ムスリム女性と白人女性の決着はいかに。

まさか3回も記事にすることになるとは思っても居ませんでした。

例のルームメイト同士のイラン人のムスリム女性と白人のキャシーの友達。

ついに決着がついたようです!

前回の記事で、学生寮にとんでもない手紙を出したイラン人の女性ですが。

その手紙の内容が・・・。

バイセクシュアルとカナダ人は嫌いだから、ルームメイトを変えてくれ!

って要望だったのね。

カナダでは、人権法の元では人種も国籍も、セクシュアリティも保護されてるので。

そんな手紙を理由に、部屋変えなどは到底出来ないカレッジ側。

学生寮から何も返事がないことで、自分から交渉をしようと決めたイラン人女性。

キャシーの友達の部屋に入って、学生寮から出て行くように交渉し出したらしいの。

で、その時、キャシーの友達がものもらいで目が真っ赤になってて。

その目の赤さに気付いたイラン人女性は。

「その目、どうしたの?」

って聞いたらしいのです。

で、キャシーの友達、普通に。

「ものもらいよ。」

って言ったら。

そのイラン人女性、無言で部屋から去って。

そのままトイレに行って、手を洗い始めたんだとか。

これだけでも凄く失礼なんだけど。

手洗ってから、また戻ってきて。

真顔で。

「カナダ人は他にどんな感染病にかかってるの?」

って聞いたらしいんです。

もうキャシーの友達。

堪忍袋の緒が切れたようで。

そのイラン人女性を自分の部屋から追い出し。

次の日。

カレッジの差別や人種問題に対応するオフィスを訪れて。

「あたし、カナダ人のリベラルな1人の女性として差別されているわ!」

って非難したらしいの。

カナダでは。

白人のミドルクラスが、人種差別を訴えるのは、ジョークにもされてしまうほどで。

全然相手してくれなかったカレッジ。

彼女、泣き出して、物凄い剣幕で怒って、オフィスを去ったんだとか。

それでさすがにまずいと思ったカレッジ側。

最終的に学生寮に問い合わせて、問題解決のために。

そのイラン人女性を説得して、部屋を変えるように提案したみたいなの。

これで無事に。

超リベラルな白人女性と。

超コンサバなイラン人ムスリム女性は別の部屋になって。

キャシーの友達もやっと安心して寮で暮らしていけるって喜んでました。

このお話、凄く面白いポイントを含んでるって思うんです。

何って。

白人が差別される側に回るのか?

って非常に微妙な問題です。

久々に、社会派記事でも書こうかしら。

長くなったので、それはまた後日に。

ムスリム女性と白人女性の決着はいかに。” への16件のフィードバック

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    お友達も辛かったでしょうね。やっと自由になれてよかったですね。
    大学の寮のルームシェアーは宝くじみたいなものですからね。次のルームメイトさんが気のあった人だといいですね。
    白人への差別は気づかないだけで、いっぱいあると思います。たとえば、黒人のコメディアンが白人をジョークにしても、お笑いだけど。白人のコメディアンが黒人をネタにしたら、差別発言でしょ?
    私だって日本にいたころは気づかなかったけど、自分のとっていた行動、言動は差別につながっていたんだなと思うことがいっぱい。
    この前見たミュージカルで、Everybody is a little bit racistって歌がありましたが、そのとおりだと思います。お話の中では白人のテナントをいじめてる、黒人の大家が私もかーって納得してました。
    自分がされていやなことは人にしちゃだめですよね。

  2. SECRET: 0
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    初めまして。
    以前から時々読ませてもらってました。
    白人って差別するほうですもんねーー。
    僕が住んでると所(アメリカですが)は白人ばっかで有色人種が差別の対象ですね。
    アパート(大学生ばっかり)の共有ラウンジに入ろうとしたらそこにいた白人に「ここはアジア人禁止だぜ」ってマジ顔で言われたり、「中国に帰れ!!」って言われたり。「イエロー」とか。
    道歩いていて突然「Fuck you!!」って言われたり。
    僕は何もしていないのに白人にはさんざん言われてます。
    友達も同じように差別を受けているのをよく見た事があります。
    でも、白人を差別しているのを見た事は無いですねーー。

