。

きっと、彼の母親のあたしの第一印象は最悪でしょうね。

間違いなく、どこかの馬の骨以下だわ。

結局、彼氏が気を利かせて一緒に食事をすることになったんだけど。

本当に会わせる顔がないというか、後ろめたさでいっぱい。

「あたしがあなたの息子を惑わせたヤリマンのキャシーです。」

って、自己紹介した方が逆にしっくりくるくらい。

その上、今のキャシーの髪型は前髪と後ろ髪がブロンド。

このままじゃ本当にチャラチャラした人だと思われちゃう。

そう思って、わざわざ美容室で茶髪にまで戻して。

あご髭もキレイに整えて、フォーマルに着飾って。

必要ないと彼氏に言われても、ちゃんとプレゼントも用意。

予約も受け付けない人気レストランに約束の1時間前に行って。

オーナーとのコネを使って、並ぶことなく席も確保したあたし。

これで、あとは彼の母親の前で華麗に振る舞えば。

と思ってた矢先、彼氏とその母親が一緒に到着。

席に案内して、頑張ってコミュニケーションしたんだけど。

あたしの下手な北京語でも、英語で何を言っても通じず。

彼の母親も、あたしと目を合わせようともしないで、彼氏と話すばかり。

「あれ?なんかあたし透明人間の気持ちがわかる。」

と心の中で思っても、何もすることはできずに。

「あんた、なんか話ふりなさいよ!」

って彼にアイコンタクトを取っても。

「俺だって何言えばいいのかわかんないよ!」

と返されて、もうどうにもならない。

とりあえず、プレゼントの春物スカーフを渡して。

黙々と目の前の料理を食べながら、必死で間を持たせる。

テーブルの上のお皿がキレイに片付くまで、交わした会話は挨拶だけ。

さらに、彼氏にあれほどお会計はあたしが払うと前もって言ったのに。

結局押されて、彼の母親にご馳走になってしまった。

そのまま、お礼だけ言ってお別れしちゃったんだけど。

これでよかったの?本当によかったわけ?

なんかあたし、凄いダメ人間だったんだけど。

と、頭を抱えながら落ち込んでたら、携帯に彼氏からメールが届いて。

「お母さん、スカーフ気に入ったみたいよ。」

とのことで、20%くらい苦しみから解放された。

でもさ、もう過ぎたことだし、ここは諦めるべきね。

「あんた、うちの子と別れなさい。」

とか、彼がトイレに行ってる間に言われたわけでもないし。

もっとポジティブシンキングしていいわよね。

もう、あたしはベストを尽くしたのよ。

もちろん、彼氏の母親が台湾に帰ったら。

彼と反省会して、いかに彼が助けてくれなかったか文句たらすけどね。

まぁ、何を言っても、あと2週間で同棲生活が始まるあたしたち。

また一歩前進ってところかな。

トロントの街は誘惑がいっぱい。

13 4月

今日は仕事帰りに、ステーキ肉を買いに肉屋さんに入ったの。

この肉屋、イタリア系の家族が経営してるんだけど。

そこでいつも働いてる看板息子がけっこうイケメンで。

もうキャシーは行く度にメロメロ。

肉屋のお兄さんって、響きだけでセクシーじゃない!

