久しぶりのブログ更新なのに、ネタが重いかしら。
まぁ、説教臭いキャシーブログだし、いいわよね。
キャシーってば、お仕事としてハッテン場でコンドーム配ったり、ワークショップしたりするじゃない?
それで仕事なのって思う人も居るかもしれませんが、ちゃんとトロント市からお金が降りています。
あたしはこれまで、この仕事は政府に認められたお仕事だと思ってたんです。
ところがこの前、うちの上司から衝撃の事実を通告されたんですよね。
「キャシー、ハッテン場で仕事するときは名札と名刺ちゃんと持参してる?」
って急に聞かれて、今更何をと思いつつ。
「いつも持参してるけど?どうかしたの?」
って聞いたら。
「持参してないと、逮捕されたときめんどくさいから。」
とかボソッと凄いことを言い出すうちの上司。
何かの聞き間違いかと思って。
「逮捕!?逮捕ってなに?」
って聞いたら。
「最近聞かないけど、警察ってやることないと、ハッテン場荒らしに来るからね。」
とか、天気を語るような口調で話すうちの上司。
キャシーだって、ハッテン場が違法なのは承知の上です。
トロントのほとんどのハッテン場はジムとか、スパとかでビジネスライセンスを取っていて。
ゲイたちがハッテンする場所を提供するという目的は伏せております。
もちろん、警察も、政府も、そんなことは知っての上です。
トロント市だって、ハッテン場でゲイがハッテンしてるって認識してるからこそ。
キャシーみたいなソーシャルサービスワーカーに給料が出るわけです。
それ矛盾じゃん!
って思うかもしれませんが、世の中ってそんなものです。
ハッテン場は違法だから、閉鎖しましょうなんてことになっても。
ハッテン場利用者は他の場所でハッテンするわけだから、問題の解決にはなりません。
ただ、意地悪な警察とかもけっこういて。
お小遣い稼ぎにハッテン場をガサ入れすることは頻繁にあったんです。
トロントのゲイムーブメントの始まりも、ハッテン場のガサ入れに反対する運動から本格化したのです。
最後にトロントでガサ入れがあったのは、10年前の2000年で。
女性のみのハッテン場ナイト、プッシーパレス(直訳:マンコのお城)ってイベントが摘発されたんですよね。
それ以来、他の都市では摘発はあったものの、トロントは比較的平和だったんです。
しかし、問題はここから。
カナダの今の政権はゲイ嫌いな保守(日本でいう石原慎太郎)が握っていて。
そして、この7月というみんなが政治に無関心な時期に、法律の改変があって。
ハッテン場が“深刻な違法行為”となってしまったんです!
簡単に言うと、以前よりハッテン場の違法性が増しちゃったから。
警察がより権力を使えるようになって、ハッテン場側が不利になったわけです。
平和だったトロントでさえ、ハッテン場が明日にも摘発されるかもしれないって意見も上がっています。
つまり、いくら仕事の最中だったとしても。
もしハッテン場が摘発されるときにその場に居合わせることがあるとしたら。
キャシーは逮捕される可能性があるってことになります。
「キャシーが逮捕されたら、あたしが守ってあげるから大丈夫よ!」
って、うちの団体長は言ってくれたけど、やっぱりトロント市は守ってくれないようです。
そうよね。守ってくれるくらい大事なら、最初から公務員として雇われてるわよね。
「でも、ハッテン場で逮捕されたときに、顔中ザーメンだらけだったら、あたしは何も弁護できないわよ。」
とか団体長は笑ってましたけど、笑えませんから!
でもでも、キャシーが思うに。
トロントの警察はここ数年プライドパレードにも参加してるし。
G20の件でも、職権乱用すればコミュニティーが黙ってるわけがないことも認識してると思うんで。
この法律の改変は、そこまでハッテン場に影響を与えないんじゃないかと楽観視しています。
とりあえず、あたしは顔にザーメンがかかったまま逮捕されないように気をつけるわ。
ヨーグルトこぼしちゃったとか、そんな言い訳じゃバレるわよね。
この問題についてもっと知りたい方は、英語ですが、こちらの記事をどうぞ。
Conservatives find back door for new anti-sex work provision