ハッキリ言ってしまおう。
ゲイは女性が嫌いだ。
うーん、ちょっと誤解を招くかもしれない。
ゲイはマンコが嫌いだ。
うーん、言いたいことと違ってきた。
「ゲイと女友達はベストフレンドでしょ?」
なんて反論する人もいると思うが、それとこれとは違うのよ。
ちょっと長くなるけど、頑張って言いたいこと説明してみるわ。
最近、こんな本を手に取って読み始めたのね。
Does this baby make me look straight?
和訳:ゲイでも子育てしちゃうわよ(かなり意訳)
英語タイトルを見て、ヘテロで保守的な家族観によって。
ゲイがストレートに似てきている現実を風刺した本かと思って衝動買いしたら。
案外フツーなゲイカップルの子育て本で、少しガッカリした。
それでも、この著者の読みやすくて、面白い文章のおかげで。
いつのまにか夢中になって、あっという間に読み終えてしまった。
この本、こうやって始まるのよね。
著者が歯を磨いていると、5歳の娘が近寄ってきて。
「あたしの指嗅いでみて?」
と目を輝かせて言うわけ。
嫌な予感がした著者だが、言われるがままに嗅いでみる。
「これはなんの臭いだい?」
と娘に聞いてみると。
「おしり!」
と元気よく返事されて。
「うんちが指についたら、洗わなくちゃ。」
と変なものを嗅がされなくて少し安心した著者。
「うんちじゃないの!こっち触ったの!」
と健気に股間を指差す娘。
「え?それって、まさか(マンコ)?」
と、その時点で著者は頭が真っ白になったそう。
ゲイとして、自分の娘にどうマンコを説明すればいいのか。
そんな葛藤に、著者はこの本の中で幾度となく直面する。
この著者の潔いところは、自分の女性嫌悪を素直に認めていて。
自分の娘と向き合うためにそれを克服しようとするわけ。
それを読みながら、思ったのね。
「あたしたちゲイって、女性に失礼すぎじゃない?」
わかるわよ。
ゲイだから女性は性的対象ではない。
だからって、女性をバカにするのとは違うでしょ?
ゲイなのに、レズビアンは気持ち悪いとか言ってみたり。
マンコという単語に、吐き気を催したとか過剰反応したり。
「あのブス機嫌が悪いわね。きっと生理ね?」
「あんたおマンコみたいな臭いがするわ?シャワー浴びなさい。」
こんなジョークが平然とゲイの間で笑われてるのとか問題だと思うの。
あたしもこんなジョークをよく言ってたから、他の人のことは言えない。
きっと昔の記事を辿れば、失礼なことをいっぱい書いていると思う。
今はもちろん反省しているし、自分の女性嫌悪にも向き合おうつもりよ。
ノンケ男性が自分のセクシュアリティが揺らぐのが怖くて。
「ゲイとか気持ち悪い。お尻掘られたらどうしよ。」
とか言ってるのと、ゲイの女性嫌悪は何も変わらない。
女性をバカにしなくたって、あたしは立派ゲイだし。
マンコ気持ち悪いと言っても、これ以上ゲイとしての地位が向上するわけではない。
「ゲイは女性が嫌いだ。」
と冒頭で書いたのも、これが言いたかったのよね。
なかなか一文じゃ説明ができなかったわ。