カイリー、ドージャ、デュア?2020年はディスコ・イヤー!

2020年はディスコ・イヤーだ。

新型コロナウイルスのパンデミックが続く中、トロントは今週末にも再びロックダウンに突入するかもしれない。なかなか先が見えない今年を乗り切るためには少しでも光を感じたい。そんな中、先日リリースされたカイリー・ミノーグのアルバム『Disco』はキラキラ輝き、そのグルービーなビートに身を任せれば嫌なことも忘れさせてくれる。

カイリー・ミノーグ以外にも、今年はディスコ調の曲がたくさんブレイクしている。「あたしは牛よ!」と歌うおふざけソングで2018年に話題を集めたドージャ・キャットは、今年『Say So』が本格的に大ヒット!

レトロなのに新しいアルバム『Future Nostalgia』がヒット中のデュア・リパも、バリバリのディスコソング『Levitating』をシングルとしてリリースしたばかり。

マイリー・サイラスの久々のヒットとなった『Midnight Sky』もめちゃくちゃディスコ・インスパイアである。

ガガとアリアナの『Rain On Me』や、ジェシー・ウェアの『Spotlight』、ヴィクトリア・モネの『Experience』と、見渡せば2020年はディスコ・ソングだらけ。暗い現実から逃避しようと、明るい音楽を求める人が増えているのかもしれない。

70年代にブームを迎えたディスコミュージックは、実はゲイやトランスコミュニティ(特に有色人種のゲイやトランスコミュニティ)と深い関わりがある。世界的に有名なニューヨークのディスコクラブ、スタジオ54のドキュメンタリーでは、当時のゲイクラブでディスコブームに火がつき、ダンスフロアがゲイやトランスコミュニティのセーフスペースとして機能していたと語っている。その後、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』などの人気によってディスコカルチャーはもっとメインストリームとなるが、80年代を迎える頃にはバックラッシュを受けて逆に嫌われ者になってしまう。しかし、80年代後半になるとディスコはゲイクラブで密かにハウスミュージックとして生まれ変わり、ハウスミュージックは世界的人気を誇るジャンルとして進化していくのだ。

正直、あたしは今年までハウスミュージックが何なのかもそこまで把握してなかったんだけど、友達にキャシーのパーティ・プレイリストはテンションが下がると指摘されたのよ。頭に来るわ!確かに、最近よく聴く音楽はインディーズのソウル・R&Bだから、パーティ向けではないけど、ここまで友達の反感を買っていたとは知らなかった。だから、仕方なくハウスミュージックを散々リサーチして、とっておきのプレイリストを作ったわけ。それなのに、パンデミックが始まってパーティとはおさらば。でも、こうしてディスコやハウスの歴史を学んだおかげで、ゲイとして親近感も湧いた。2020年のディスコブーム再来も、なんだか不思議な感覚で、自分のことのように喜んでしまう。

そういえば、2008年にトロントに留学生として来た頃、毎日カイリー・ミノーグのダンスミュージックに励まされていた。言葉も文化もわからない新しい環境で苦戦しても、彼女の明るい歌声と爽快なビートのおかげでいつも笑顔でいられた。こうやってまた今年もカイリーに励まされているなんて、ノスタルジックな気分になってしまう。アーティストキャリア歴33年(子役時代も含めると41年)の彼女ですが、これからも素敵な音楽をずっと歌ってほしい。

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