先日、友達に誘われて『Glee』のコンサートに行って来ました。
『Glee』といえば今のティーンに大人気のミュージカルドラマで。
全然追いついてないけど、キャシーもたまに見てたりします。
コンサート会場は高校生や中学生で埋め尽くされていて、もの凄い盛り上がりだったんです。
このコンサートでは、オリジナルキャストがほぼ勢揃いしてたんですが。
やっぱり中でもキャシーが注目しちゃうのはこのキャラクター。
ゲイとしてのカミングアウトに葛藤するカートくんです。
もう、カートくんと彼のお父さんのやり取りは、どんなにベタベタでも涙が溢れます。
そんなカートくんですが、エピソードを追うごとにゲイゲイしく成長していて、コンサートではLady Gagaの『Born This Way』を熱唱するほどたくましくなってました。
正直、そこまでコンサート自体は楽しんでなかったあたし。
ちょっと退屈だったから、周りを見渡してたのね。
そしたら、このカートくんを応援してる子供たちが多いのなんの。
もうカートくんが登場するだけで、耳をつんざくほどの歓声が上がってました。
それとは対照的に、主役のレイチェルはソロでKaty Perryの『Fireworks』を歌ったのにも関わらず、会場はしらっとしてました。
ゲイキャラがこんなに子供に人気だなんて、凄く意外に思いました。
まぁ、女の子が大多数を占めていたからっていうのもあるのかもしれませんね。
そういえば、キャシーのカナダ育ちの高校生のいとこたちもゲイが大好きみたいで、「ゲイって超クールだよね?」ってよく言ってます。
いったい今の若い世代の間で何が起こっているんでしょう?
まぁ、実際考えなくてもわかるのですが。
メディアが売っているゲイのイメージが超“クール”なんですよね。
もちろんゲイはファッションセンスが良くて、繊細で、頭も良くて、イケメンで、乙女心をよく理解してくれて、って続いてくわけよ。
こんなゲイのイメージって別に前からあるわけなんだけど。
それが今や子供たちの間でこんなに大きな存在になっているとは、恐ろしいです。
キャシーがここで夢をぶちこわしちゃって悪いけど。
あたしはファッションセンスもないし。
繊細でもないし。
頭もよくないし。
まぁ、モテるっちゃモテるけど。
乙女心なんてまったく理解できません。
そんなメディアが描くゲイなんて、ほんの一握りなのよ!
そんなサンタクロースみたいに、ゲイを幻想として売らないでほしいわ。
「キャシーって全然あたしが想像してたゲイじゃない。」
って会う人会う人に言われたら、肩身狭いじゃない。
まぁ、その一方で、これだけゲイが認知されてるのも凄いわね。
これで少しはいじめとかがなくなればいいんだけど、どうなんだろう。
いくら北米でも、高校をオープンなゲイとして生き抜くのはかなり大変らしい。
『Glee』にはステレオタイプから外れたゲイも続々出して、もっと社会を啓発してほしいわ。
そんなこと言うには、まだ少し贅沢かしら。
あ、贅沢といえば、『Glee』のコンサートは最高に退屈でした。
$100でチケット売るんなら、もっとクオリティーの高いショーを期待してたわ。
そんなキャシーは半額でチケットを譲ってもらったんだけどね。