キャシー、この8月で実はゲイデビュー4周年です。
2007年の東京プライドにワクワクして参加したのが、まだ昨日のよう。
こんなこと言ってしまうと、過去の男たちに怒られるかもしれないけど。
この4年間、納得できるような恋がまったくできなかったのよ。
別に、悪い男とばっかり付き合ってたわけでもないのに。
全然恋愛がうまくいかない。
きっといつの間にか負け癖がついたんでしょう。
振り返れば、そんな自分の初恋は思春期の頃でした。
相手はきっとノンケだったクラスメイトのイケメン君。
声もかけられず、話しかけられれば嬉しくてとてもドキドキしました。
もちろん、そんな恋は叶うはずもないし、そんな恋をしてしまう自分に戸惑って、それどころではありませんでした。
結局、負けが決まった恋愛がスタートだったのよね。
初恋は叶わないとは言うけれど、これがずっと続いたんです。
「キャシーは不細工だし、性格がダメなんだよ。」
ってクラスメイトにも、友達にもさんざん言われて。
中学や高校時代は、鏡さえも見れないくらい自信を失っていました。
そんなこんなで、21歳にやっとカミングアウトして、ゲイコミュニティに繰り出したあたし。
右も左もわからずに、一から自分探しをすることになりました。
可愛い男の子に声をかけられて。
自分でも好いてくれる人がいるってわかったし。
信頼できる友達もたくさん出来て。
自分の性格もそこまで捻くれてないってわかったけど。
まだまだ恋愛には手が出せずにいました。
周りを見渡すと、「寂しいから愛して!」「恋人が欲しいの!」「恋愛がしたいの!」って人がたくさんゲイコミュニティにいて。
それはちょっと違うんじゃないかな、と自分の中で思ってました。
「恋って好きな人がいるからするもんじゃないの?」
寂しいからとか、恋したいとか、そんな理由には納得できませんでした。
それもあってか、彼氏探しはとりあえず忘れて、様々な活動に参加しました。
もちろん、いつでも素敵な出会いがあったらって期待してました。
ハッテン車窓ブログの常連さんならご存知でしょう。
キャシー、この4年でたくさん恋をしました。
片思いのまま、最後まで言い出せない恋もあったし。
巨根のゴーゴーボーイに遊ばれたこともあったし。
フラれて、友達の胸を借りて思いっきり泣いた夜もあったし。
セックスだけの関係で、ダラダラ半年会ってた人もいたし。
キスに何も感じなくて、2ヶ月付き合った人と別れたこともあったし。
親友から急に告白されて、どうしようもなかったときもありました。
いっぱい笑って、いっぱい泣いて、いっぱい学びました。
しかし、ゲイコミュニティとは冷たいもので。
セックスにオープンで、ずっと恋愛がうまくいかずにいたせいで。
「キャシーって真剣な恋愛ができないのよ。」
ってレッテルがいつのまにか貼られていました。
いつも自分を信じて、人目を気にしないようにしてる自分でも。
「あたしって恋愛するには欠陥でもあるのかしら。」
これだけ負けの恋愛を続けていると、本当に凹んだこともありました。
でも、そんなレッテルに負けてたら恋なんてできない。
独身だって、なんだってかまわない。
今を楽しんで、やりたいことやって、食べたいもの食べて、学べるものは学んで、ダメなところは直して、素敵な出会いにはいつでも準備万端でいなきゃって。
自分に言い聞かせて焦らずに虎視眈々と待ち続けて、25歳になったキャシー。
「いい加減に良い出会いあってもいいんじゃないの!」
ってぷっつんしかけた頃、素敵な方に出会いました。
詳しいことはまたいつか機会があれば書こうと思うんだけど。
等身大で向き合える素敵な方とひょんなことで両思いだったことが発覚して、数週間前よりお付き合いを始めました。
「キャシーが恋愛をするなんて、世も末だわ!」
「まさか、キャシーとダブルデートをする日が来るなんて。」
「え?マジで?冗談でしょ?あたし信じないわよ。」
とか、友達から散々な反応をもらって。
「本当にキャシーと付き合ってよかったのかな。」
「もう後悔しても遅いわよ。」
なんて彼と笑い飛ばすしかありませんでした。
正直、この恋がうまく行くかなんて保証はありません。
明日泣きながら、ブログで別れましたって報告してるかもしれないし。
数年後に結婚式の写真をブログに載せて、見せびらかしてるかもしれない。
でもどちらにせよ、自分に素直に生きていきます。
これまでもそうだったし、これからもそうです。
そんなわけで、随分長い前置きになってしまいましたが。