そのお兄さん、今日もステーキ肉売り場でキャシーを待ってたの。

とりあえず、お手頃なサイズのステーキ肉がなかったから。

「なんか小さめなステーキ肉ないかしら?」

ってお兄さんに微妙に目線を送りながら、聞いたわけ。

「小さいサイズたっていろいろあるけど、どれがいいんだ?」

もうステーキ肉よりそれを扱うお兄さんの手に全神経を集中するあたし。

「お兄ちゃんのこと信じてるから、おすすめをもらうよ。」

って冗談っぽく言ったら。

「俺が選ぶなら一番大きいの選んじゃうぜ。」

と返されて、ドキドキしてしまって。

「あたし、小さいのが好きだから小さいの下さい。」

って、あたし何を言ってるのって感じになっちゃった。

てっきり、いつのまにか話題がステーキ肉から肉棒になったのかと。

そのステーキ肉たちのそばに横たわるソーセージたちをしみじみ見ちゃったわ。

そういえば、この前もあるクレープ屋さんに入ったら。

なかなかステキなフランス系のお兄さんがクレープを焼いてて。

ちょっと忙しそうにしてたから、手が空くまで待ってたんだけど。

「何頼むんだい?」

と聞かれて。

「そちらの仕事が一段落してからで大丈夫ですよ。」

って、返したら。

「同時にいろいろ扱うのは得意だぜ。」

ってウィンク付きで言われちゃったの。

なんか響きがおかしい。違う違うと思いながらも。

そのお兄さんがフェラしながら、両手で手コキしてるとこ想像しちゃったわ。

その後、クレープが焼き上がって、お兄さんがわざわざ持って来てくれて。

それを受け取って、お店を出ようと思ったら。

「歩いて食べるんなら、剥いてあげるよ。」

「え?何を?」

「ほら、その紙がついたままじゃ食べづらいでしょ。」

って、キャシーが両手で持っているクレープの包装紙を剥いてくれた彼。

もう頭の中では凄い想像をしてしまい動揺してたあたし。

なかなか荷物がまとまらず、バタバタしちゃって。

「ドア持ってもらってるのにすみません。」

と、キャシーを見送ろうとしてるお兄さんに謝ったら。

「なーに。僕は今日は全然暇だから。」

とまたウィンクされながら言われて。

お礼だけ言って、お顔真っ赤でお店をそそくさと去りました。

友達に言うと、いつも自意識過剰だよと言われるんだけど。

これはきっと誘惑だと思うのよね。

というか、そう思うことにするわ。

こういう曖昧で思わせぶりなやり取りこそ、ワクワクして楽しいもの。

しかし、ステーキ肉はお兄さんの言うことを聞いて大きめのを買うべきだったな。

ゲイカップルiPhone4S獲得計画。

12 4月

キャシーもね、そろそろ欲しかったの。

スマートフォンってやつ、日本じゃスマホとか呼ばれてるみたいだけど。

もうNokiaのシンプルストレート携帯じゃ、仕事さえままならないもの。

それで、彼氏もちょうど3年契約が終わるiPhone3Gを買い替える予定で。

値切って安いプラン契約して、iPhone4Sを買おうとしてたわけ。

カナダでは、同じプロバイダーをずっと使っていると。

契約更新時に電話口で延々と駄々をこねるとボーナスクレジットがもらえて。

引き止めプランという裏の安めなプランがもらえることがあるらしいの。

これはもう彼氏のプランに混ざるしかないと思ったケチなキャシー。

「ねぇ、Rogersのファミリープランに加入しない?」

と、付き合って半年くらいだった頃なのに、そんな提案をしたの。

もう普通だったら、なんて図々しいんだと思われてるところだけど。

お人好しの彼はまんまと罠にかかって、Rogersに電話をしたわけ。

でもさ、ゲイで、しかも結婚もしてないのに。

ファミリープランに適応されるのかって話じゃない。

というわけで、電話をかける彼の横で盗み聞きするあたし。

一通り文句を垂れ流して、納得のいくプランを手に入れた彼は。

そのまま、あたしたちのファミリープランを交渉を始めた。

「そう、今のパートナーと一緒にファミリープランでiPhone4Sを2台とか買えますかね?」

「大丈夫ですよ。」

なんと、何も聞かずに了解するRogers!

なんか軽いんだけどっ!

「通話プランやデータ通信の共有もできたりしますか?できればデータ通信量は多めがいいんですけど。」

「なら、お互いに個別にプラン持った方がお得ですよ。」

ええ、意外な展開。

でも、このままじゃあたしだけ通常の高いプランになるんじゃ?

「個別にプランを契約しても、僕のパートナーにボーナスクレジットで安くなったプランが適応されますか?」

「ちょっと確認してきます。」

あら、さすがにそこはダメなのかしら。

ここで断られたらスマホは諦めようかな、とか思ってたら。

「お待たせしました。問題ないです。」

えええええ?

