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プライドとホモフォビア。

15 7月

キャシーってば、去年はプライド中にホモフォビアに遭遇してるじゃない?

憶えてない方は、こちらをお読み下さい。

プライド中の怖い話。

今年も嫌な予感がしてたわけよ。

っていうか、もうプライド中はゲイタウンの外までレインボーが溢れて。

町中がゲイムードたっぷりになるわけだから。

ホモフォビックな人(ゲイ嫌いな人)はきっと鬱憤が溜るのよね。

これはプライド週間の金曜日の夜にあった怖い話です。

あたし、トランスマーチを終え。

ゲイタウンから車で10分ほどのパーティに仕事をしに行ったんです。

仕事が終わったのが深夜12時過ぎで。

そのままパーティでビールを数杯飲んで、友達たちと話して。

深夜2時頃に、仕事で使った荷物を抱えて、タクシーを捕まえて帰ったわけよ。

荷物をタクシーに詰め込んで。

「チャーチとウェルズリー(ゲイタウンの中心交差点)までお願いできる?」

って言ったんだけど、タクシードライバーの微妙な表情を見て、少し冷や汗をかくキャシー。

ギラギラなゲイゲイしい格好でゲイタウンまでって言ったから。

ゲイです!ってカムアウトしちゃったあたし。

そのタクシードライバーは黒人だったわけだけど、黒人がみんなゲイ嫌いなわけじゃないし。

とりあえず、黙ったまま10分のドライブをやり過ごそうと思ったわけ。

でも、そこで黙ってくれないのがタクシードライバー。

「今日は車道閉鎖でチャーチとウェルズリーには入れないよ。」

って言われて、そういえばプライド中はずっと車がゲイタウンに入れないのを思い出し。

「じゃ、ウェルズリーとヤンでいいです。」

って言って、会話を終わらそうと思ったら。

「あそこらへんの輩ってろくなやつがいないから、行きたくないんだよね。」

とか愚痴りだす運転手さん。

きっと酔っぱらいが多いから、そんな理由よね。

ゲイとかビアンとかドラァグクイーンが多いって理由じゃないって祈るあたし。

でも、この運転手の口調は段々強くなって。

「だいたい、自分たちが神に背いたことをやってるからって、他の人に強制するのはおかしいって。」

とか、なんか急に意味深なことを語りだしたんです。

神に背いたことをしてる人ってゲイのことを差してるのよね?

で、他人に強制って何?

まさかこの人、ゲイは選んでなれるとかって思ってる保守派?

生まれた時に「ゲイ」と「ストレート」のカードがあって。

あたしが自分で選んでゲイになったとでも言いたいのかしら?

あたしたちが、他の人にゲイになるように強制してる集団とでも思ってるのかしら。

もう頭の中では火山が煮えたぎってるんだけど、状況が状況なのよね。

深夜のタクシーに、あたし一人、向こうを刺激したら何されるかわかりません。

もう顔色変えず、外の景色に集中して、話が聞こえないふりをするあたし。

「彼らはやりすぎってもんを知らないんだ。今に天罰が下る。この国はああいう輩に優しすぎるんだよ。俺だったら、絶対に許さない。」

それでも、そのままぶつぶつと文句を足れ続けるこの運転手。

もう、本当になんなのよ!

今はプライドの真っ最中よ?

あたしたちの獲得した権利を祝福するめでたい時期なのよ?

なんで、こんな説教を10分も聞かなきゃならないのよ?

ウェルズリーとヤンまで到着したら、そそくさとタクシーを降りて。

チップは1セントもあげなかったキャシーでした。

今思えば、運転手の名前を控えて、クレーム出せばよかったくらいです。

もうこういうホモフォビア体験は、プライドの恒例行事なのかしら?

本当、トロントがいくらゲイフレンドリーだとしても、決して安全なわけではないんだよね。

プライドが終わって、一週間経った週末に、友達と手をつないで街を歩いてただけで。

車道の向こうから、ピンクのシャツを着たおじさんが大声で。

「おまえらゲイは気持ち悪いんだよ!向こうに行ったら思い切り蹴り入れてるとこだよ!」

とか、そんな感じでホモフォビックな暴言を5分ほどずっと吐かれたのよね。

キャシーってば、もう全然スルーしようと思ってたんだけど。

友達がけっこうそれに怖がっちゃったので、あたしは頭に来て。

「Thank you! Have a nice straight day!」

(どうもありがと!ストレートな良い一日を!)

