トロントは日本のBadiみたいなゲイ情報誌ってないんですが。
その分、フリーペーパーが充実してて、よく拾ってはトイレタイムに読んでるあたし。
特にfabはアホな話題と写真が多いので、サクッと読みたいときには最適です。
公式サイトにてPDFバージョンもダウンロードできるので、トロント在住ではなくても読めますよ!
そんな今日も、トイレで暇つぶしにfabを読んでたわけですが。
読者のお便りコーナーで面白い投稿があったので、紹介したいと思います。
そのお便りは、皆さんご存知の新ゲイアイコンであるレディ・ガガについてです。
数週間前だったか、トロントにも訪れたガガちゃん。
キャシーの周りの友達はみんなライブに行くんだと発狂してました。
天の邪鬼なあたしは、その熱気で逆に冷めちゃって、ガガ好きにも関わらずスルーしてしまって。
「ガガ超良かった!」
「もうあたしガガに一生ついて行きます。」
みたいなコメントがFacebookに溢れて来た週末明けには、さすがに少し後悔しました。
とまぁ、話を戻すとして。
そのお便りを書いた読者も、ガガのライブに行ったわけなんですけど。
そこで感じた違和感を淡々と綴っているのよね。
省略しつつ、翻訳すると、こんな感じになります。
レディ・ガガのライブに先日行ってきました。
ライブが始まる前に周りを見渡すと。
それは私が初めて行ったマドンナのツアー、ヴァージンツアーのようでした。
たくさんの女の子と一部の男の子はレディ・ガガに成りきっていて。
そして、ゲイの観客も見逃せないほどたくさん居て、その点ではマドンナのライブと同じでした。
ライブが始まり、私はその素晴らしいライブとガガのマドンナ的なオーラに驚かされました。
それはまるで彼女がマドンナの経歴をそのまま引き継いだと言っても過言ではありませんでした。
そして、彼女はライブ中に突然、「ゲイ大好き!」と叫び、たくさんの喝采を得ました。
しかし、私は逆に疑問に感じました。
もし彼女が「黒人大好き!」とか「中国人大好き!」って叫んだらこんな喝采を得たのでしょうか。
私はどうもガガから搾取されているように感じました。
私がマドンナを尊敬する理由として、彼女はゲイのファンに媚びを売らなかったことがあります。
マドンナは彼女がやりたいことをやってたし、ゲイたちは勝手に彼女を支持していました。
ゲイコミュニティーはもう少し注意深く、応援してくれるサポーターたちを見るべきです。
面白い意見ですよね。
レディ・ガガのゲイ媚びが激しくなって来たと、キャシーも以前の記事で触れています。
もちろん、ゲイコミュニティーを応援してくれることは嬉しいことです。
しかし、レディ・ガガは少し言動に注意をしていかないと、あとで大批判されるかもしれませんね。
「ゲイ大好き!」
っていう言葉や態度は、ゲイだから応援してあげる、という上から目線に見られるし。
もしキャシーが、例えば障がい者のコミュニティーを応援したくて。
「耳が聞こえない人大好き!」
「車椅子の人大好き!」
なんてその人たちの前で連呼してたら、どう思われるんでしょうか。
少し想像力があれば、理解できることだと思います。
一番最悪なのは、そういったマイノリティーの弱みを使って、自分のイメージ向上を図る人です。
「ゲイを応援してるノンケのあたしって、リベラルで超優しいでしょ?」
みたいに鼻にかけちゃってる人は、正直見てて気持ちのいいものではありません。
何もマイノリティーを応援するなと言っているわけではありませんが。
この些細な違い、ちょっと難しいです。
人間と人間の間には、違うパワーバランスがあります。
自分の社会的な力が相手よりも強いときは、できるだけに相手の立場に立って物事を進めましょう。
大切なのは、パワーバランスに敏感になること、そしてコミュニケーションと想像力です。
でも、ガガちゃんならきっとマドンナさえ超えるゲイアイコンになれるでしょう。
キャシーは応援してますよ!