キャシー、25歳になっちゃったわ。
20代に入って5年経つのに、まだアンケートで10代にチェック入れちゃう自分は若いのか、アホなのか。
そんな疑問は置いといて、25って四捨五入すると30よ!?
あたし、ずっと年取ることをポジティブに考えてきたけど。
今回、25歳になるにあたって、初めてネガティブな感情に襲われたわ。
そんな今年の誕生日は、2ヶ月デートしてきた方と過ごしました。
いつもはファースト・デートでエッチしちゃうキャシーですが、今回は慎重でした。
キャシーのデート相手は、そのスペシャルな夜のために豪勢なディナーを用意してくれて。
シャンペンまで開けて、2人だけでロウソクの光の中でロマンティックな夜を楽しみました。
そして、時計が夜12時を周り。
ハッピー・バースデイ!!!
と、キャシーの25歳の幕開けを祝い、ソファーに寝転んだ2人。
既にたくさんデートを重ねてきたあたしたちでしたが、これが初めてのちゃんとしたキスでした。
1分後。
何かおかしい。
何も感じないわ。
何これ?
と、キスしつつ頭の中が混乱するキャシー。
このポジションが悪いのかしら?
と、今度はキャシーが上になって再挑戦。
3分後。
ダメだわ。
全然キスが解け合ってない。
しばらくキスしてない間にテクニック失ったかしら?
そんなことが頭の中を駆け巡ってたら。
「キャシー、どうしたの?」
とか向こうに聞かれて。
「なんか、面白いキスの仕方するよね?」
って、つい本音が出ちゃうあたし。
「キャシーもキスの仕方が普通と違うね。」
って、エッチの最中にお互いのキスの仕方を議論しだすあたしたち。
キャシー、自分で言うのもなんだけど。
今までやってきた男の子たちからは、キスが上手って評判だったのよ?
「あたし、いつもキス上手って言われるけど?」
と、反論に出ちゃうあたし。
「僕もいつもキス褒められるけど?」
と、エンドレスになるので、再びキスし始めた2人。
今度はもっと情熱的に、お互いをキツく抱きしめて。
首元や耳にもキスしつつ、ゆっくりお互いの服を脱がせて、よりムードを高めました。
5分後。
何なの?
何が行けないの?
10分近くディープキスして、まだチンコふにゃふにゃよ?
酔ってるから?
緊張してるから?
疲れてるから?
キャシー、今まで全然タイプじゃない人とセックスだってしてきてるし。
それでも、こんなに冷めたキスは初めてよ?
別に彼はブサイクじゃないし、キスが下手なわけでもないし、何かしら?
とかいろんな理由を思い浮かべては分析してたら。
一番恐ろしい結論が頭の中を過りました。
キャシー、彼の事イケないんじゃ?
ええ?
2ヶ月もデートして、あんなにうまく行ってたのに。
そんなことないでしょ?
って考えても、答えは見つからないので。
目を開けて、もう一度よく今キスしてる彼を見てみました。
「ねぇ、今日はやめておかない?」
と、キャシーは心に従いました。
「え?なんで?」
と驚く彼。
「なんか、なんていうか、何も感じないんだよね。」
としか言いようの無いキャシー。
「とりあえず、今日はお酒もけっこう飲んだし、キャシーは病み上がりだし、疲れてるのかもね。また今度にしようよ?ね?」
と、フォローをするあたし。
そのまま気まずい空気になり。
その夜は、お泊まりのつもりで持ってきてたバッグを抱えて、終電で家に帰ったキャシーでした。
次の日、キャシーの誕生日当日、ランチをした2人。
もうお互い、あんまり食事が喉を通らないのがあからさまなのにも関わらず。
昨夜あったことについて話し合うことを恐れていて、キャシーは口を開けないままでした。
「ねぇ。」
「昨日、なんでエッチの最中で止めたの?」
最初に口を開いたのは彼でした。
彼の目を見て、お茶をゴクっと飲み込んで。
「あの後、ずっと考えてたんだけど。」
「君の事、恋人っていうよりは、友達として見ているのかもしれない。」
「昨日キスしてて、このまま続けたらお互い傷ついちゃうって思って、止めたの。」
って素直に言いました。
そのまま、話は破局の方に向かってしまい。
お互い涙を堪えたまま、交差点でバイバイしました。
2ヶ月以上もうまく行ってた関係が、こんなに簡単に崩れ去りました。
そんなわけで、もう誕生日どころではなく。
家に戻って、ベッドに入って、一人でDVDを見て過ごしました。
彼にもらったプレゼントを家で開けて、中に入ってたカードを読んだら。
「キャシー、お誕生日おめでとう!」
「キャシーとこれから楽しい思い出をたくさん作れるの楽しみにしてるよ。」
って書いてありました。
あたし、なんて酷い人間なのでしょう。
25歳になっても、こんな恋愛です。
最初のデートでエッチすればすぐに飽きて。
デートを重ねてからエッチしたら、全然相性がかみ合ってなかったなんて。
いつになったら、もっとオトナな恋ができるのかしら。
25歳といえば、コドモではないし、オトナでもない、微妙な年頃。
というか、25歳になれば、自分はもっと成熟してるものだと思ってました。
実際は、まだまだ学ぶ事がたくさん残っていて、思い描いてた25歳には程遠く、未熟なままです。
デート相手と別れる際に。
「キャシーはまだ欲しいものとか目指してるものがハッキリしてないんだと思う。」
と、彼にグサリと言われました。
2ヶ月もデートして、イケるかイケないかもわからなかったくらいだから、妥当な意見でしょう。
キャシーは自分の事、よくわかっていたつもりで、全然知らなかったのかな?
ゲイとして生きていると、敷かれたレールもないし、ロールモデルもありません。
だから、手探りで自分にピッタリハマるものを探すことになるんですよね。
この破局は、ある意味良いスタートなのかもしれませんね。
今年は、もっと自分自身について学ばないとな。
自分が欲しいもの、目指しているもの、ハッキリしてますか?
久々にブログ更新したのに、暗い話になっちゃったわ。
良いニュースの方は、次の記事で話す事にするわ。