  3. SECRET: 0
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    なんておあずけが上手いんだろう。
    このまま飼い慣らされるのが悔しいです~(笑)

  4. SECRET: 0
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    私もアメリカの田舎に住んでましたが、白人ではなくて黒人から嫌がらせを受けました。子供につばを吐かれたり、通りすがりのおばさんに中指たてられたり。彼ら自身が差別を受けていて、さらに弱い者に差別をして鬱憤を晴らしていたんだろうなあ、と後になって思いました。
    都会に行ったら、逆に有色人種が多く、白人の方が肩身の狭い思いをしている事が多かったように感じます。こういう事をしたら、言ったら、差別だと言われてしまう。訴えられてしまう。だからうかつに冗談も言えない。「手も足も出ない」「これは逆差別じゃないのか」っていうのはよく聞きますね。
    ちなみに日本でも一部で部落差別って残ってますし、同じ国の人同士でも容姿や収入なんかについて差別をし合うし、どこの国でも人種でも、人間同士が分かり合う努力をしなければ、差別をする理由なんて永遠になくならないんですよね。
    中東の方では女性差別もすごくひどいです。もしかしたらそのモスリムの女性も、自分が「こうしなければいけない」とがんじがらめに育てられてきて、頭が柔軟になるのにはもっと時間がかかるのかもしれませんよ。
    他人を肯定するには、まず自分自身を肯定してあげる必要があるんじゃないでしょうか。そのためにはまだまだ、人々には時間と教育が必要でしょうね。
    ちょっとまとまりのない駄文になってしまいましたが、思った事を書いてみました。

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    >chibiさん
    人種問題と差別、ちょっとキャシー視点の切り込みでこれから記事にしようとしてます。
    ぜひそちらもお楽しみに。
    非常にセンシティブだけど、面白い議論ができるエリアですよね。

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    >johnさん
    はじめまして。
    ブログ読んでくださってありがとうございます。
    そんなひどいことがあるんですか。
    キャシーはそこまで直接な人種差別はトロントで受けたことはないと思います。
    これからこのトピックについてもう少し議論するので、明日からの記事もお楽しみに。

  7. SECRET: 0
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    >Bohemianさん
    その白人の逆差別、面白いトピックだと思ったんで、これからの記事で議論していこうと思っています。
    ぜひお楽しみに。
    人種問題は本当に、根深く私たちの社会に残っていますが、気付かないことも多くて、たまに本当に恐ろしく感じたりもします。
    差別のない世界なんて、ありえるんですかね。

  8. SECRET: 0
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    複雑な問題ですね。
    でも日記だけから感じた私の意見なんですが、これって人種差別というくくりより、性/政治的意見への差別で見るのがより適当では。あとステレオタイプについて-その女性の、そしてキャシーさん自身の。
    ムスリム女性のクレームに、ルームメイトが白人であることに対する侮辱はありましたか?カナダ人とは暮らせない、という表現を書いていらっしゃいましたが、それを白人と結びつけた理由は何でしょうか。キャシーさんがそのムスリム女性がカナダ人は全員白人だと思っていると思った理由はありますか。それともキャシーさんの目をとおした「カナダ人」という言葉の通訳がそうさせたのでしょうか。ごめんなさい、ちょっとしたチャレンジです。
    基本的に、人種差別は白人から色の濃い人種に対して起こるものだと思います。時に白人種が「逆人種差別だ」と声高に叫ぶのを見ますが、それは有色人種の苦しみを一挙に否定する行動にしか見えてなりません。
    キャシーさんの日記の女性らに関しては、私は当事者の人種に注目するよりも、むしろ「Sexuality politics」の相違とそこへくる人権問題、そして「カナダ人」「ムスリム」「バイセクシャル」などの言葉に付随するステレオタイプに注目しますね。
    事情の一端しか知らない、愚か者の意見ですが、面白い、そして私も含めて、皆がもっと考えるべきトピック(でもあまり機会がない)なので投稿しました。

