トロントのLGBTコミュニティ主催のLove Letters To Japan。

キャシー、今年は4月末に日本一時帰国を考えていました。

有給のことも相談し、フライトの予約までしてる最中だったのですが。

急な仕事の都合で、一時帰国は結局キャンセルに。

その一週間後のことでした。

地震のニュースでうちのルームメイトに朝早くに叩き起こされたんです。

「ちょっと!東京タワー曲がったらしいよ!」

とか言われても、未だに夢と現実の境をうとうとしてたあたし。

「何アホなこと言ってんのよ。」

って思って、テレビのニュースを見て唖然としました。

日本に居る母に連絡をしてみるも、まったく電話が繋がりません。

ネット上の地震津波に関するニュースは、自分を不安にさせるばかり。

カナダに居て、何も出来ない自分にとても苛立ちを感じました。

そんな気持ちを抱いてたのはキャシーだけではなく。

自分の周りにいる日本に家族や友人を持つ多くの人がそんな風に感じてたんでしょう。

「ねぇ、なんか日本のためにイベントをやろうよ!」

数日後、友人からの背中の一押しで、ようやく閃いたあたし。

コミュニティと働くキャシーが一番得意なことは、人を集めること。

トロントのLGBTコミュニティの力を集めて、何かやってらろう。

思い立ったが吉日、早速呼びかけて、数日後には20人ほどメンバーが集まったんです。

「トロントのアジアカルチャーとLGBTカルチャーをミックスしたチャリティーキャバレーをやろう!」

一致団結して、みんな毎日夜遅くまでキャシーと一緒にこのイベントを築き上げてくれました。

『Love Letters To Japan』というイベント名はみんなで考えました。

このイベントは、トロントのLGBT劇場Buddies In Bad Times Theatreで開催されたのですが。

うれしいことに、会場の方はタダで提供してくれたんです。

イベントでパフォーマンスしてくれたアーティストさんたちも。

サイレントオークションに出品されたものも、みんなタダだったんです。

こんなときに、LGBTコミュニティの優しさが本当によく見えます。

すばらしいバリダンスを披露してくれたAKA Danceのみなさん。

アジア人女性の太鼓グループであるRaging Asian Women、圧巻のパフォーマンスでした。

クィアダンスグループであるIll Nanaのみなさんもとても優雅でした。

もちろん、キャシーと仲良しのRyan G. Hindsも駆けつけてくれました。

ライブペイントアーティストのLuvi Artも、作品をその場で仕上げて、寄付してくれました。

そしてキャシーですが、今回は舞台裏に徹しているつもりが。

最後の最後にステージに引っ張られて、下手なスピーチをその場で言わされました。

そんなイベントの終わりに、たくさんの笑顔を見つけました。

「やっぱり、何かこうして貢献できてるだけで、少し気持ちが楽になった。イベント開催してくれてありがとう。」

そんな友達の言葉に、このイベントの一つの目標は達成できたと安心しました。

そして、肝心のお金の方ですが、全部で$3250集まりました。

決して大きな額ではありませんが、私たちの愛が詰まってます。

Love Letters To Japan – April 3rd, 2011

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