って、ゲイっぽく叫び返しました。

なんでゲイってパレードしたり、ゲイタウンに固まるのかって疑問に思ってるなら。

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友達と手をつないで、楽しく道も歩けない。

こんな社会が一つの理由だと思います。

プライドトロント2010年幕開け!

12 7月

さて、ブログ更新をしようしようと思って。

風邪気味だったり、夏バテだったり、仕事が忙しかったりして。

一週間も過ぎた頃に、プライドのリポートでございます。

というわけで、2010年のトロントプライドをキャシーと共に早足で見て行きましょう。

とりあえず、プライドに直接行く前に。

キャシーがブログでずっと報告していた今年のプライド騒動の後日談から始めないと。

何のことかわからない方は、こちらの記事を先に読むことをおすすめします。

「ゲイプライドは、誰のもの?」

「パレスチナ支持の反イスラエルLGBT組織へのトロントプライドパレード参加禁止令。」

「ゲイパレードの精神とトロントプライドの戦い。」

「反プライドトロントのキャンペーン。」

プライドトロントが、反イスラエルグループのパレード参加を禁止し。

トロントのLGBTコミュニティー側からは抗議が上がり。

プライドをボイコットする大物アクティビストたちが続々現れ。

もはや、プライド分裂かと騒がれるまでに発展したこの騒動。

プライド分裂を示唆するフライヤーはあちらこちらに張られてましたし。

女性のためのダイクマーチは、実際に真っ二つに分裂してしまったんです。

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左:誰のプライド?私たちのプライド!のちらし。

右:ダイクマーチと同時に企画されたダイクマーチを取り戻すマーチのちらし。

コミュニティー側の声はより一層強いものになって。

無料コンサートで歌う予定のシンディーローパーさえコミュニティー側に賛同して。

もしプライドトロントが立場を改めないなら、ライブをキャンセルすると発言し。

海外の様々なコミュニティーからも、非難の声が寄せられてしまったプライドトロント。

結局、プライドの2週間前に、コミュニティーの声を受け入れて。

最終的に反イスラエルグループのマーチを許可したプライドトロントでした。

これには正直、キャシーもビックリしたというか。

ここまで頑に姿勢を崩さなかったので、もう事態は変わらないと思っていたのに。

諦めないコミュニティー側が、ついに大きな決断自体を引っくり返してしまいました。

あっぱれです!トロントのLGBTコミュニティ。

しかし、この時点でプライド2週間前です。

うちの団体なんて、もうプライドパレード中に抗議プラカードを掲げようとか。

パレードに参加しつつ、反逆児的な行動を取ろうなんて話していたのに。

この事態の急変によって、もう大慌てです。

キャシーなんて、このおかげで、プライド関連の仕事はすべてやり直し。

「もう今年はプライドトロントの決断と一連の戦いを祝福し、楽しく歩きましょ!」

ってことに治まったときは、喜びと怒りが溢れてました。

だってだって、あたし休日まで犠牲にしていろいろ準備してたのよ。

そんなプライドトロント、コミュニティー側の声は受け入れたけど。

賞を辞退や返却してまで、コミュニティーのために戦って来たアクティビストたちには。

何も配慮がなく、ただ無視するというなんだかなという感じの対応で。

そんなことでは、アクティビストたちがかわいそうということで。

コミュニティー側がプライド直前にこんなイベントを主催して。

プライドのために戦ってくれたアクティビストたちを表彰したんです。

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言論の自由のために戦った英雄たちを表彰。

キャシーもそんな英雄たちと記念撮影をしました。

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イベントは路上で、ゲリラライブのように始まって。

トロフィーは手作りで、とても和やかで楽しい一時でした。

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もちろん、トロントプライドをバカにするコントも用意。

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プライドトロントの会長のそっくりさんモノマネまで登場。

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「プライドは誰のもの?」

「あたしのものに決まってるじゃない!」

とストリップしながら叫ぶそっくりさん。

とても笑えるモノマネコントで、会場は爆笑でした。

イベントの最後には、みんなで路上フラッシュモブダンスまでやったんです。

フラッシュモブとは、不特定多数の人間が公共の場に突如集合し、目的を達成すると即座に解散する行為です(wikiより)

