かなり前から、ゲイアイコンとしてキャシーが目を付けてたレディー・ガガ。
3年前とは比べ物にならないほど、世界級のトップスターになってしまいましたね。
トロントのローカルゲイマガジンのインタビューに答えてた頃のガガちゃんがなつかしいわ。
そういえば、2009年にこんな記事も書いてたわね。
そんなガガちゃんですが、ヒット曲を重ね。
今ではこんなお姿になってしまいました。
こ、怖いわよ。
まぁ、ガガちゃんの前衛的なファッションは後回しにして。
今日は、ガガちゃんが今年発表した『Born This Way』って曲の話よ。
この曲を知らない方のために、あたしが簡単に歌詞を要約してみたわ。
「私は私のままで美しいのよ!」
「神様は間違いを犯さない!」
「だから、私も間違っていないの!」
「私は生まれたままに生きてるのよ!」
「ゲイも、ストレートも、バイセクシュアルも、レズビアンも、トランスジェンダーも、そして、黒人も、白人も、ヒスパニック系も、東洋系も、みんな間違ってなんかいないの!」
まぁ、簡単に言えば、差別や偏見を無くそうという感じの啓発ソングです。
この曲が大きく話題になったのは、ゲイを中心に据えているからです。
今までの曲でも、アギレラちゃんの『Beautiful』なんかはあったけれど。
ここまで歌詞も、ビデオも、あからさまにゲイを押し出した曲は珍しいです。
そして、ちょうどゲイの青少年たちの自殺問題がメディアで盛り上がった後だったので。
抜群のタイミングで注目を浴びて、大ヒットしてくれたわけです。
「あたしたちのために歌ってくれてありがとう!」
ってゲイたちが喜ぶのかと思ってたら、意外と反応は複雑で。
「ガガはやっぱりすばらしい。」
ってガガちゃんを褒め称えるゲイもいれば。
「人の問題を商売にして、何様のつもり?」
って、まったく喜んでないゲイもいれば。
「マドンナ様の『Express Yourself』をパクるなんて!」
と、別のことで怒ってるゲイもいました。
前にも書きましたが、ガガちゃんはちょっとやりすぎなのよね。
キャシー的には、この曲のメッセージはとても大事だと思うし。
彼女のような存在がこれを歌うことで、社会に大きな変化が生まれるのは確実です。
特に、ロールモデルが少ない若い子にとっては、きっと神様のように映ったりするはず。
キャシーがまだ幼い頃に、こんな歌があったら、また違った人生もあったと思うの。
ただ、ガガ自身ミドルクラスの白人女性なのが問題なのよね。
いくらバイセクシュアルだったとカミングアウトしたとしても。
結局多くのゲイは、彼女をコミュニティの一員とは見ていないことが多いわけ。
だから、こんな歌を我が物顔で歌われると、神経を逆撫でされちゃう人もいるのよ。
「元バイの白人女性より当事者に歌ってほしかった。」
そう思った人は、キャシーだけじゃなかったみたい。
常に差別や偏見と隣り合わせのコミュニティだからこそ、これは繊細な問題なんです。
未だにゲイからは絶大な支持を誇る彼女ですが、ゲイでガガ嫌いが増えたのも事実です。
今週、2枚目のオリジナルアルバムを発表したガガちゃんですが。
歴代のゲイアイコンのよう末永く生き残って行くんでしょうか。