一般的な会社(飲食や金融とか)が“お金”を相手にするお仕事といえば。
ソーシャルサービスワークは“人間”をど真ん中に置いて、お仕事します。
そんなわけで。
常に様々な社会問題に対して、クリティカルな視点が必要になってきます。
人によっては、ソーシャルサービスワーカーが最後の駆け込み寺になることもしばしばあって。
だからこそ、キャシーはどんな人が来ようと歓迎できるくらいの懐を持たなきゃいけないわけです。
キャシーの言うことを聞かずに散々コンドームなしのセックスをして、HIVに感染したとしても。
僕の仕事はサポートを提供することで、ジャッジや説教をしたりすることではありません。
簡単に聞こえますが、実際に行うのは非常に難しいと常々感じています。
ボランティア経験やコミュニティーに関する知識はトロントで留学している間にたっぷり蓄えたので。
最小限のトレーニングで、既にいろんなプロジェクトに参加させてもらっていますが。
やはりまだまだ見習いソーシャルサービスワーカーであることには変わりありません。
そんな新人のために。
トロント市はトレーニング・プログラムを無料で提供していて。
キャシーは10月中にHIV/AIDSと働く人のための3日間のトレーニングに参加してきました。
HIV/AIDS関係の仕事をしてる人たちが集まるって聞いてたから。
正直ゲイの方ばっかりかと期待しちゃってた悪い子ちゃんなキャシーですが・・・。
実際は驚くほど様々なコミュニティーから人が来ていて。
女性のコミュニティー・センターだったり。
ユース(青少年)のコミュニティー・スペースだったり。
ホームレスやストリートユースへのアウトリーチプログラムだったり。
刑務所専門の教育プログラムだったりと。
もうキャシーかなり目からウロコでございました。
1年以上もエイズコミュニティーでボランティアしてたのに。
こんなにたくさん知らない団体があったなんて・・・。
もちろん、ほとんどの人がゲイ以外の人のために働いていて。
キャシーが唯一のゲイのためのアウトリーチワーカーだったというオチ。
トレーニング中・・・。
「ハッテン場って何?」
「どうやってハッテン場でアウトリーチするわけ?」
「タチとネコって何?なんなの?」
とか、様々な質問を浴びせられ・・・。
仕舞いには20人くらいの前でゲイセックスについてプレゼンすることに。
本当に、とても貴重な経験をさせていただきました。
って、トレーニング・プログラムの話をしようと思ったのに。
前置きがこんなに長くなってしまいました。
肝心の中身については、次回に持ち越しします。