  9. SECRET: 0
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    >dahさん
    クリティカルなコメントありがとうございます。
    キャシーは記事のわかりやすさのために、わざとステレオタイプを使うことがたくさんあります。自分でもあんまり進んで使いたくはありませんが、シンプルで簡単なのがこのブログの良さだと判断していますので、そこは割り切っております。それでも行き過ぎたときがあったら、ぜひ知らせてください。
    キャシーが聞いた限りでは、このムスリム女性はリベラルで積極的な北米タイプな女性に嫌気を指していたみたいで、白人=カナダ人=マリファナ+バイセクシュアルって非常に堅いステレオタイプを持ってたらしいの。学生寮側に「アジア人はロボットだから、ルームメイトはアジア人がいい。」って申し出も出したそうで・・・。このエピソードも加えれば、もう少し彼女のステレオタイプがハッキリしたかしら。説明不足ですみません。
    この件が人種差別に当たるかどうか、ちょっと時間をかけて議論していこうと思うので、もし余裕がありましたら、また次の記事でもクリティカルな意見を下さい。
    ここでは、あくまで人種問題(人権も絡めて)に留めようと思っています。なぜなら、まだキャシーにdahさんが上記で挙げた複雑なものを噛み砕いて、記事にする自信がないからです。
    ご理解いただけると嬉しいです。

  10. SECRET: 0
    PASS:
    キャシーさん、初コメントです。人種差別問題はとてもシンシィティブになりますね。私はアメリカでRetailの仕事をしているんです。お客様から冷たい視線を感じる事がありますが、逆に笑顔で親切にしてあげると、コロッと態度が変わります。人を無理に変えることは出来ませんが、私自身の表現や態度で差別する人の先入観を妨げる事はできるんだっと学びました。どんな時も、笑顔でFriendlyにするよう心がけています。そうするとほとんどの人が、同じような態度になります。
    アメリカもカナダも移民国なのにどうして皆、仲良くできないのかね?全ての人種をrespectして理解することができたら、それでいいのにね。
    キャシーさん、がんばってください!応援してます。  みか

  11. SECRET: 0
    PASS:
    はじめてきました、面白いですね!
    フランスも差別が多いです。丁度先週、2008年度レポートが提出され、差別は25%も増えたらしいです。私のプログにものせました。

  12. SECRET: 0
    PASS:
    去年わたしが取ったヒューマニティのクラスの先生がアフリカ系アメリカ人だったんですよ。
    ratemyprofessorsどっとこむ(このサイトかなり有名と思いますが)て言うサイトで彼女に対するコメントに
    「彼女は授業で僕が白人である事がどれだけ悪いことか教えた」ってありました。
    彼女にすれば自身の過去の経験から人種差別体験を語っただけかもしれませんが、白人の生徒へはかなり攻撃的な内容に聞こえたのかもしれません。
    あと黒人が上司になると黒人の部下が優遇されるって説も聞いたことがありませんか?
    私はこれは先入観でもあり、本当にありえるとも思います。
    大学の教授とかでも生徒の好き嫌いはっきりしてる人かなり居ますし。
    ところで私も道を歩いてて「こいつ私を見て馬鹿にしたように笑ったわ!」
    と思う日もあれば
    「この人はすれ違いざまに私に微笑みかけたんだ」
    と受け取る日もあります。
    これも先入観と偏見の成せる技でしょうか。
    何か最近お邪魔して長文書いてますよね、私、でも、トピックが興味深いんですもの。
    では。

  13. SECRET: 0
    PASS:
    >みかさん
    はじめまして。
    コメントありがとうございます。
    笑顔!大事ですよね。
    キャシーもいつもできるだけ愛想よく人に接して、先入観をぬぐうようにしています。効果がないときもありますが、たいていの場合はうまく行きますね。
    お互い頑張りましょ!

  14. SECRET: 0
    PASS:
    >ピエール男爵@パリさん
    はじめまして。
    コメントありがとうございます。
    フランスなんかは、トロントやアメリカに比べると、移民比も低いと思うんで、差別は起こりやすいでしょうね。そういう意味では、トロントはマシなんだと思います。

  15. SECRET: 0
    PASS:
    >ゆめみさん
    いろんな見方ができますよね、こういった問題って。
    だからこそ、意見も割れるし、非常にセンシティブなんだと思います。でも、いつかは対峙していく必要があるんで、学ぶ必要があるんだと思います。

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