18歳のクィアたちに混ざれないゲイ。

９月といえば、北米だと　Back to School!　の季節です。
新入生が大学に入学し、他の学生も夏休みから戻ってきます。
ノートパソコンを一生懸命抱えて、早足で歩いてる新入生たちを見て。
キャシーも、大学に入った頃はあんなり初々しかったのよなんて思い出に浸ったりしました。
「この感じ、ちょーフレッシュ！フレッシュすぎる！」
とか言ってたら、友達にどん引きされたキャシーでしたが。
っていうか、なんでキャシーがトロント大学に居るのよ？
って話ですよね。
そりゃもちろん、フレッシュミートをいただくため、じゃなくてお仕事です。
フレッシュミート（Fresh Meat）＝新入りを性的に表した表現でございます。
以前にも紹介しましたが、トロント大学では毎年LGBT新入生に対する新歓ウィークを開催しています。

ポスターまでクィアで、素敵すぎる。
クィア・オリエンテーション週間と呼ばれているこのイベントは、LGBTの学生たちが自主的に企画しています。
先輩との交流会やBBQ、シンポジウム、クラブナイト、スポーツなど、イベント目白押しで。
しかもクィア女性向け、バイセクシュアル向け、クリスチャンやムスリム向けなど、様々な人に対応してたりします。
キャシーが大学１年生の時に、こんなオリエンテーションがあったら、もっと早くカミングアウトしてたわね。
そういえば、２年前のクィア・オリエンテーション週間にはあったのに。
今年はセックス・ポジティブパーティが見当たらなかったわ？
ちなみに、キャシーは２年前のそのパーティでこんなおてんばやらかしてます。
過激すぎたから、大学側から禁止令でも出されたのかと思ったら、主催する家が無かったとのことでした。
で、今年は仕事でクィア・オリエンテーション週間の交流会イベントに訪れたあたし。
って言っても、うちの団体のパンフレットを届けるだけだったんだけど。
「キャシー、せっかく来たんだから残って行きなよ。」
とか主催者の友達に言われたので、お言葉に甘えて残ったあたし。
トロント大学のクィア友達ならたくさん居るし、とりあえずみんなに挨拶に行こうとすると。
「あれ？あれれ？」
全然知ってる人がいない。
そして、何この若い子たちだらけな空間。
それもそうよね。
キャシーの友達もみんな25歳近いし。
仲のいい子はほとんど卒業しちゃってるものね。
そんなわけで、24歳（もうすぐ25歳）のキャシーはピチピチな18歳たちに囲まれたのでした。
「僕は社会学の一年目だけど、みんなは？」

「あたしは言語学の一年目よ。」

「僕は文化人類学だよ。」

「俺はエンジニアの一年生。」
で、キャシーに回ってきて。
「え？あっ？あたし？あたしはアレよ。大学は２年半前に卒業してるわ。」
なんだか納得しない様子の18歳たち。
「え？じゃ、研究生とかですか？」
「いや、いつかトロント大学で勉強することを夢見ているだけよ（悪い？）」
とか、混ざりに混ざれないあたし。
そうよね。
18歳といえば、キャシーの６歳下だものね。
キャシーが中学に上がった頃、やっと小学生になったくらいの子たちじゃない。
時の流れって恐ろしすぎる。
昔は年上ばかり追いかけてたキャシーだったけど、最近は年下の子も可愛くてしょうがなくて。
うぶな男の子たちの前で、オトナなオカマの魅力をぷんぷんまき散らしてました。
そんなんで釣れるかよ！
って思うかもしれませんが、２人ほどからナンパされました。
キャシーのオトナなオカマの魅力、まだまだ隅に置けませんね。
でも、ナンパされたところで、18歳は若すぎる。
「一緒にクラブに行こう！」
って誘われても、あんたらまだ19歳にもなってないから入れないでしょーが。
そんな感じで、若い子たちと無理して社交した結果。
２時間経った頃にはくたくたになって、イベント半ばに緊急退避させていただきました。
フレッシュミートをいただくどころか、あたしの若さを吸われそうな勢いよ。
本当、18歳たちは恐ろしいわ。
これからは学生イベントからも、段々と遠ざかって行くのね。
それはそれで寂しいけど、世代交代には勝てないわ。
はぁ、妖怪人間ベムじゃないけど。
「また大学生になりたーい！」
そんな気分です。
っていうか、このネタ知ってる時点でアレだわね。

妖怪人間ベムを知ってるそこのあなた、ツイッターでフォローしてください！