今日はちょっとゲイコミュニティーの毒のお話をします。
いつもはゲイコミュニティーの楽しいことばかり書いてる気がするので、たまには違う味付けです。
その前に、ゴーゴー・ボーイが何かこのブログを読んでる方ならわかりますよね?
そう、キャシーもゴーゴー・ボーイにメロメロだった時期があったわ。
ちなみに、あのゴーゴー・ボーイとの恋は全然実らなかったけど。
ゴーゴー・ボーイって、ゲイクラブでマスコットのようにパンツ一丁で踊ってる男の子たちです。
ストリッパーほどじゃないけど、お金を持て余した人は彼らのパンツの中に突っ込みます。
キャシーもデブ専イベントで踊ればたくさんチップもらえるかも?
なんで急にゴーゴー・ボーイの話をしてるのかといえば、キャシーの知り合いのグループでこんなことがあったのよ。
キャシーの友達でもある比較的最近カミングアウトした子が居るんだけど。
カミングアウトして一年経たずに、その美貌と社交的な性格でかなりの名声を得たわけよ。
最初知り合った時は右も左もわからなかったような子だったのに、今やキャシー追い越しちゃってるもの。
でも、まだまだ若いその子は、人間関係には苦労している様子で。
イケメンで社交的で思わせぶりだから、必要以上に男もドラマも寄せ付けちゃって。
周りの人からは、迷走中との烙印が押されちゃっています。
キャシーだって憶えてるわよ。
カミングアウトしたときって、おもちゃが全部タダのおもちゃ屋に居る子供状態だもの。
何から手をつければ良いのか、全然わからないのよね。
まぁ、キャシーの場合、恋やセックスより、アクティビズムにまっしぐらだったけど。
それも周りにアクティビストの友達が多かったから、流されたといえばそうだったのかも。
で、そのキャシーの友達の場合。
最近、またゲイレベルが上がったようで、ゴーゴー・ボーイに進化したのよ。
キャシーもそのイベントに居合わせたんだけど、ゴーゴー・ボーイの中に彼を見つけた時は驚いたわ。
それでも彼が楽しそうだったので、踊っている彼に駆け寄って、応援のハグをしてあげました。
で、問題はここからなのよ。
次の日、友達数人でお茶をしていたんですけど、こんな会話が始まったんです。
「ねぇ、昨日のゴーゴー・ボーイに誰がいたか気付いた?」
「あたし、あの子がいるの見たわよ。本当、何やってんのかしらね。」
とりあえず黙って話を聞くキャシー。
「彼、どれだけスポットライト浴びたいのかしらね?」
「去年はあんなに純粋だったのに、今やあばずれだわね。」
この会話には驚いちゃったあたし。
別に、彼がゴーゴー・ボーイしようが何しようが、彼の自由でしょ?
もし友達としてアドバイスしたいなら、本人に直接言ったらどうなのよ。
こんな裏でねちねち裏口叩いておいて、何になるっていうわけ?
それでこの人たち、その子の前じゃ大親友演じてるわけよ?
その会話の続きを聞いてられなかったあたし。
「ゴーゴー・ボーイになって何が悪いの?」
って、少し冷めた声で突っ込んだら。
「まぁね。何とも言えないけど。」
ってお茶を濁されちゃったけど、あたしの怒りは収まってないわよ。
これって、完全に嫉妬じゃない。
自分にはできないことを相手がやってるから、素直に喜べないんでしょ?
嫌なら黙って離れれば良いのに、いちいち裏で悪口言っちゃうのが気に入らないわ。
これだけ長く、そして深くコミュニティーに関わっていると、こういったネガティブな部分がよく見えてきます。
ゲイ社会ってルックス至上主義だから、嫉妬や見下しが常に溢れてるし。
セックスをすれば叩かれるし、しなくても叩かれます。
たまに、呆れてものも言えなくなります。
やっぱり、みんな自信がない子が多いのよね。
他の人を貶す以外に、自分を持ち上げる方法を知らないんだと思う。
その気持ちはわからなくもないんだけど、そのままじゃ毒吐きっぱなしで体に良くないのよ。
この毒、結局吐いてる人、吐かれてる人も、みんな最終的に毒されちゃうのよね。
そして、コミュニティーがどんどん不健康になっちゃう。
そのゴーゴー・ボーイの子といえば、きっとそんな陰口を耳に挟んで。
「ゴーゴー・ボーイとかやったからみんなに変わったとか、悪くなったとかって思われてるのかな?」
って心配になってたようです。
そりゃそうよね。
その子の親友たちまで、そんな悪口言ってるんだもの。
楽しくて明るいゲイコミュニティーって、けっこう生き抜くのはタフなのよ。
キャシーだって、いろいろ叩かれながら、雑草のように生きてるわよ。
本当、自分の仕事で変えて行かなきゃいけないことがまだたくさんあることに気付かされるわ。