このブログを読んでいただいている皆さんから見たら・・・
キャシーってかなりのベテラン・ゲイ。
そんな風に映っているかもしれませんが。
それが意外や意外。
まだゲイデビューしてから1年しか経っておりません。
ブログを書いている人がどんな人か、知ってもらうのもいい機会なので。
キャシーの自己紹介も兼ねて、どうやってゲイの世界に足を踏み入れたのか。
その今までの足跡を振り返ってみようと思います。
キャシーの家は、お父さんとお母さんと一人っ子のキャシーの3人家族でした。
キャシーは小さい頃から、絵を描くのが大好きで。
一日中部屋でメルヘンな絵を描いていました。
外に出かけたかと思うと、女の子たちと混じっておままごとをしていて。
スポーツはめっぽう苦手で、洋服が汚れるのも大嫌いでした。
まぁ、世間で言うナヨナヨした男の子だったと思います。
お母さんはそんなキャシーを可愛がってくれたんですが。
父がかなり頭の古い人で、男らしくないキャシーをいつも叱っていました。
キャシーは小学校に上がる前から、こんな気持ちを持っていました。
なんか大人の男の人が好き。
ちょっと不思議な、ドキドキな感覚。
でもそれが何なのか?
メディアで報じられている「いけない存在」である同性愛と同じものなのか?
なんて、考えたこともありませんでした。
中学校に上がると、さすがに自分でも理解していました。
人と違う。
女の子に興奮しない。
女の子に恋しない。
男の子しか気にならない。
テレビや、周りの大人の口からは、散々同性愛に関する悪いことは聞いていて。
周りの友達からも。
「おまえ、もしかしてオカマなの?」
なんて類の質問をされたりして。
自分は社会のはみ出しものなんだと当時は考えていました。
結婚はどうしよう?
親にも、友達にも隠さなくちゃ。
バレたら、どこにも行けなくなっちゃう。
普通なら、もう少し悩む時期なのですが。
楽天家のキャシーは、考えずに蓋をしてしまいました。
これをしてしまったせいで、向き合うまでに時間がかかったんでしょうね。
そして、その蓋に重石を乗せたのが、父のある言葉でした。
あれは、中学2年生のときでした。
珍しく、テレビで同性愛特集をやっていたのです。
この特集が、非常にわかりやすく同性愛を解説していて。
立場も中立だったので、初めて自分を説明する言葉を見つけました。
「あ!自分ってゲイだったんだ!」
自分を説明できる言葉をずっと捜していた僕は。
このとき、凄く胸が高まったのを覚えています。
その時、一緒にテレビを見ていたのは父でした。
彼としては、何気ない一言だったのでしょう。
「自分の子供がゲイだったら、殺してやる。」
その夜は、一人で泣きました。
父との関係はそれから急激に悪くなり。
些細なことで、ぶつかることになりました。
母はずっとこの急な変化を、不思議に思っていたようです。
キャシーの思春期はこんな感じで、過ぎていました。
そして、大学生になり、すっかりノンケに成りすましたキャシー。
ずっとモテない男の子キャラを演じることに、慣れてしまっていました。
ある日、運命とも言える出会いが訪れるまでは。
その話は、また次の記事で。