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ゲイ差別とエイズとゲイプライド。

24 6月

今年もプライドが近づき、エイズ黙祷イベントの季節がやって参りました。

どんなに忙しくても、このイベントだけには参加するキャシー。

だって、商業主義で汚されちゃったプライドのイベントの中でも。

その本来の意味を保ち続ける素晴らしいイベントなんです。

毎回、目に涙を溜めて、心に温もりを感じながら参加させてもらってます。

このイベントをもっと知りたい方は、去年の記事をお読みください。

そんな今年も、ボランティアとしてこのイベントを手伝ってたあたし。

街頭に立って、募金集めながら、ビラ配りしてたのよ。

もちろん、多くの方は募金に協力してくれるし、優しい言葉をかけてくれます。

しかし、それでも今年は失礼な人もたくさんいました。

キャシーがエイズと言った瞬間に。

「僕はゲイじゃないから。」

とそのまま歩き去ってしまう人がいたり。

「こんなものに興味ないし、エイズは君たちゲイの自業自得だ。」

と言って、募金集めてるだけのボランティアを泣かせる人もいたりして。

エイズ団体で働く自分としては、とても悲しい現実を見せつけられました。

そして、キャシーでさえ人生で一番怖いゲイバッシングに遭遇しました。

キャシーが笑顔で、信号待ちしてた4人組にビラを渡して。

「今日はエイズ黙祷イベントがあるから、ぜひ参加してね。」

って誘ったら、4人の中の一人が良い反応を示してくれたんです。

しかし、もう一人の男性が悪態をつきながら。

「俺、女しか好きじゃないから。」

って言うわけよ。だから。

「HIVは誰でもかかるし、誰でもコミュニティをサポートできるわよ?女が好きでも、男が好きでも、みんなウェルカムよ。」

って、笑顔で返したのね。

少し表情を変えた彼、キャシーの手からビラとロウソクを受け取って。

そのままぐちゃぐちゃに握りつぶして、あたしの目の前で捨てたのよ。

「おい!やめろよ!」

って彼の友達が言うのも無視して、キャシーを睨む彼。

これ以上関わってもらちがあかないので。

「よい一日を。」

って笑顔で言って、彼が投げ捨てたビラとロウソクを拾ったあたし。

キャシーが全然彼に反応しなかったのが、気に障ったのか。

「おまえよ。調子乗んなよ。」

ってうめきながら、今にも殴り掛かろうとする彼。

体格では全然負けてないから、あたしもそのまま睨み返しちゃったんだけど。

向こうのグループが本気で止めに入って、何事もなく終わりました。

こんな肌でゲイ差別を感じたのは、久しぶりで。

予想以上に頭に血が上ってたあたしでした。

まさか、ゲイタウンの真ん中でこんなことに遭遇するなんて。

本当に悲しかったし、ムカついたし、空しかったです。

トロントというリベラルな街にさえ、深くゲイ差別が残っていることを痛感しました。

そんな言葉や脅しでキャシーを傷つけたいだけ、傷つけなさい。

そんなことをされる度に、もっと戦ってやろうって力の源にしてあげるから。

そして、そんな嫌なことがあった後でも。

エイズ黙祷イベントの暖かさに包まれて、とても励まされたあたしでした。

こんなコミュニティに支えられている限り、負ける気はしないわ。