ここ最近、あたしのソーシャルメディアを随分に賑わせてくれたのが。
アメリカのチキンサンドイッチ専門店、Chick-fill-A。
あたしだって、フライドチキン大好きだったりするんだけど。
カナダで無名に等しいこのファストフード店がなぜ話題に?
と不思議に思ってたら、彼らオープンに反同性婚の立場を取っちゃったのね。
元々、このチェーン店は日曜に閉店するくらいキリスト教色がとても強くて。
けっこう前から、反同性婚団体に寄付をしたりしてたみたいで。
今回はチェーン店のトップが公の場で反同性婚的な発言して、一気に問題化したわけ。
それに伴って、ボストンの市長も怒りだして。
「ボストンに人種差別をするチェーン店などあってはならない!」
と発言して、問題はさらに炎上し、保守で有名なサラ・ペイリンまで出て来る始末。
サラちゃん、売名大成功で嬉しそうね!
もちろん、このままことが収まるはずも無く。
Chick-fil-Aはデモ運動として感謝デーなるものを開催して。
彼らのサポーターは“言論の自由”を訴えてお店に駆けつけ。
同性愛団体はそれに対して、Chick-fil-Aでキスするデモを実行。
それと同時に、Chick-fil-Aのボイコット運動も盛んになって。
アメリカに留学してるあたしの友達は、大学のChick-fil-Aの無料ブースで。
「サラダくらいは食べてもいいのかしら?」
とか言って、かなりのジレンマを感じてたらしいわ。
キャシーはこの一連の騒ぎを端から見て。
「アメリカらしいわ。」
とか、一人前のカナダ人ぶりながら思ったの。
だって、カナダでこんなことはもう起こりえないもん。
カナダにおいては、“言論の自由”にヘイトスピーチが含まれるはずも無く。
反同性婚という立場は、人権法に引っかかる可能性大。
そもそもチェーン店がカナダでこんな立場を取れば、多くの顧客を失う。
どれだけ同性婚に反対であろうと、それを表に出すわけにはいかない。
保守派が根強いアメリカだからこそ、Chick-fil-Aはここまで強く出れるのよね。
このChick-fil-Aしかり、先日のオバマ大統領の表立った同性婚支持しかり。
アメリカでは同性婚の賛否が政治の切り札として成り立つ。
オバマ大統領の選挙に先立った同性婚支持は不利に働くとの意見もあるけど。
ここまで彼を強気にさせるくらいにアメリカの内情も変わっている。
もし今年の大統領選でオバマが再選されたなら。
Chick-fil-Aはこの先、どんどん立場が狭くなって行くんだろうな。
20年後には、Chick-fil-Aの「ゲイ大好き!」キャンペーンなんて見れるかもね。