いいんだ!

半年しか付き合ってない彼とでも、パートナー扱いなんだ。

なんだか、多様性によく適応してるのか、ただ適当なのか、よくわからないわ。

そんなわけで、次の日にRogersショップに行って。

彼は黒の、あたしは白のiPhone4Sを手に入れたわけ。

プランの詳細を見ると、公式で発表されてるものより月々$20も安い!

ただ、問題が一つあったの。

あたし、既にiPad2(3G付き)とMacbook Airまで持ってたの。

Macbook Airはコラム連載が決まって、ご褒美に買ってしまって。

iPad2は友達が使い方知らなくて、新品同様のを半額で譲ってもらったの。

もう友達からは彼共々アップルの奴隷だといつも白い目で見られてるわ。

給料もそんなにもらってないのに、この浪費癖は治さなくちゃ。

それでも、お揃いのiPhone4Sはやっぱり嬉しかったわ。

ゲイカップルの家具ショッピング。

11 4月

そういえば、あと数週間で新居に引っ越すあたし。

そう、今付き合っている彼とついに同棲生活を始めちゃうの。

少し奮発して、今の家賃の二倍のマンションに引っ越すんだけど。

「二人で払うしいいか!」

って気楽に一年間の契約書にサインをしてしまったわ。

これ、なんとかなるわよね?