こんな感じで、プライドの始まりをコミュニティーと一緒に祝福しました。

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信号が赤のうちにチャーチストリートにみんなで飛び出し。

即興で憶えた振り付けをみんなで踊りました。

キャシーはフラッシュモブダンスなんて人生で初めてで。

たったの5分だったけど、楽しくて楽しくて仕方が無かったです。

実際のプライドより遥かに少人数だし、お酒も、音楽も、派手な飾りも無いけど。

こんな風にコミュニティと一体になって祝う方が、本当のプライドって感じ。

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初フラッシュモブダンスを満喫するキャシー。

キャシーの友達はその様子を見て。

「今年のプライドはデモばっかりで、プライドって感じがしない。」

とか言うもんだから、もうあたし頭に来て。

「プライド自体がデモでしょ!」

「プライドというデモがあったから、今の生活があるんでしょ!」

って思いっきり説教してしまいました。

こんな口うるさいオカマは売れないわね。

それでも、社会を頑張って変えてくれた人たちの努力を忘れるよりはずっとマシだと思うわ。

G20サミットによる延期、コミュニティーとプライド運営部の分裂など。

本当に、今年はいろいろあったけど。

トロントプライドはなんとか無事にスタートしました。

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反プライドトロントのキャンペーン。

13 6月

キャシーは、ゲイプライドの固まりのような子なんだけど。

今年も、プライドを凄く楽しみにしていて、既に衣装も調達済みなのに。

この一連の騒動でただ今プライドをボイコットしようかと考えています。

ゲイプライドが命のようなキャシーが、プライドをボイコットだなんて。

本当、いったいこれからどうなっちゃうのかしら。

トロントのハッテン車窓から・・・

こちらは、去年のプライド中のキャシー。

この一連の騒動って何?

って思った方は、こちらの記事でその全貌がわかります。

パレスチナ支持の反イスラエルLGBT組織へのトロントプライドパレード参加禁止令。

ゲイパレードの精神とトロントプライドの戦い。

今日はそんなコミュニティの反プライドトロントキャンペーンを紹介します。

本当、トロントのアクティビストたちって、ジョークたっぷりの批判が得意です。

トロントプライドは、毎年がテーマがあって。

30周年の今年のテーマは、『YOU BELONG』だったんです。

トロントのハッテン車窓から・・・

『YOU BELONG』というテーマで。

『あなたはこのコミュニティの一員ですよ。』

と、プライドトロント側はそんなメッセージを伝えるつもりが。

皮肉にも、反イスラエルのLGBTグループのプライド参加を禁止してしまったわけです。

筋が通っていないとは、こういうことを言います。

そんなわけで。

コミュニティー側は、こんなポスターを作って。

今年のプライドのテーマを、パロディにして扱き下ろしています。

そのポスターというのが、コレ!

トロントのハッテン車窓から・・・

ちょっと白が多いので、わかりづらいかもしれませんが。

『YOU BELONG』を、『YOU BELONG OVER THERE』と置き換えて。

その主語も、意図的にプライドトロント側に変えられてしまっています。

そして、白地のポスターの右端に、●がぽつんとあります。

どういう意味がだいたいわかりましたか?

キャシーの解釈ではこうです。

『YOU BELONG』『YOU BELONG OVER THERE』にすることで。

『あなたはコミュニティーの一員ですよ。』という意味合いを。

『あんたは、向こうに属してるわよ!』ってニュアンスに変えて。

さらに、プライドトロントを主語にした時点で。

『あんたは私たちの一員じゃなくて、向こうに属してるのよ!』

ってメッセージになっているんだと思います。

その右下の●は、プライドトロントを指しているんでしょう。

白地のコミュニティーに、ぽつんと孤立したプライドトロントという構図です。

なかなか面白い抗議キャンペーンじゃないですか?

