ニュイ・ブランシュの裏で(前編)

昨日の記事では、トロントのアート・ナイトであるニュイ・ブランシュを紹介しましたが。

345_1057014785785_4923_n

キャシーはアートを楽しむどころか・・・

アレコレといろんなジレンマに挟まれて、てんてこまいでございました。

ニュイ・ブランシュの3日前のこと。

一人の友人にこんなことを言われました。

「キャシー、そのすぐ人に抱きつく癖やめた方がいいよ。」

理由を聞くと。

「気付いてない?それで友達以上に感じちゃう人が居るんだよ。」

あまりに思わせぶりな言い方だったので。

ちょっと今一番親しい友人が頭によぎって。

「え?Aくんのこと言ってるの?」

って聞くと。

「うん。言うか迷ったけど、Aくんはキャシーのこと好きになりかけてるよ。」

って言われて。

「まさか。うちらに限って、それは絶対無いって!」

って言い切ったものの、なんだか自分でも不安になってきて。

だって、Aくんはトロントという新しい土地で。

やっと本当に信頼できて、いろいろお互いに相談できる友達だったのに。

急に恋愛感情が混じったら、こじれるに決まってる。

少なくとも僕は、友達以外には考えたことが無いし。

そんなこんなでうじうじ考えて。

ついに、ニュイ・ブランシュ当日。

そのAくんが仕切ってくれて、みんなで出かけることに。

家を出る10分前、電話が鳴り出す。

出てみると。

「今日ニュイ・ブランシュ行くの?僕も行くから、あとで電話するね!」

って、例の白人くんでした。

うーん。

行きたくなくなってきた。

でもせっかくAくんが企画してくれたし、嫌な予感がしつつも向かうことに。

ニュイ・ブランシュを見る前に。

いつものレストランで腹ごしらえをしていると。

「今日、キャシーあのパーティで◯◯しちゃった白人の子に会うんでしょ?」

って、一人の友達がいらんことを言い出す。

それを聞いた瞬間にAくんの顔色が変わって。

焦ったキャシーは。

「なんかコレに来るみたいだから、電話してきたら、ちょっとだけ離れるかも。」

ってさらにいらん情報を。

「勝手にすれば。」

と一気に不機嫌になってしまったAくん

そして火に油を注ぐように。

ニュイ・ブランシュを回っている最中。

みんながみんな、ずっとわがまま言っていて。

離れたり。戻ったり。はぐれたり。

その度にAくんが走り回っていて。

もう頭に血が上っているのが明白でした。

いつもは絶対にキャシーに怒らないAくんなのに。

もう話しかけても、睨みつけて。

「来年はもう絶対コレやらないから!」

って怒鳴ってばかり。

まぁ、オカマの集団を指揮するのってそれだけ大変なのです。

ストレートに歩くオカマはオカマじゃないもん(笑)

こんな最悪の状態で。

白人くんから電話がかかってこないのがせめてもの救いでした。

しかし、深夜1時を回った時点で。

白人くんから電話が。

「今友達とディナー食べ終わって、会いたいんだけど・・・」

って、酔ってるような声でした。

しかも。

「なんか日本語話せるスペイン人の可愛い子居て、紹介したいんだけど。」

とか言い出し。

もうキャシーにはこれから繰り広げられるであろう悪夢が、目に見えていました。

キャシーのことが好き疑惑が上っていて、しかも今日に限って不機嫌なAくん

酔っ払った白人くんと、その彼が紹介しようとしているスペイン人の友達

こんなんでバッタリ合流しちゃったら、本当に何が起こるかわかりません。

だから、みんなに謝罪して。

ちょっとだけ抜けて、白人くんたちに挨拶だけしに行くことに。

キャシーの長い夜はまだまだつづく。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中