っていうか、なんとかならなきゃまずい。

本題に入る前にそんなネガティブなことを口走ってしまった。

この写真、去年彼とIkeaに遊びに行ったときのものなんだけど。

キレイに飾られたモデルルームの家具に腰掛けて。

「来年は一緒に家具買ってたりしたらどうしよ。」

「ないないない。その前に別れてるから。」

なんか自虐的な冗談なんか言い合ってたけど。

先週末、早くもそんな家具ショッピングをする日が来ちゃったの。

ラッキーなことに、キャシーは去年より一人暮らしをしてたおかげで。

意外と必要最小限の家具は揃ってて、一から買う必要はなかったんだけど。

ゆっくり話し合って、コーヒーテーブルとデスクだけは買うことに決めたの。

で、クイーンストリートに繰り出して、家具屋巡りをしたんだけど。

二人で家具を選ぶことがこんなに大変だったなんて想像もしなかった。

キャシーは、どっちかというと直感派で、すぐ決断するんだけど。

彼はというと、けっこう物事を分析してから、答えを出す人なのよ。

バランスが取れてるといえば聞こえは良いけどさ。

そのバランスを取るのに、めっちゃ格闘してるから。

それで、ある家具屋さんに入って、ステキな赤いデスクを見つけて。

さらに、値下げされてるお洒落なコーヒーテーブルも見つけたの。

「これ今日両方買うから、もっとおまけしてよ。」

って店員さんと値切って、およそ$300近く割引きしてもらったあたしたち。

「じゃ、もう買っちゃおうか?」

ってもうクレジットカードを出す気満々なキャシー。

「ちょっと待って、一回座ろう。」

と、財布に伸びる手を止められたあたし。

「このコーヒーテーブルはたしかにいいと思うけど、あのデスクは少し予算より高めだし、それに赤ってどうなの?」

と、冷静にぶつぶつ言い出す彼。

「で、買うの?買わないの?」

と、既にイライラが頂点に達してるあたし。

「うーん、もうちょっと考えたいし、違うオプションも見たい。」

というわけで、彼の意見も尊重して、しぶしぶ財布をしまったわけ。

このあとも、入るお店入るお店で意見が合わず。

お互いを見る目をキツくなって来て、だんだんと会話にも毒が混じりだして。

このままでは殴り合いになりそうなので、買い物を中止して帰宅した。

こういうときは、頭を切り替えて、理論的に話し合って解決するあたしたち。

家でお茶を飲みながら、エクセルシートを作って、長い議論の末に。

ついにお互いが納得した上で先にコーヒーテーブルだけを購入した。

「これが二人で一番最初に買った家具だね。」

なんて臭いことを言いつつ、彼も嬉しそうだった。

まだまだ引越しはこれからで、きっと本当の喧嘩はこれからなのかも。

友達のゲイカップルは3年以上付き合ってて、引越しで3年分以上喧嘩したという。

まだ1年も付き合ってないあたしたちはどうなっちゃうのかしら。

それでも、お互いに初めての同棲に凄くワクワクしているのよね。

このワクワクとストレスの間で、キャシーはしばらく揺れているのかな。

そういえば、家具を一緒に買ったって友達に話してたら。

「キャシー、超シリアスじゃん!」

「うちなんて、家具は全部拾ってるから別れても痛くないよ。」

とか笑って言われたわ。

そういうものかしら。

高校時代の自分を取り戻すゲイ。

10 4月

学生時代の友達と久々に会うと、不思議な感じがする。

特に小学校や中学、高校の友達で、それっきりあまり会ってなかった人。

そんな人たちと、20代中盤になって久々に話をすると。

まるで時間を旅しているような気分になる。

あたし、時をかける少女にずっと憧れてたの。

ただ、これってゲイとなるとまた話が違ってくるのよ。

20代中盤ともなれば、華々しくゲイデビューする人もいるだろうし。

今更、学生時代の友達と会っても、それを説明する必要があるのかもしれない。

だから、あたしは2年前に帰国したときは学生時代の友達に連絡取ってなくて。

事後報告で、「帰国してました」なんてmixiに書いたら、怒られたわけ。

申し訳なかったんだけど、今更カミングアウトするのもしんどいもん。

それでも、高校時代にけっこう親しかった友達からメールがあったの。

「心配してんだから、次帰ったら連絡よこせよ。」

この友達、実はけっこういろいろ因縁があるというか。

高校時代にキャシーがゲイだと同級生全員に言いふらされたりして。

仲は良かったんだけど、決してゲイに対して理解がある友達ではなかったの。

キャシーが大学に入ってからは、ほとんど遊ぶこともなくなったから。

今更こんなメールをもらって、内心少し嬉しかった。

だから、Bitsのコラムでもこのことについて書いたんだけど。

正直、もう数年以上も誰かに律儀にカミングアウトなんてしてないし。

否定的な態度にもうまく対応できるか自信がなかったけど。

会うからには、面と向かってカミングアウトをしようと思ったの。

先日帰国したときに、地元のコンビニで待ち合わせした二人。

朝から心臓がバクバクして、落ち着かずに待ち合わせ時間前にコンビニに到着。

もう高校時代とは随分キャラが変わってる自分を鏡でもう一度確認して。

「よし!」って心の中で誰かに言ってみたりしてしてたら。

「よっ!キャシー!」

と、噂の彼も到着。もう逃げられない。

8年ぶりにこうして遊ぶのに、不思議とそんな風には感じず。

とりあえず、近況報告なんてしながら、近所のファミレスに入って。

席に座って、緊張して乾いた喉をグラスのお水で潤してたら。

「おまえ、彼女いんの?」

早速、来た!

こんな質問されたら、もう言うしかない。

「彼女じゃなくて、彼氏。」

けっこう決め台詞のように言ってしまい、赤面するあたし。

「おまえやっぱあっち系だったか。」

と、意外と驚いてない彼。

「で、おまえネコなの?タチなの?」

って真顔で聞いて来たわけ。

ええええぇぇぇぇええええぇ?

そこ?そこから聞く?

っていうか、ネコタチってそんなに日常用語だった?

