クリスマスプレゼントはオトナのおもちゃばかり

キャシーの日々ハッテンは​、トロントの日本語情報誌『Bits』(ビッツマガジン)で2011年から2017年まで連載されていたコラムです。

キャシーの日々ハッテン(コラム連載アーカイブ)
Day.13 クリスマスプレゼントはオトナのおもちゃばかり

今年もいつの間にか終わりに近づき、みんなが忙しく駆け回る季節になった。12月に楽しみなことといえば、友達からのプレゼント。キャシーは12月生まれなので、クリスマスと合わせて毎年たくさんプレゼントが届く。こんなにゲイに囲まれてれば驚くこともないんだけど、プレゼントを開けるたびにオトナのおもちゃコレクションが増えていく。そんな昨日は乳首ショッカーが新たに彼らに加わった。

セックスはもちろんゲイのすべてではないが、なぜかどのゲイタウンに行っても必ずセックスショップが数軒ある。HIV/AIDSが蔓延した時代にセーファーセックスを発明したのがゲイなら、日々新しい刺激を開拓しているのもゲイだ。 江戸四十八手なんて朝飯前。 もはや、ゲイはセックス文化のパイオニアと言っても過言ではない。ゲイライフの日常をストレートの友人に話すと、驚かれると同時に、妬まれるくらい。それを過激だと思う人もいれば、汚いと思う人もいる。でもキャシーはそれを豊かと呼びたい。

そんな豊かなあたしの宝箱には、手錠や縄もあれば、普段は絶対に履かない下着もあって、何に使うのかよくわからないものまである。しばらく付き合った彼とのお遊戯がマンネリになったら、新しいおもちゃで工夫して、新しい楽しみを見つける。モノクロのレトロなテレビが廃れて、カラーになって、最近は3Dまで出て来たように、刺激的なものを追い求めるのは人間の性なのかもしれない。

もちろん、独りよがりに刺激を求めては、相方が置いてきぼりになってしまう。その乳首ショッカーを見た彼の顔色を見て、しばらくその出番がないことを悟ったキャシーだった。

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