ゲイのためのソーシャルサービスって簡単?

ソーシャルサービスワーカーとして働き始めて、9ヶ月が経とうとしているあたし。

時が経つのは速いですね。

このブログももう2年経ってて、最初の頃の記事とか。

もうとても恥ずかしくて、読んでいられません。

キャシーの仕事といえば。

ゲイコミュニティー相手で、常にハッテン場やパーティに出没してて。

お給料をもらいながら、ゲイライフを満喫するようなものだと思われてたりします。

いや。否定はしません。

キャシーの仕事の一番重要な要素が。

他のゲイ男性がお手本にできるようなロールモデルとして日々行動することですから。

「そんなお仕事、楽そうで良いね。」

「僕でもできそうだから、代わりに雇ってよ。」

とか言われることも多いんですが、そんな簡単な仕事ではないんです。

まずこの仕事、凄くバラエティ豊かな能力を要求されます。

HIV/AIDSと社会問題に対する関心と知識。

コミュニティー内でパートナーたちの輪を拡大させるアウトリーチ力。

プレゼン、ワークショップ、トレーニングなどを運営する創造力と発表力。

そして、観衆の前でパンツ一枚で、スパンキングされてもいいほどの恥力!

これも仕事の一環だったんです(汗)

キャシーが実際に日々やっている仕事といえば。

ハッテン場やバーでのコンドーム配布。

ワークショップ、プレゼンテーション。

サポートグループ運営。

コミュニティーパートナーとのネットワーキング。

大学との共同研究、学会や研究発表会での発表。

ボランティアの募集、トレーニング。

電話ピアカウンセリング、一対一ピアカウンセリング、検査の付き添い。

などなど、本当に幅広くて、現場で仕事を叩き込まれているキャシー。

バイト経験は豊富だけど、まだ24歳の未熟なあたし。

評価されてるときもあれば、大失敗して落ち込むこともあって、ハラハラドキドキの日々。

でもね。こういう部分は、むしろこの仕事の魅力で。

たくさん学べるし、常に新しい発見があるし、飽きることなんてありません。

逆に、一番この仕事でつらいのが。

コミュニティーの中で、自分の居場所が無くなることです。

え?

どういうこと?

ゲイタウンで生活して、仕事して、居場所がないってどういう意味?

キャシー、ちょっと調子乗ってるんじゃないの?

とかって思う方も居るかもしれませんが。

自分が所属するコミュニティーの中で働くのがいかに大変か。

キャシーも、この仕事に就くまではまったく考えていませんでした。

確かに、毎週いろんな人と出会いもあるし、近所を歩けば友達にすぐ会うし。

ゲイを隠してクローゼットに入る生活とは真逆の、顔に「ゲイです!」って書いて歩くような日々なんですが。

その一方で、人を相手に、さらに自分の友人や知り合いを相手にすることで、私生活が丸ごと仕事になります。

サポートグループやカウンセリングなどの仕事の後で、すでに精神的に凄く疲れているのに。

「キャシー、今週末はクラブで弾けようぜ!」

とか連れて行かれたクラブでも、仕事の延長線上のような感じで。

全然、気分転換になってなくて、次の週も疲れが取れないままだったりしました。

この仕事は、ゲイが居る場所なら、どこでも仕事場になり得ちゃうんです。

だから、ゲイであるキャシーがいつも遊びに行ってるところが、まるで仕事先なんですよね。

仕事始めてしばらくは、なんでこんなに疲れてるんだろうって不思議に思っていました。

少し前に、とある会議に出席したときに。

「ところで君、どこの団体で働いてるの?」

と世間話で盛り上がってた他のLGBT団体のスタッフに聞かれて。

「僕はエイズ団体で、ゲイ男性向けのセックス教育ワーカーをやってるよ。」

といつも通り答えると、向こうはちょっとビックリして。

「ずいぶん若いのに、そんなハードな仕事をしてるんだね。」

「すぐに潰されちゃう子も多いから、セルフケアをしっかり気をつけるんだよ。」

と言われ、その時はあんまり意味が理解できてなかったキャシー。

そうして、仕事に打ち込んで、プライベートでもいつもより社交的に振る舞って。

おかげで、自分がやりたかった新しいプロジェクトも発進し、ボランティアやサポーターも一気に増えたのですが。

もうクラブに行っても、パーティに行っても楽しくなくて、何かが違うんです。

段々と、仕事中はスーパーキャシーで、休日は引きこもりキャシーになって。

仕事のない日は携帯をオフにして、家で一人で過ごすことが多くなってしまいました。

ブログの更新が苦になったのも、このあたりからで。

あれ?

