キャシー、困ったわ。
気付けば、もう6ヶ月も・・・
ご・ぶ・さ・た!
日本に居たときなんて。
「欲しい!」
って思って、携帯に手伸ばして、電話をかけて。
家にデリバリーしてもらってたのに・・・。
トロントでは何もないわ!
ええ?何の話って?
セックスの話に決まってるじゃない!
キャシーがセックス以外の話でもすると思って?
(ごぶさたでピリピリしてるの)
本当、この1年間はまともにセックスできてないから。
自慢のテクニックもみんなどこかに忘れてそうよ。
あたしったら、いつも。
「キャシー、セックスでは誰にも負けないから!」
って強気発言しちゃってるわけだけど。
今のまま誰かとセックスしたら。
「あのオカマ、口だけよ。」
って言われちゃうのがオチ。
明日からウブな未経験キャラで行こうかしら。
(もう遅い・・・)
で、しかもこのままデートをしていけば。
次にセックスをするであろう人は、あの車椅子の男の子。
あたし、マジで想像するだけで冷や汗かくわ。
何をすればいいのかまったく想像ができない。
車椅子に乗った人とは、どういったセックスが安全で、気持ちいいの?
こんなこと言うと。
人間性を疑われるかもしれませんが。
凄く大事なことだと思うんですよ。
セックスはベッドの上でした方がいいのか?
車椅子のまました方がいいのか?
どういった姿勢が負担にならないのか?
どういった行為が喜ばれるのか?
ネットで検索したって、全然情報でてこないし。
本当に困ったものです。
この記事を見て。
「あら。嫌だ。この人、車椅子の人を性の対象にしてる。」
って思う方も居るかもしれませんが。
性の対象になっていないことこそ問題だと思います。
車椅子に乗ってたって、ジェンダーも、セクシュアリティーも、性欲もあると思うんです。
キャシー、この車椅子の男の子と知り合ってから学んだんですが。
キャシーを彼を見るときや考えるとき。
“車椅子”
っていう部分が非常に大きくクローズアップされちゃうの。
もちろん、それも彼の一部であるには変わりないんだけど。
それがクローズアップされすぎて、彼の他の部分が見えなくなっちゃうの。
これって凄くゲイにも共通する話で。
誰かに自己紹介するとき、「ゲイ」だって言うと。
もうその部分しかその人には見えなくなっちゃって。
キャシーの他の部分は、見てくれなくなっちゃうの。
それって凄く悲しいことでもあって。
だから毎回彼が頭の中を過ぎるとき。
一回そのクローズアップされた“車椅子”というレンズを叩き壊してから。
もう一度ちゃんと考えるようにしています。
この頭の中にこびりついた偏見、早く取れるといいんだけど。
って、まだ次のデートもまだ決まってないのに。
やたら先走り気味なキャシーです。
いいんです!そういう性格なんです!