もうなんか、こっちから投げた爆弾をそのまま返されたわ。

そんなわけで、意外とそこから話が弾んでしまって。

ランチしてさっさと切り上げるかと思ってたら。

一緒に地元散歩して、お茶して、カラオケ行って、晩飯まで行って。

8年分もの積もった話に盛り上がって、凄くステキな時間が過ごせたわ。

結局、向こうにはゲイの友達もいて、そのおかげでゲイに慣れてたらしいけど。

後で聞いたら、やっぱりキャシーがゲイだったことはショックだったみたいで。

それでも、いつものように接してくれたから、きっと大丈夫だろう。

その晩、家に帰ってからゆっくり卒アルなんてめくってみたんだけど。

こうやって、高校時代にたくさん時間を共有した人と。

今の自分を共有できたのは、本当に有意義だと感じた。

だって、もしキャシーがそのまま彼らとの関係を断ち切れば。

たくさんの思い出も一緒に彼らとともに、忘れ去られちゃうじゃない。

ゲイだとカミングアウトしてから、いろんな新しいことに手を出して。

一部の仲いい友達としかそういうことを共有してなかったから、なおさらのこと。

なんだか、高校時代の自分を取り戻したような感じで、なんかセンチメンタル。

心の中がほんわり暖まって、卒アルを夜遅くまで読んじゃったわ。

「今度有給が溜まったら、トロントに遊びに行くから!」

って向こうは言ってたから、来たらいろいろ案内してあげよっと。

一生のうち、素でいられる友達なんてそんなに出会えるものじゃないし。

そういう人たちをゲイとノンケで見ずに、もっと大事にしようと反省した。

イノセントを気取る清純派ゲイたち。

8 4月

前から思ってたけど。

キャシーって清純派よね?

女優で言えば綾瀬はるかだと思うわ。

って、頑張って装ってみたものの、ダメだわ。

もうハッテン車窓ブログの常連さんならお馴染み。

キャシーは同じ女優でも、大奥の小池栄子ちゃんタイプですから。

英子のように骨の髄までギラッギラしてますから!