いつの間にか、自分自身が落ち着く場所がなくなっちゃった。

って、気付いたあたし。

留学してから、ワーカホリックな自分だから、常に鬱には気をつけてたんですが。

これは、体も心も赤信号が出ちゃってるぞってやっと一回立ち止まったキャシー。

うまく進んでた仕事も、急にスランプに陥って。

「この仕事はキャシーが元気じゃなかったら、できないぞ。」

「ちゃんとセルフケアしてる?」

って、上司にも注意されてしまいました。

キャシーってば。

未熟なままじゃ嫌で、仕事に追いつきたくて。

年末年始もパーティやイベントを企画したり、休日にもボランティアと時間を過ごしたりして。

遊びに行っても、DJやバーのスタッフに挨拶したり、友達の友達にうちのサービスを紹介したりして。

気が付かないうちに、24時間ノンストップで仕事しちゃってたんです。

これでは、燃え尽きちゃうのも当たり前。

スイッチのオンオフをするようになったのは、それに気付いてからでした。

仕事のない日は、パーティやクラブからは遠のいて、気楽に過ごせる友人とだけで静かに食事したり。

疲れたりしたときは、無理せずに帰宅して、ゆっくり音楽聞いたり。

段々とセルフケアができるようになったんです。

5月の日本帰国でリフレッシュして。

やっと調子が少しずつ戻ってきたあたし。

今ではブログも更新するし、料理もするようになって。

やっと、自分が落ち着く環境を整えられるようになってきました。

とりあえず、今年学んだ一番大切なことは。

自分の世話もできないようじゃ、他の人もサポートできないってことです。

ソーシャルサービスワーカー1年生のキャシー、まだまだ学ぶことはいっぱいですね。

新卒で、頑張りすぎてる人は、キャシーみたいにならないように気をつけましょう。

ゲイのためのソーシャルサービスって簡単?” への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    いつも楽しく読ませてもらってます♪
    またブログが再開されて嬉しく思います(^O^)
    体に気をつけて無理をしない程度にがんばってください(>_<)

  2. SECRET: 0
    PASS:
    ロールモデルの意味を間違っておられるのではないでしょうか。
    ロールモデルとは本来「参考にして模倣すべき対象」のことです。
    失礼ですが、どこのゲイがハッテン場でスパンキングされることを目標にしているのでしょうか。
    ゲイの最終目標はセクシュアリティーかかわらず、一般社会の構成員として差別なく受け入れられ、自分の能力を見つけることです。
    つまり、ゲイのロールモデルとは、例えばゲイであることを公表しつつ、なおかつ政治家あるいはデザイナーなどの芸術家として、あるいは普通の会社員としてであっても、一般社会で自分の地位を確立している人をさすべきです。(地位を確立といっても、この場合には社会における揺るぎない自己を確立していれば、地位の高低や資産の多寡は問わないと思います。)そう言う人たちにとってはゲイであることはその人たちの特徴を言及する際のほんの一つの要素でしかなく、第一に挙げられる特徴ですらないこともまれではありません。
    しかし、キャシーさんは実際はゲイコミュニティーで働いておられるとのこと。もちろん仕事の対象がゲイだけはなく、ストレートの方も多いとは思いますが、自分のセクシュアリティーを全面にだして、それを仕事をしているような場合、その存在をロールモデルと呼ぶことは適切ではないと思います。女性のロールモデルが「女性の人権」を声高に叫ぶウーマンリブの女性ではなく、実力で社会に進出している女性であるのと同じように。キャシーさんをあえて呼ぶなら「『ゲイショーシャルワーカーの』ロールモデル」ではないでしょうか。
    以上、長文で失礼なことを申しましたが、それが私の率直な意見です。

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