とりあえず、月曜日に起きた一連のデモと報道の後も。

こんなキャンペーンや抗議活動を浴び続けていても。

まったく意見を変えるつもりがないトロントプライド団体側。

多くのコミュニティメンバーは、プライドをボイコットすることを発表していて。

さらに、コミュニティ側でもう一つプライドを始めるとか、そんな話も出てきていて。

完全に二極化してしまった、トロントのLGBTコミュニティ。

コミュニティと働くキャシーとしては。

なかなか安易に身動きが取れず、慎重に言葉を選ぶしかありません。

もうトロントのプライドは諦めて。

プライド中にモントリオールにでも遊びに行った方が早いかしら。

パレスチナ支持の反イスラエルLGBT組織へのトロントプライドパレード参加禁止令。

8 6月

今日は先日の記事、『ゲイプライドは、誰のもの?』の続きです。

キャシー、別に専門家でもないし、頭がいいわけでもないので。

今回の話はできるだけわかりやすく、僕の理解に基づいて書いて行きます。

ご意見や批判は、コメントへ。

キャシーから直接の返信が聞きたい場合はメール下さい。

それでは、久々に敏感なネタについて書いちゃおっと。

以前の記事で、キャシーはパレスチナ問題について取り上げたことがあります。

「パレスチナ問題とゲイの人権の意外な繋がり。」

「イスラエルは本当にゲイの人権を尊重しているのか。」

実はこの記事、意外なことにこのブログ史上一番反響があったんですよね。

ここ最近、イスラエルとパレスチナ問題が表立ってきて、アクセス数もまた上がってます。

みんな、キャシーの恋バナとか、そういうのはどうでもいいのね(ぷんぷん!)

いや正直、こういう社会的なネタも読まれてて、嬉しいキャシーです。

と、なんで今頃この古い記事を取り上げたのかというと。

これがまさに今年のトロントプライドを揺らしている事件だからです。

トロントには、イスラエル政府の政策に反対するLGBT組織の支部があります。

彼らは、世界各地で迫害されているのパレスチナ人のLGBTを助ける運動を行っています。

もっと知りたい方は彼らのホームページへどうぞ。

Queers Against Israeli Apartheid(以降反イスラエルLGBTグループ)

