お節介なゲイのキューピット。

キャシーの彼がしばらく台湾に遊びに行っちゃって。

一人寂しく週末を過ごすわけがない悪い子なキャシー。

さっそく友達呼んで、強制下着パーティを開催したの。

ちなみに、このブリーフのような下着。

本当はモントリオールから彼氏に買って来たお土産だったのね。

ボタンを一つずつ外せば、ポロリな楽しい下着だったんだけど。

あたしより痩せてる彼のお尻が豊満すぎて、結局入らなく。

仕方がないので、キャシーがいただいたわ。

これをノリノリでパーティで履いたんだけど。

少しボタンを外しておいてセクシーアピールしようと思ったら。

レズビアン友達の前でポロリしてしまって、めっちゃ怒られたわ。

みんながみんなチンコを見て喜ばないこと忘れてたわ。

ちょっと関係ない話ばかりしちゃったんだけど。

実はこのパーティを主催した理由はちゃんと別にあったの。

今でもあたしって独身のゲイ友達と遊ぶことが多いんだけど。

「キャシー、顔広いんだから誰か紹介しなさいよ!」

と、よく聞かれたりするわけ。

ただ、適当にゲイとゲイを足してもカップルにならないじゃない。

あたし自身もそうだけど、恋愛相手には妥協しない人って多いのよ。

上手く行かないと気まずいし、よほどの自信がない限り紹介とかはできない。

でも今回はいつもと違って、もの凄く自信があったのよ。

この二人、どっちもトロントのコミュニティの中で素晴らしい仕事してるし。

問題意識も強く、向上心もたっぷりあって、キャシーもとても尊敬してる。

二人ともあたしと親しいにも関わらず、今まで会ったことがなかったの。

「これではもったいないわ!」

と思い立ったお節介なあたしは、すぐにこのパーティを企画。

彼らにこのパーティの“趣旨”もしっかりと伝えた上で。

仕事関係で知り合った人たちを集めて、みんなを下着姿にしたわけ。

最初は「期待はしないでおく…」と二人とも微妙な反応だったんだけど。

みんな恥ずかしがってなかなか脱がない中、彼らはちゃんと脱いでくれて。

いつの間にか、あたしの神聖なベッドルームに閉じこもったの。

他のパーティの参加者たちは軽くポカーンとしてたけど。

「実はね…」とキャシーが説明すると、みんなも耳を澄ませたわ。

中からよがり声やしこしこ音でも聞こえるのかと思えば。

「人種差別とパワーダイナミックは、切っても切れないよね。」

と、熱心に市民権について語ってたわ。

ほら、気があったみたい!

やっぱりあたしの勘は当たってた。

そのまま一緒にパーティから帰った二人は、次のデートを約束したそうよ。

まだ上手く行くかはわからないけど、大事な一歩は踏み出せたみたいね。

次の日、あたしの別の友達はこれをどこかから聞きつけて。

「キャシー、次はあたしの番だから!」

とか言ってたけど、そんな簡単だったら今頃ビジネスにしてるわよ。

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