キャシー、今すごく興味があるのが。
一般企業が行うLGBTマーケットに対する戦略です。
日本では、まだまだ遅れている分野なのですが。
北米やヨーロッパでは、ゲイマーケットやLGBTマーケットが重要視されていて。
ゲイやLGBTコミュニティーをターゲットにした広告をよく見かけたりします。
トロントでは、TDっていう大手銀行がゲイコミュニティーをサポートしていて。
いろんなコミュニティーペーパーで、広告を見かけるし。
ゲイパレードでも、TDフロートがあったりするくらいです。
このような動きは、プラスな面がある一方。
コミュニティー自体が資本主義に支配されるという問題も抱えています。
まぁ、それについては近々、今年のトロントプライドと共にお紹介します。
今日は、最近話題になってるフランスのマクドナルドのコマーシャルを紹介!
とりあえず、キャシーの説明の前に、見てみてください。
マックで、同級生の恋人らしき人と電話をしている少年。
お父さんが席に戻るからと、電話を切り、一緒にマックを食べ始める。
お父さんが彼が持っていたクラスの集合写真を見て。
「男子校じゃなかったら、おまえは女の子全員にモテモテだったのに!」
と言うのですが、その少年はそれを凄く意味深な表情で返します。
そんなちょっと切なく微笑ましいコマーシャルです。
このコマーシャルにはまったく「ゲイ」という単語は出てきません。
しかし、電話の会話の内容や、お父さんの話を聞いてる表情を見れば。
簡単に、この子はゲイである設定だと推測できる内容になっています。
ゲイの少年を使ったのは、できるだけ「ゲイ=性的」というイメージ対策でしょうし。
ゲイという単語が出てこないのも、苦情が少しでも減る工夫だと思います。
それを差し引いても、コミュニティーメンバーによく伝わるように良くできたCMだと思います。
キャシー、ちょっとうるっと来たもん。
だから、フランス発のコマーシャルなのに。
もうYOUTUBEを通して、トロントまで届いちゃったんでしょう。
周りの反応を見てると。
「あたし、今日から週一でマックに行こうかしら。」
「バーガーは食べないけど、マックサラダでも食べようかな。」
とか言うゲイもちらほらで、なかなかマーケティングが成功したんではないのでしょうか。
キャシーはもう太った太ったって日本で言われて。
しばらくは、健康的にお野菜多めの生活を心がけておりますので。
いくらマックがゲイ向けキャンペーンをやろうと、あんまり行くこともないかな?
でも、やっぱりコーヒーくらいは飲みに行ってあげようかしら。