この組織ですが、キャシーの友人も多く在籍していて。

反戦イベントや、学校行事でよく彼らの活動を目にしているんですが。

ユダヤ系の移民からしたら、彼らは目の敵になんですよね。

なんでユダヤ系がパレスチナ支援グループを嫌うかわからない方は。

パレスチナ問題と検索しましょう。

そんなわけで、この組織はある意味トラブルにハッテンする可能性を秘めていて。

トロント大学の学生自治体でさえ、彼らの活動に難色を示していたのを憶えてます。

プライドトロント団体も、彼らのことをあまり良くは見ていません。

これが今回の問題の火種でもあります。

去年のプライドパレードでは、最後の最後まで、彼らがマーチできるかが議論になっていて。

結局、警備を増やす条件で、プライドトロント団体は彼らのマーチを容認しました。

昨年の彼らのマーチの様子はこちらです。

その後、プライドトロント団体はメディアで。

年のプライドパレードは、ゴミストライキに伴う清掃員費用。

さらに、反イスラエルLGBTグループのマーチに伴う警備員費用により。

予算を大幅にオーバーしました。

と、けっこう当てつけのように報告したんです。

これがそもそも伏せんだったんでしょう。

今年、プライドトロント団体は彼らのグループ名のパレード参加を禁止しました。

つまり、彼らは反イスラエルLGBT組織として、パレードでマーチできなくなりました。

そうなったのには、安全上の問題や。

彼らがプライドパレードに与えるイメージなど様々な理由がありますが。

一部のスポンサーから、もしその組織のパレード参加を容認すれば。

スポンサーから外れると言われたのが一番の原因ともなっています。

それを聞いたコミュニティーの方々は。

「はっ?いつからゲイパレードはスポンサーの言うことを聞くようになったの?」

「一般企業のプライドと関係ないものはどんどん増えるのに、こういう大事なものは禁止するわけ?」

と、もちろん怒りだすわけです。

昨年予算オーバーしたと報告したにも関わらず。

今年のプライドでトロントの有名な広場であるダンダーススクエアまで規模を広げることや。

黒人系コミュニティーのパフォーマンスイベントのスペースを他の一般企業に譲ったりと。

今年のプライドトロント団体には、本当に首を傾げたくなります。

そもそも、プライドパレードとは。

ゲイ、レズビアン、トランスジェンダーなどのセクシュアルマイノリティーが。

自分らしく生きている姿を公の場で披露し、社会で自分たちを可視化させるのが趣旨でした。

最初は白い目で見られたり、暴言を浴びせられたりしても、あきらめずに歩き続けて。

今の社会的認知と、社会的なサポートを獲得するまでになったんです。

今のトロントのプライドパレードは、お祭り騒ぎやパーティの側面が強くなっちゃったけど。

それでも、それはコミュニティーのもので、現在進行形で続く一つの解放運動なのです。

それをスポンサーを理由にパレスチナを支援するLGBT組織の参加を禁止するのは。

明らかに、プライド精神に反するものであり。

私たちのプライドを売り渡す行為と受け止められます。

この問題に、イスラエルとパレスチナ問題の是非を持ち出すこともできますが。

キャシーはあくまで、コミュニティーの声をどう扱うかという問題で見ています。

人権問題を訴える反イスラエルLGBT組織のパレード参加禁止。

有色人種系コミュニティーやその他小さな団体に対する失礼な態度。

さらに、スポンサーと金儲けに傾いて行く姿勢。

それに黙っているほど、トロントのLGBTコミュニティーは甘くはありません。

このニュースが流れてすぐ。

コミュニティー内で活躍するアクティビストたちが次々と立ち上がり。

コミュニティーvsプライドトロント団体という構図で、激しい争いが起きてしまったんです。

コミュニティーペーパーも、その記事で埋め尽くされちゃってますし。

今このブログを書いてる側で。

トロントのローカルTVチャンネルでも報道されちゃってるくらいです。

もうプライド週間が始まるまで、3週間切っちゃってるのに。

いったいどうなっちゃうの?

今年のトロントプライド!

ゲイプライドは、誰のもの?

4 6月

今年のトロントプライドは、大嵐の予感です。

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いや。実際に嵐ならいいんだけど、コミュニティーを巻き込んだ大嵐なのよ。

キャシーがコミュニティーで働き始めてもう既に9ヶ月。

いろいろ学んできましたが、一番身に染みたことといえば。

何事にも、金と政治が絡んでくるってこと。

ちょっと内輪で盛り上がるパーティやろうよって思って。

知り合いのDJと一緒にプランして、楽しく始めたイベントが。

いつの間にかお金と政治にぐるぐるに巻き付かれて。

キャシーはやむを得なく手を引くことになったりとか。

もう人が集まって、お金が絡まると、そんないやらしいことばかりなのです。

そして、今年のトロントプライドも、そんな状況に陥っちゃってるようです。

トロントプライドといえば、既に大規模なイベントとして知れ渡っていて。

プライドの週末に、パレードとパーティ目当てにトロントに駆けつける人はたくさん居ます。

トロント市としても、市の活性化に欠かせないものですし。

他の企業にとっても、お金儲けのチャンスなのです。

トロントプライドは、プライドトロントという団体によって運営されているんですが。

市からの援助金や他の企業がスポンサーになることで、イベントの運営費に当てています。

彼らの努力で、トロントプライドはここまえ大きく成長したと言っても過言ではないと思います。

しかし、物事って、大は小を兼ねるといいつつ、大きければいいってわけではありません。

昨年、トロントプライドはゴミ回収のストライキのせいで、予想以上に予算をオーバーし。

今年もプライドの規模を拡大しようと、予算オーバーになるという見積もりが出ています。

で、何が起きたのかというと、その予算オーバーをカバーするために。

スポンサーを増やし、さらにスポンサーからお金をもらうため。

スポンサー優勢に物事が進みます。

その結果、プライドの主役であるLGBTコミュニティーがないがしろにされちゃうことになります。

で、誰のためのプライドなの?

って話になるじゃないですか。

これは、今年だけの話ではなく。

もうここ数年、トロントプライドはスポンサー優勢に現在進行形でなっていて。

パレードでは一般企業の裸のお兄さんたちが踊るだけのフロートばかりが目立ち。

ストリートも、派手な企業の商品宣伝にコミュニティ団体のブースが隠れています。

もちろん、これじゃコミュニティー団体が嬉しいわけがありません。

ゲイの人権を訴えるために、始まったゲイパレード。

それがより多くのセクシュアルマイノリティーを包括し、プライドパレードになり。

本来ならば、コミュニティーの、コミュニティーによる、コミュニティーのための催しなのです。

しかし、今年は、コミュニティー側の堪忍袋の緒が切れるほどの事件が起きたんです。

もうそんな予感は、春先からひしひしと感じていたのですが。

キャシーが日本から戻り、職場に戻ると、既に会議の議題に上るほど深刻化していて。

キャシーも一個人として、そして団体の一員として、意思表明することを迫られるほどに。

今年のプライド、いったいどうなるのかしら?

