5月17日は、IDAHOですよ!
IDAHO – International Day Against Homophobia/Transphobia!
国際反ホモフォビア、そしてトランスフォビアの日です。
思えば、3年前にIDAHOの日にトロントのゲイタウンに繰り出して。
見事に誰も見つけられなくて、焦ったこともあったわね。
しかし、そんな今年のトロントはIDAHOの日に黙っていられません。
なぜか?
なぜなら、それはこの方がいらっしゃるからです。
昨年よりトロントの市長に選ばれた右翼豚のRob Fordさん。
東京の石原都知事と本当にいい勝負なくらい、保守的なお方です。
「税金減らしますから、当選させてください!」
という不況につけ込んだせこいやり方で得た市長の力で。
トロントプライド、LGBTサポートやHIV予防啓発の予算を無くす気まんまんなんです。
本当、キャシーは来年仕事がなくなることが濃厚になってきました。
しかし、あたしたちがそんなことが起きるのを待つわけがありません。
血の気旺盛なトロントのLGBTアクティビストたちの働きにより。
盛大なIDAHOイベントが、Rob Fordが働くシティホールで開催されました。
2011日5月16日は、トロントシティホールがレインボーに染まった記念すべき日です。
トロントのLGBT関係の団体が集まり、もちろんキャシーもうちの団体を代表して参加。
パフォーマンスあり、ダンスあり、歌ありで、2時間以上もシティホールが賑わいました。
こんな楽しいイベントでも立派なデモ運動だから、驚き。
Photo by Tony Chenもちろん、シティホールで働く方全員がLGBTコミュニティの敵ではありません。
Kristine Wong-Tamなんかは、アジア系レズビアンの市議員で、素敵なお方です。
Photo by Tony ChenRob Fordが当選したとき、彼女の当選はあたしたちの最後の光でした。
しかし、彼女じゃ手に負えないこともあるから、こうやってコミュニティも立ち上がります。
社会の中で、絶対的に少数派で、偏見も多いLGBTコミュニティはまだまだ弱い存在です。
大事なものは、自分たちで守らないと、すぐに奪われちゃいます。
Photo by Tony Chenイベントは大成功のうちに終わったのですが、肝心のRob Fordさんの姿は見ませんでした。
ただ今、シティホールでは来年に向けての予算の話をしているそうなのですが。
果たしてトロントプライドの予算はどうなるのか?
そして、キャシーの仕事は?
はぁ。
と、溜め息が出るばかりです。
リベラルで、アメリカとは違うカナダが好きだったのに。
徐々に保守的で、アメリカ的な方向へと政治的に移行しているカナダが怖いです。
まぁ、とりあえず今はできることをやりましょう。
Photo by Michael Erickson写真はイベントで激写されたキャシーです。