先週末、友人みんなでキングストンにある別荘に遊びに来た。
この別荘、実は友達の知り合いの50代のゲイカップルのもので。
その友達は彼らが旅行に出かけている間、そこで留守番をしていたわけ。
そのゲイカップルも了解の上で、あたしたちも言葉に甘えて泊まってたのよ。
キャシーたちのような青二才たちに別荘なんて買う金なんてあるわけもないしね。
こんな感じで、週末まるごと食って、寝て、飲んで、だったわ。
ローストチキン
プッタネスカ
ミモザ(シャンパン+オレンジジュース)
ソムタム(タイ風パパイヤサラダ)
間食
キャンプファイア、焼きマシュマロ、もっと間食
まったく、グルメな友達が集まると本当に食べ過ぎちゃう。
実は、昨年もこの別荘に泊まってたんだけど、あのときもひどかったわ。
そんな話で、キャンプファイアの前で盛り上がっていたら。
「そういえば、ここってもう別荘じゃないんだよ。」
と、この別荘の留守番係の友達が教えてくれた。
その50代のゲイカップルは元々別荘としてこの物件を買って。
あまりにも気に入って、今年ついに家を売り払って、この別荘に引越したんだとか。
ゲイって何かと都会に集まる印象があるんだけど、こうして郊外に住む人も多いの。
ただ、こんなステキな家に住めるなら、それもありよね。
家の裏庭にこんな湖が広がっていて、ワイン飲みながら夕日が見れちゃうのよ?
都会大好きなキャシーもかなり心揺らいじゃうわよ。
「ねぇ、いつかこういう暮らしもありだと思う?」
って、彼氏とそんな話になったんだけど。
「二人ともフリーランスでお金稼ぐようになればいいかな。」
と、あたしは深く考えずに答えたわけ。
「車がないとどこにも行けないよ?」
「もう友達とも簡単にブランチできないよ?」
「ゲイコミュニティともめっちゃ疎遠になっちゃうよ?」
そしたら、こんなにたくさんデメリットが頭の中に浮かんで来たわ。
まだ20代後半で、そこまで遠い先の話はまだわからないけど。
キャシーの今のライフスタイルでは、こんな郊外には住めないわ。
ただ、あたしが50代に達したとき、もしかしたら考えも変わるかもね。
寝そべって夕日を見るよりは、今は自分の可能性にチャレンジしたい年頃なのよ。
都会で毎日忙しく駆け回ってた方があたしらしいのかもしれないわ。
「二人とも年取って、こんな家に住めれば良いわね。」
「その前に、もっとお金稼ぐようにならないと。」
「ごもっとも。」
なかなか郊外の一軒家に住むという壁は厚いわ。
まぁ、少なくとも湖に面した豪邸には一生縁がなさそうね。
たまに、こうして泊まれるだけでも十分満足よ。