今日は仕事帰りに、ステーキ肉を買いに肉屋さんに入ったの。
この肉屋、イタリア系の家族が経営してるんだけど。
そこでいつも働いてる看板息子がけっこうイケメンで。
もうキャシーは行く度にメロメロ。
肉屋のお兄さんって、響きだけでセクシーじゃない!
そのお兄さん、今日もステーキ肉売り場でキャシーを待ってたの。
とりあえず、お手頃なサイズのステーキ肉がなかったから。
「なんか小さめなステーキ肉ないかしら?」
ってお兄さんに微妙に目線を送りながら、聞いたわけ。
「小さいサイズたっていろいろあるけど、どれがいいんだ?」
もうステーキ肉よりそれを扱うお兄さんの手に全神経を集中するあたし。
「お兄ちゃんのこと信じてるから、おすすめをもらうよ。」
って冗談っぽく言ったら。
「俺が選ぶなら一番大きいの選んじゃうぜ。」
と返されて、ドキドキしてしまって。
「あたし、小さいのが好きだから小さいの下さい。」
って、あたし何を言ってるのって感じになっちゃった。
てっきり、いつのまにか話題がステーキ肉から肉棒になったのかと。
そのステーキ肉たちのそばに横たわるソーセージたちをしみじみ見ちゃったわ。
そういえば、この前もあるクレープ屋さんに入ったら。
なかなかステキなフランス系のお兄さんがクレープを焼いてて。
ちょっと忙しそうにしてたから、手が空くまで待ってたんだけど。
「何頼むんだい?」
と聞かれて。
「そちらの仕事が一段落してからで大丈夫ですよ。」
って、返したら。
「同時にいろいろ扱うのは得意だぜ。」
ってウィンク付きで言われちゃったの。
なんか響きがおかしい。違う違うと思いながらも。
そのお兄さんがフェラしながら、両手で手コキしてるとこ想像しちゃったわ。
その後、クレープが焼き上がって、お兄さんがわざわざ持って来てくれて。
それを受け取って、お店を出ようと思ったら。
「歩いて食べるんなら、剥いてあげるよ。」
「え?何を?」
「ほら、その紙がついたままじゃ食べづらいでしょ。」
って、キャシーが両手で持っているクレープの包装紙を剥いてくれた彼。
もう頭の中では凄い想像をしてしまい動揺してたあたし。
なかなか荷物がまとまらず、バタバタしちゃって。
「ドア持ってもらってるのにすみません。」
と、キャシーを見送ろうとしてるお兄さんに謝ったら。
「なーに。僕は今日は全然暇だから。」
とまたウィンクされながら言われて。
お礼だけ言って、お顔真っ赤でお店をそそくさと去りました。
友達に言うと、いつも自意識過剰だよと言われるんだけど。
これはきっと誘惑だと思うのよね。
というか、そう思うことにするわ。
こういう曖昧で思わせぶりなやり取りこそ、ワクワクして楽しいもの。
しかし、ステーキ肉はお兄さんの言うことを聞いて大きめのを買うべきだったな。