その事件については、次回の記事で詳しく語ります。

プライド中の怖い話。

3 7月

ちょっとプライド中に経験した怖い話です。

改めて、トロントは多文化がミックスされているんだと実感しました。

キャシーってば。

プライドの週末を迎える前夜祭のアジア系イベントでボランティアを担当していて。

久々のクラブだし、って思って。

超ギランギランにドレスアップしたのね。

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ドレスシャツに、ベスト、シャイニーなパンツ。

もうレインボーなんか無くても、一目でゲイだとバレる格好でした。

そんな格好で、あたしはトランスマーチを歩いて。

その足で、そのまま目当てのクラブに向かったんですが。

寄りによって。

そのクラブが、ゲイタウンからかなり離れた、しかも柄の悪い通りにあって。

ちょっとビビリつつも、1人で輝きながら歩いてたのね。

そしたら。

キャシーを横切る人たちが。

もうまるで何か凄い変な人を見るようにあたしを見てくるのね。

いや。

あたしちょっとドレスアップしてるだけじゃない?

悪いの?シャイニーなパンツ履いたら?

って心の中で怒っても聞こえることは無く。

通り過ぎていく人からは。

「今の人ゲイよね。気持ち悪い。」

みたいなことが聞こえてきて。

あたし今トロントに居るのよね?

信じられなかったわ。

その後も。

レゲェファッションの集団の前を通らなくちゃいけなかったり。

めちゃくちゃ柄の悪い人たちにガンつけられたり。

このままじゃヘイトクライムで殺されるわ。

って、思って。

ちょっとコーヒーショップに逃げ込んだの。

お店の中はキャシーと、1人の店員さんしか居なくて。

キャシーはお腹が空いてたんで。

コーヒーと、バナナマフィンと、ミートパイを注文して。

会計を済ませてたのね。

そしたら、店員さんが。

「その財布、可愛いですね。」

って話しかけてきて。

ふと、自分の財布に目を向けると。

それがレインボーのポーチだってことに気付き。

これ喧嘩売られてんのかしら・・・ってドキドキしつつ。

「ありがとう。」

って素っ気無く言うと。

少しの沈黙の後に。

店員さんがまた懲りずに。

「それ、プライドのお財布ですよね?」

とか聞いてきて。

キャシーもようやく心を開いて。

「そう、今週末はプライドでしょ。だからいっぱいレインボー身に付けてるの。」

ってフレンドリーに会話にのって。

あたしのミートパイが温まる間、いろいろプライドについて話してたんですが。

最後に店員さんが。

「プライド中は、どこに行けば君に会えるの?」

って聞いてきてたから

「僕は浴衣でいろんな場所に出没してるから、会いたかったら探してみて。」

って、お答えしておいたわ。

って・・・。

これナンパじゃない!

怖い話のはずが、いつの間にかノロケになっちゃった。

それでも。

本当に怖かったのよ。

あの通りを1人で歩くのはもう勘弁だわ。

プライドの時期って、トロント全体がプライドムードだから。

ゲイが大嫌いな人は、逆にさらにイライラしちゃうんでしょうね。

友達も数人道端で暴言吐かれたらしいわ。

いくら嫌いでも、それはやっちゃダメよね。

プライド・トロント!~レズビアン&ゲイパレード編~

4 7月

引き続き、プライド・ウィークの様子をお伝えします!

ゲイパレードレズビアンパレードはもちろん。

当日の街の様子やその他イベントも紹介しちゃいます!

でも、今回フロートに乗ってしまったおかげで。

ほとんどパレード見れてないというオチ・・・。

計3時間のうち、1時間分は見たので・・・まぁ、十分ですけど(笑)

ではでは、たくさんの写真と一緒にプライド・ウィークを振り返りましょ!

まずは、プライド・ウィーク中の街の様子を紹介します。

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しょっぱなから、ヨダレが止まらないお写真ですね(僕だけ?)

もう全員一緒にお持ち帰りして、お部屋でパレードしたかったくらい。

はい。話逸れすぎ!

プライド・ウィークの土日、チャーチ通りはもう朝からお祭り状態でした。

各企業や団体のブースが道沿いに並び。

それがBloor駅Wellesley駅College駅と続きます。

端から端まで歩くだけで・・・もう凄い時間かかります。

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で、パレードやブース宣伝のために、ドラァグクイーンGO-GO-BOYがいっぱい。

タダでムキムキのお兄さんがたくさん見れちゃうというわけです。

写真を頼めば、背中に手だって回せちゃうんです!はぁはぁ(興奮しすぎ)。

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おっぱ~~~~い!!!