初っ端から思いっきり脱線したけど。

今日はそんな清純派ゲイたちの話でもしようと思ったの。

居るでしょ、ちょっと可愛くて、けっこう天然で、チヤホヤされて。

それでいて、かなりキツいこと平気でやって人を傷つけちゃう子。

同じ清純派でも、タチの悪い方の清純派よ。

この前、友達が思いっきり被害にあってたわ。

その友達、ゲイデビューまもない年下くんとけっこういい感じだったんだけど。

数回デートを重ねた後に、告白をしたら。

「今はちょっとまだ、ごめんなさい。」

と、シラーっと断られて当たってくだけた友達。

相手がかなり思わせぶりだったから、予想外な反応にショックだったみたい。

ここまではさ、まだ良くある話じゃない。

でもここからその子の本性が見えてくるわけ。

「今は付き合えないけど、また遊びましょうよ。」

その気もないのに、なぜかまた遊びたがるその年下くん。

そんな浮ついた態度に、なかなか諦めきれない友達。

あんまりゲイ友達いなくて寂しそうだからと。

友達はその年下くんを自分のホームパーティに招待したの。

キャシーはそれを彼から聞いて、歯に衣着せずに言ったわけ。

「あんた、利用されてるのわかってて招待してるの?」

「利用されててもいい。何も悔やむことはないさ。」

となぜか誇らしげなその友達。

しかし、そんな態度もそのパーティの次の朝には後悔に変わったようで。

その年下くんはそのパーティで気の合ったオトコをまんまと見つけて。

その友達の前で終止いちゃいちゃして。

仕舞にはその友達のソファーにそのオトコと抱き合いながら泊まったそう。

もうね。本当にやるせないわよね。

せっかくパーティなのに気分を台無しにされた可哀想な友達には。

「ほら、こうなるのは最初からわかってたでしょ。」

とはさすがに言えずに、肩を叩いて慰めてあげるキャシー。

でも正直、これはまだ可愛い方だと思うわけ。

他の友達がかかった清純派ゲイちゃんはもっと凄かった。

「今はあなたと付き合うことにしてあげるけど、他にもっとステキな人と出会うかもしれないからから、真剣には付き合わないよ。」

って、告白した日に言われたらしいの。

そんなこと言われて、喜んで付き合った友達もアレなんだけど。

もうパシリにされ、お財布にされ、浮気も余裕でされ放題。

その半年後に、結局あっけなくポイ捨てされたわけ。

本当、ある意味マインドコントロールよね。

人の好意を逆手に取って、使えるだけ使っちゃうなんて。

これっぽっちも人の気持ちを考えないのか、考えられないのか。

どちらにせよ、そんな人はなんだか愛のない人生を歩んでいくのよね。

好意を受け止めて、返して、他にあげること。

それができないんだもの。

悲しいことに、そういう人って意外と多い。

もっと清純派なんて気取らず、ギラギラ汚れればいいのに。

あたしは汚れ女優で、汗水垂らしていくのも楽しいと思うけど。

本物の美女は、その一番奥底まで晒してこそ、輝くのよ。

あの日の紅白、ちあきなおみは誰よりも輝いてたわ。

夜へ急ぎつつ街角で晒すときは、警察に気をつけましょう。

日本のハッテン場の未来。

7 4月

「ハッテン場が着衣必須になった?」

なんて耳を疑うニュースを聞いて。

オーガズムに達し損ねたような声を発したあたし。

ありえない。

ありえない。

ありえないんだけど。

あたし、こう見えても着衣ハッテン場は好きよ?

スーツリーマンを一枚ずつ剥がしていくとかたまらない。

でもさ、ハッテン場が全部強制着衣なのはちょっと違うわよ。

太古の時代より、男同士が裸と裸をぶつけて来た神聖な場所。

それはハッテン場であり、ゲイ文化を育んだ場所でもある。

そんな場所に着衣なんてルールはなかったはずよ?

で、もっと詳しく話を聞いたの。

なんでも昨年、日本でハッテン場の取り締まりがあって。。

新宿のハッテン場、デストラクションの経営者、さらに客まで逮捕されたらしい。

そんなニュースをトロントで耳に挟んだ記憶もあるけど。

まさか、それがこんな深刻な事態を招いていたとは。

ちなみに、そのハッテン場の利用客は公正わいせつ容疑で。

そして、ハッテン場経営者は公正わいせつほう助容疑で逮捕されたんだって。

「ハッテン場の中で公正わいせつ罪?」

って一瞬思ったんだけど。

どうやら、いくら屋内でも、いくら暗くても。

不特定多数が出入りするハッテン場は法的に公共の場になるらしい。

なんかあんまり納得しないけど、そこは百歩譲ってもさ。

「ちょっと今更じゃない?」

覚せい剤の取り締まりが本来の理由だかなんだか知らないけど。

あたしが知る限り、今までこんな厳しい取り締まりはなかったでしょ?

それが今じゃほとんどのハッテン場では。

乱交部屋での乱交禁止。

廊下は着衣で、セックスは個室になっちゃったわけ。

キャシーも聞いた話だから、実際のところ違ってたらごめんなさい。

でもこれじゃ、日本のハッテン場がみんな潰れちゃうじゃない。

確かに、ハッテン場というのは法律ギリギリというか。

むしろ、けっこう違法なビジネスなんだけど。

今までは臭いものだから蓋をされてた場所なんだと思うの。

覚せい剤でアゲアゲになった大乱交が起きていても警察は目をつむってたのよね。

ゲイ男性の間でHIVの感染者が毎年増加していることもあって。

「HIV感染の温床であるハッテン場なんて潰れろ。」

なんて思う人も多いかもしれないが。

ハッテン場という施設があってもなくても、ハッテンという行為には関係ないし。

社会から疎外されたゲイたちがハッテンを止めることはない。

むしろ、ネットや野外にその行為が広がって、逆に事態が悪化することもある。

HIVの予防啓発がしたいなら、ハッテン場内でそういう活動を行えばいい。

こんな回りくどい取り締まりをされても、ゲイはますます疎外されていく。

見せしめで数匹ネズミを殺しても。

その根本の問題を片付けなくては何も変わらない。

トロントでは、80年代に警察による過度のハッテン場の取り締まりによって。

同性愛者の権利活動に火がついて、今では同性婚まで漕ぎ着けたわけだけど。

昨年の取り締まりによって、日本のゲイコミュニティでは何が起きるのだろう。

とりあえず、安全にハッテンを楽しめる場所を破壊されたことは非常に残念。

キャシーの楽しみを返しなさいよ!

日本のハッテン場たち、頑張るのよ!