キャシー、ずっと自分のことゆるまんだと思ってたの。
今は昔、あたしが初めてアナルセックスに挑んだあの肌寒い午後。
「痛かったら言ってね。」
と初めてだったあたしを気遣ってくれたあの方(名前忘れたわ)。
「うん、大丈夫だよ?」
と何も痛みを感じないあたし。
「え?マジで?全部入ってるんだけど?」
と何やら動揺している彼。
「うん、もっと動いても良いよ?」
と余裕満々なあたし。
「普通少しは痛がるでしょ?」
となかなか動いてくれない彼。
「痛くないから、早く突いてちょーだい!」
とそんなロマンティックな初アナルセックスだったんだけど。
彼は最後まであたしが初めてだったとは信じてくれなかった。
それ以来、あたしは自分のことをゆるまんと呼ぶようになった。
ちなみに、とろまんはゆるまんから進化したものだと思ってるわ。
そんなこんなで、数場を踏んでいろんな経験を積んで。
今の彼と巡り会って、初めてアナルセックスまで踏み切った夜。
あたしのゆるまん伝説に幕が下りた。
「いってぇぇぇぇぇぇええええんんんんっだよっ!」
と付き合ってまだ一ヶ月も経ってなかった彼の顔にパンチするのを堪えて叫んだわ。
「え?マジで?まだ先っぽしか入ってなんだけど。」
とぽかんとした顔で続けようとする彼。
「うん、わかってるわよ!」
と真顔で涙を堪えてるあたし。
「じゃ一回抜こうか。」
と少しガッカリして、イチモツを抜こうとする彼。
「痛っっっっっっっっ!もう動かないでちょーだい!」
とそんな後味の悪い散々なアナルセックスだったわ。
この時によくよく考えてみたんだけど。
今までにアナルセックスまでした人は数えるほどしかいない。
その上、その人たちに限ってあんまりちんぽこのサイズを把握してないのよ。
ほら、アナルまでしちゃうとあたしもう咥えないから。
それを彼氏と話してたら、こんな結論に至ったわ。
「それってさ、キャシーがゆるまんなんじゃなくて、たまたま過去にアナルセックスした人たちが小さめだったからじゃないの?」
はっ!発想の逆転!?
あたし、今まで当たりくじ(?)ばかり引いてたのかしら。
しかし、実際はどうだったのかはもう知りようがないのよね。
この日を境に、あたしは自分のことをゆるまんとは呼ばなくなったわ。