みんなテンションが高まっているだけに、露出度も高め!

おっぱい丸出しのお姐さんや、ちんぽこ丸出しのおじさんだってたくさん見れちゃいます。

プライド・ウィークといえばゲイパレードなんですが・・・

実はいろいろと他にもパレード、というかイベントがあったんです。

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まず、非常に地味なこのイベント・・・。

プライド・ライドっていうらしく、自転車でチャーチ通りを駆け抜けるんです。

特に仮装している人も居なくて・・・観客もまばら。

行われた日も、平日の金曜日という・・・ちょっと力が抜けるイベントです。

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続いて、こちらはプライド・ランだったと思います。

プライド・ウィークの本番である週末、土曜日の朝に行われました。

駅降りた瞬間にこの花嫁たちが目に入ってきて、すぐに写真に収めました。

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花嫁たち、こう見えてけっこう到着順位は上位の方だったんですよ!

そして、土曜日の昼間に行われたのが、ダイク・マーチです。

つまり、レズビアンクィア女性自分を女性だと位置づける人たちのパレードです。

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こちらは、ACASが出しているQAWのマーチ。

僕も歩いていい?って聞いたら・・・

「ダメ!キャシーは明日歩いて!」

だって。心は乙女なのに!

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こんな50代のレズビアンコミュニティもマーチングしてました。

規模は小さかったですが、ステキなパレードでしたよ。

さてさて、では日曜日に行われた大本番のゲイパレードを紹介しましょうか。

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何より驚いたのは、3時間も続くパレードではなく・・・観客の数です。

朝、トロントの中心街のヤン通りを通ると・・・

鉄の柵で道がすべて封鎖されていて、大げさだなとか思ってたら。

本当にそれだけの人が見に来るんですね。

フロートから見た景色は、本当に凄かったです。

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フロートの種類は本当に様々です。

こんなドラァグクイーンのフロートや、GO-GO-BOYのフロートなどなど・・・

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こちらは黒人コミュニティのフロートです。

ゲイコミュニティが年齢や地域、人種で分かれているトロントなので。

フロートからそれぞれの文化が溢れ出ていて、そこも一つの見所でした。

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こちらはサウンド・オブ・ミュージックのパロディフロートです。

こんな生徒たちの音楽先生なら、あたしもなりたい!

と思ったオカマは自分だけじゃないはず。

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こちらは、ゲイ産業大国タイのフロートです。

僕が見たフロートの中で、一番輝いていました。

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こんな日本のフロートもありました。

踊っているのは、みんな可愛らしい女の子です。

というか、トロントでゲイパレードを鑑賞する予定の方に注意です。

にはくれぐれも気をつけましょう。

水鉄砲は平気で撃たれるし。

屋上からホースで水をぶちまける人も居て。

雨降ってないのに、道はびしょびしょです。

カメラ、壊れちゃ大変ですよ。

パレード後は、プライド・ライブを見に行きました。

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プライド・ウィーク中、僕が知る限り大きなステージ3つで常にライブが行われていました。

小さなステージなんて、もう数え切れないです。

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こちらはカナダで有名だというJuly BlackというR&B/SOULシンガーです。

土曜日の夜には、元スパイスガールズメルCのコンサートも行われたんですよ!

凄い行列で、見に行くのは断念しましたが・・・

こんな感じで、トロント・プライドは規模が凄すぎて。

全部のイベント制覇なんて到底ムリでした!

ちゃんとガイドブックをチェックしてから、回るのがおすすめです!

最後は、夜の街の様子をお届け。

昼間は太陽の下でたくさんイケメンをチェックして。

夜にクラブで・・・

「今日、あそこでアレしてたでしょ?」

って声かけたりするのが、プライドの醍醐味(大うそ)。

金曜から日曜まで、夜のチャーチ通りはずっとこんな感じでした。

なのに、出会いが無かったってどういうこと!?

夜になると、パフォーマンスも過激さを増します。

昼間からこのドレスを着てただけで、尊敬に値します。

凄い汗で、臭くなってそうだけど。

みんな家には帰らず、クラブで朝まで踊り狂うんでしょう。

そして、次の日も狩りお祭りにくり出してくるんです。

以上で、プライドのリポートは終了です。

少しは雰囲気を味わえたでしょうか。