日本のハッテン場の未来。

「ハッテン場が着衣必須になった?」

なんて耳を疑うニュースを聞いて。

オーガズムに達し損ねたような声を発したあたし。

ありえない。

ありえない。

ありえないんだけど。

あたし、こう見えても着衣ハッテン場は好きよ?

スーツリーマンを一枚ずつ剥がしていくとかたまらない。

でもさ、ハッテン場が全部強制着衣なのはちょっと違うわよ。

太古の時代より、男同士が裸と裸をぶつけて来た神聖な場所。

それはハッテン場であり、ゲイ文化を育んだ場所でもある。

そんな場所に着衣なんてルールはなかったはずよ?

で、もっと詳しく話を聞いたの。

なんでも昨年、日本でハッテン場の取り締まりがあって。。

新宿のハッテン場、デストラクションの経営者、さらに客まで逮捕されたらしい。

そんなニュースをトロントで耳に挟んだ記憶もあるけど。

まさか、それがこんな深刻な事態を招いていたとは。

ちなみに、そのハッテン場の利用客は公正わいせつ容疑で。

そして、ハッテン場経営者は公正わいせつほう助容疑で逮捕されたんだって。

「ハッテン場の中で公正わいせつ罪?」

って一瞬思ったんだけど。

どうやら、いくら屋内でも、いくら暗くても。

不特定多数が出入りするハッテン場は法的に公共の場になるらしい。

なんかあんまり納得しないけど、そこは百歩譲ってもさ。

「ちょっと今更じゃない?」

覚せい剤の取り締まりが本来の理由だかなんだか知らないけど。

あたしが知る限り、今までこんな厳しい取り締まりはなかったでしょ?

それが今じゃほとんどのハッテン場では。

乱交部屋での乱交禁止。

廊下は着衣で、セックスは個室になっちゃったわけ。

キャシーも聞いた話だから、実際のところ違ってたらごめんなさい。

でもこれじゃ、日本のハッテン場がみんな潰れちゃうじゃない。

確かに、ハッテン場というのは法律ギリギリというか。

むしろ、けっこう違法なビジネスなんだけど。

今までは臭いものだから蓋をされてた場所なんだと思うの。

覚せい剤でアゲアゲになった大乱交が起きていても警察は目をつむってたのよね。

ゲイ男性の間でHIVの感染者が毎年増加していることもあって。

「HIV感染の温床であるハッテン場なんて潰れろ。」

なんて思う人も多いかもしれないが。

ハッテン場という施設があってもなくても、ハッテンという行為には関係ないし。

社会から疎外されたゲイたちがハッテンを止めることはない。

むしろ、ネットや野外にその行為が広がって、逆に事態が悪化することもある。

HIVの予防啓発がしたいなら、ハッテン場内でそういう活動を行えばいい。

こんな回りくどい取り締まりをされても、ゲイはますます疎外されていく。

見せしめで数匹ネズミを殺しても。

その根本の問題を片付けなくては何も変わらない。

トロントでは、80年代に警察による過度のハッテン場の取り締まりによって。

同性愛者の権利活動に火がついて、今では同性婚まで漕ぎ着けたわけだけど。

昨年の取り締まりによって、日本のゲイコミュニティでは何が起きるのだろう。

とりあえず、安全にハッテンを楽しめる場所を破壊されたことは非常に残念。

キャシーの楽しみを返しなさいよ!

日本のハッテン場たち、頑張るのよ!

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