ゲイの恋愛アドバイスは当てになるのか

キャシーの日々ハッテンは​、トロントの日本語情報誌『Bits』(ビッツマガジン)で2011年から2017年まで連載されていたコラムです。

キャシーの日々ハッテン(コラム連載アーカイブ)
Day.77 ゲイの恋愛アドバイスは当てになるのか

この夏で、彼氏と付き合って3年になった。たった3年ながら、なぜか「長続きの秘訣は?」と聞かれることが多い。答えられないので笑ってごまかすしかない。別に隠しているわけではない。秘訣も何もないのだ。

ゲイに恋愛相談すれば得意の毒舌で鋭く切ってくれると思っている人がたまにいる。「ゲイは男性なのに乙女心が理解できる」というステレオタイプのせいだろう。いつか女友達から真剣に恋愛相談されて何も言うことがなくて、「ゲイなのになんでわからないのよ」と怒られたことがある。その時は彼女の期待に答えられずに罪悪感を感じてしまったが、よく考えてみると自分は何も悪くない。同性カップルと男女カップルの恋愛はまるで違う。ゲイとレズビアンの恋愛だって全然似ていない。そもそも、人と人の組み合わせで、恋愛の形はいくらでも変わる。相談をされても、相手をリスペクトしてコミュニケーションを絶やさないくらいしか言うことがない。残りの問題はその人自身が相手と解決するしかないのだ。「男心を絶対に虜にするファッション」とか「女性を100%落とす口説き文句」とか、安っぽいキャッチコピーで恋愛をひとまとめになんかできない。恋愛アドバイスを自信満々に伝授するような人の話は、エンターテイメントとして聞き流すくらいがちょうどいい。友達の彼女はネットで恋愛テクを学んでは「◯◯をしてくれないから愛されてない」と言って彼を困らせる。そんな表面的なことにばかり気を取られていると肝心の恋愛がおろそかになってしまう。ゲイかどうか関わらず、恋愛アドバイスなんて端から当てにはならない。

恋愛のエキスパートにはなれなくてもいい。他人からのアドバイスなんて全部忘れて、自分と目の前にいる相手のことを学べば良い。手探り状態で毎日新しい発見があるからこそ刺激があって楽しいのだ。

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