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オールジェンダー・ハッテン場ナイトに行ってきた

10 4月

トロントのオールジェンダー・ハッテン場ナイトにずっと行ってみたかった。男性向けのハッテン場にはあんまり興味を持てずにいたが、オールジェンダーならまた違う雰囲気が楽しめそうだったからだ。イベントのイメージデザインも、いかにもセックスを素直に楽しむ人が集いそうな感じである。

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日曜日の夕方、チャーチストリートのバーで友達とビールを飲んだ後、オアシス・アクアラウンジに足を踏み入れた。この建物はクラブ・トロントという歴史あるハッテン場だったが、数年前にストレート向けの高級セックスクラブに生まれ変わった。屋外温水プールやジャグジーもあって、男性向けのハッテン場と比べて設備も充実している。

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ここで毎月開催されるオールジェンダー・ナイトは世界でも珍しいイベントである。トランスジェンダーも、ストレートも、ゲイも、レズビアンも、バイセクシュアルも、パンセクシュアルも、ジェンダークィアも、同じ空間で同じ空気をシェアして性的な生き物として交わることができる。イメージ的には映画『ショートバス』に登場する同名のサロンに近いのかもしれない。10年前、この映画を見てからずっとそんな場所で遊んでみたいと思っていた。いよいよドリーム・カム・トゥルーなるか。

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腰にタオルを巻いて、まずは体を温めようとサウナのドアを開けると若い男女のカップルがパコンパコン挿入を楽しんでいる。

「階段とトイレ以外の場所ならどこでやってもOKよ!」

受付のスタッフがそう教えてくれたが、まさかいきなりセックスをしている人たちと遭遇するとは思っていなかった。生で男女のカップルのセックスを見るのは下手したらこれが初めてかもしれない。動揺してどうすればいいかわからない。

何事もなかったかのようにサウナのドアを閉じてジャグジーに移動すればいいものの、あまりの衝撃に混乱してサウナの中に入ってしまった。すぐ隣で喘ぐ二人のことを頭の中でシャットアウトして、目を瞑ってサウナの熱気を吸い込んだ。

「2秒だけ我慢して…気持ちいいから。」

「うん。あっ…」

「ほら、言った通りでしょ。気持ちよかった?」

そんな会話が聞こえて気になって仕方がない。2秒で気持ちよくなれるテクニックって何なのだ。図々しく会話に割り込んで聞いたら失礼だろうか。そんなことを考えながら、超楽しそうなカップルの生々しいセックスを最後まで耳で堪能した。

オールジェンダーだと誰がどんなアイデンティティなのかも簡単に推測できない。ジャグジーで横に座っているアジア系のイケメン君と目が何回も合うから、もしかしたら脈ありなのかもしれないと次の手を考えていると、彼は向こう側に座っている女性とキスを始めた。別に女性とキスしたから彼がストレートだということではないが、慣れない光景に少し驚いてしまった。こんなミックススペースでどうやって他の男性にアプローチすればいいのだろう。ゲイバブルの中で暮らしている自分にとっては未知の領域である。

青空が星空に変わった頃、屋外プールは満員になっていた。周りを見渡すと本当にいろんな人たちがいる。ハイヒールが素敵な女王様とギラギラなドラァグクイーンが世間話をする横で、ポリアモリーのゲイカップルが他の男性たちとキスを楽しんでいる。ラウンジエリアでは過激なSMプレイに励む人たちもいれば、まったり添い寝している人たちもいる。とても自由で、セックスポジティブで、リラックスした空気が漂う中で、たくさん笑顔を見かけた。こんな不思議なイベントは初めてだ。今までに行ったどのハッテン場にも似ていない。

時計を見ると10時過ぎになっていた。次の日は仕事なのでそろそろ帰る時間である。入場料$20も払って何もしないで帰るのは勿体無いが、予想外に満足していた。遊ぶ相手を見つけられずにジャグジーに入り過ぎて指がシワシワである。それでも、次の機会があればまたぜひ参加したい。今度こそ、勇気を出してあのアジア系のイケメン君にアプローチできるかもしれない。