一度築いた関係って、なかなかキレイには終わりません。
だから、昔の男はいつまでも昔の男なんです。
と、藤原紀香がハッテン車窓ブログに再び登場です。
このシリーズ、ドロドロで大好きだったのよね。
話は戻って、ドラマの修羅場は好きでも、実生活では平穏に過ごしたいあたし。
しかし、タダでさえ狭いゲイコミュニティ、そんなの防ぎようがありません。
キャシーと今の彼が付き合うときも、そういうところはしっかり清算しました。
お互いがお互いの友達とデートなり、セックスなりしてるわけだから、そういうところは恨みっこなしで、オトナに対応しようって決めたんです。
そして、よりによってキャシーが3年前に一回デートに出かけて、キャシーがお断りしてしまった人があたしの彼の友達だったのね。
で、先日お昼を買いに近くのフライドチキン屋さんで並んでいると。
急に肩を叩かれて、フライドチキンをこんなに食べてるの見られたくないのに。
って思いながら振り返ったら、キャシーが3年前に断った彼だったのよ。
「キャシー、久しぶり!」
と、爽やかに声をかけてくる彼。
「あ、そうね、コホン、久しぶりね!」
と、突然すぎてとても挙動不振なあたし。
彼はもうキャシーが今の彼と付き合いだしたニュースは聞いてるわけよね。
でも気まずいから、とりあえず持ち出さないようにやり過ごそうと。
マイペースにお会計を済ます店員さんを睨みながら、会話を続けるあたし。
「キャシー、最近はどうよ?」
「ううん。特に何もないわよ?」
これじゃ、会話が終わっちゃうからと思って。
「そういえば、来週モントリオールに行くのよね。」
って口からこれが出た瞬間に、墓穴を掘ったことに気付いたあたし。
何を隠そう、今の彼と付き合う少し前に。
モントリオールのプライドパーティで合流しようって話になって。
彼は彼の友達と、キャシーは自分の友達を訪れに、同じ時期に行くことにしたんです。
ただ、キャシーと今の彼が付き合うことになって、それが原因で彼の友達たちはモントリオール旅行をキャンセルしたってあたしは後から聞いたんですよね。
そして、その旅行に行く予定だった一人が、今キャシーの前に立っているこの人なわけです。
それなのに、あたしはなんてことを口走ってしまったのかしら。
「僕たちの分までモントリオールを楽しんで来てね。」
ってどこまでも優しい彼に、心がぐさぐさ刺されるあたし。
「あたしのせいで、ごめんね。」
と、謝るしかありませんでした。
「いやいや。キャシーのせいじゃないよ。」
「あ、彼とのことまだ祝ってなかったね。おめでとう!」
「あ、ありがとう。」
と、もうフライドチキンを揚げている油にそのまま飛び込みたかったあたし。
それにしても、あたしのフライドチキンを用意するのに何分かかってんのよ?
これ、もしかして何かのどっきり?!
と、フライドチキン買いに来ただけなのに、魂が抜けたかのようなあたし。
すぐにオフィスに戻って、今の彼に一部始終報告したら、思い切り笑われたわ。
意外と、こういうことって自分が気にしてる以上に、他は気にしてないのかもね。