HIV陽性者に優しくないカナダ。

15 7月

もう本当に、カナダがどんどん保守的になっていくわ。

プライドボイコット中のトロント市長ロブちゃんなんてネタで済まされるけど。

今回は、オンタリオ州がありえないことをやってくれたわ。

カナダでは、HIV陽性者は“感染のリスクが高い性行為”を行う場合、相手にHIV陽性であることを伝える必要がある。

それを行わない場合、下手すれば性的暴行や殺人の罪が適用されるわけ。

この時点でキャシー的には納得がいかないんだけど、問題はここから。

ここでの“HIVが感染するリスクが高い性行為”っていうのがもの凄く曖昧なのよ。

あたしが仕事で毎日口を酸っぱくして。

「男女間または男同士の生での挿入がハイリスクな性行為よ!」

って、トロント公衆衛生局公認の上で言っているにも関わらず。

こういった知識に乏しい裁判官が次々と訳が分からない解釈を生み出すわけ。

「フェラチオはハイリスク、よって有罪!」

ちなみにフェラチオやオーラルセックスはローリスクよ。

「コンドーム使ってもハイリスク、よって有罪!」

コンドームは正しく使えば、ほぼ完璧にHIVは防げるわよ。

これを読んでも、しっくり来ない人がいるのかもしれないけど。

要はこの法律、HIV陽性の方に責任をすべて転嫁しているわけ。

その上、たとえHIV陽性の方がコンドームを使ったとしても。

相手にHIV陽性だということを伝えない限り、罰せされる可能性がある。

相手がセーフと勝手に思い込んで生でやる人は責任はないの?

セックスにおいてのセーフティは、お互いの責任だと思うわよ。

ただでさえ、HIVなんていつ感染したかどうかハッキリしないものなのに。

こんな法律、逆恨みに使われたら免罪のケースだってたくさん出て来るじゃない。

これを問題視する人も多く、先週だってトロントのフリンジフェスティバルで。

“RAW”、日本語訳で“生”という劇が上映されていたわ。

20代でHIVに感染したゲイ男性二人にフォーカスを置いていて。

HIVに関する刑罰とその裏を描いたとても素晴らしい作品だったの。

この問題に関して、トロントが拠点のAIDS ACTION NOW!なんかは頑張って。

「ちゃんとしたガイドラインを作りましょう!」

とこういった裁判ケースに呼びかけをして、HIV陽性者を助けているんだけど。

HIVやその感染者に対する差別や偏見は未だに強く、苦戦を強いられているわけ。

そんな中、現在進行形で続いている裁判ケースにて。

「たとえその性行為がローリスクであっても、多少のリスクがある場合、HIV陽性者は必ず彼らがHIV陽性だということを性行為の前に伝える必要がある。」

と、オンタリオ州の弁護士たちがこの立場を取って。

もし、この立場を元にこのままこのケースが閉じれば。

「キスの前に彼がHIV陽性だと教えてくれなかったから訴る!」

なんてことで訴えを起こす人だって出て来るかもしれないわ。

本当に、どこまで社会的弱者をいじめれば良いのかしら。

もしあなたがHIVに感染して。

治療薬で血中のウイルスが測定できないほど健康で。

コンドームやセーファーセックスをいつも心がけていたとして。

ほぼ事故でもなければ、感染の恐れはほぼないにも関わらず。

HIV陽性だといちいちキスする度に言わないと。

性的暴行や殺人の罪に問われるとしたら、どう思う?

そんな社会を暮らしやすいリベラルだとは呼べないわよね。

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