人の感じ方って、本当に全然違うじゃない。
同じゲイでも、同じ日本人でも、同じように感じることはない。
それでも、感じ方を押し付ける人って凄く多いわけで。
「普通に結婚して、子供を持てば幸せになれるのに。」
そんなことを母に言われた時、とても説明に困ったのを覚えている。
それで先日、あるボランティアとワークショップのアイデアを考えていた時に。
彼が人の感じ方の違いを簡単に説明できる方法を教えてくれた。
それがなかなか奥が深くて、ぜひブログに紹介したくてウズウズしてたの。
というわけで、彼氏に写真を撮ってもらったので。
わかりやすく説明しちゃうわよ。
まず、適当な紙を用意する。
それから、その紙を自分のアイデンティティで埋める。
例えば、自分の名前だったり、自分の人種だったり。
自分を説明する時に、自分や他人が使う言葉だったり。
セクシュアリティだったり、ジェンダーだったり。
ポジティブなことだったり、ネガティブなことだったり。
精神的なことだったり、肉体的なことだったり。
過去のことだったり、今日のことだったり。
思いつくだけ、ひたすらその紙に書く。
もう書くことが思い浮かばなくなったら。
ペンを置いて、その紙を扇の形になるように折る。
折り紙が苦手なあたしでも、これくらいは朝フェラ前よ。
その紙が扇のように折れたら、適当な場所を開ける。
あたしの場合、この“ゲイ”という部分に当たったんだけど。
今度はそのゲイというアイデンティティを指で押すと、扇が自然と広がる。
ほら、こんなにたくさん他のアイデンティティが顔を出した。
「え?キャシーは何が言いたいの?」
とか思ってる方もいると思うので、少し解説。
あたしのアイデンティティたちが並んだこの紙って。
きっと世界に一つしかないと自信を持って言えるわけよ。
同じゲイの人でも、その他のアイデンティティがすべて重なることはない。
ある意味、社会の中のあたしの遺伝子のようなものよ。
それを折って、一つのアイデンティティを指で押さえたとき。
扇のように紙が広がって、他のアイデンティティたちが浮かび上がるわけ。
つまり、あたしが“ゲイ”として何かを感じているとき。
その他のアイデンティティも一緒になって、あたしに影響を与えるわけ。
だから、あたしの感じ方は、同じゲイである他の誰かとも違って来る。
誰一人として、まったく同じように何かを感じることはないのよ。
シンプルだけど、奥深くない?
自分らしさを失いそうになったら、ぜひ試してみて。
何か新しいものが見えて来るかもしれないわよ。