ちょっと暗いスタートになっちゃったけど。
本当、そんな感じで幕が開いたキャシーの一時帰国。
でもね。やっぱりね。キャシーってば。
どんな悩みも3分で忘れるような頭をしているらしく。
コンビニに入って、日本の食文化に感動して、超テンション上がってました。
コンビニのおにぎりですべてを忘れたあたしってどうなの?
今回の帰国、実はお母さんとたくさん時間を過ごすのが大きな目的でした。
3年前に父が亡くなって、去年は母側の祖母(母の母)が亡くなって。
お母さんにとっては大変な時期だったにも関わらず。
ゲイだとカムアウトし、しかも母を残し、トロントに2年間も居て。
そのまま仕事見つけて、残ってしまった親不孝なあたし。
本当に、罪悪感でいっぱいです。
数回、ブログでも紹介していますが。
うちの母は、キャシーがゲイであることにはまったく問題はないようで。
それか逆に、キャシーの性ライフを把握しているようで。
なぜか母にヤリマン呼ばわりされているあてくし。
いや。
まぁ、キャシーがいけないのよね。
お母さんと歩いてても、可愛い男の子見かけると。
「美味しいそう!食べたい!」
とか大声で騒いでるから、ヤリマンとか言われるのよ。
お母さん、あたしそんなにエッチしてないんだけどね。
そんなゲイで、ヤリマンで、親不孝な息子でも。
お母さんは本当にお母さんで、いつも愛してくれていて。
食べたいものは全部作ってくれるし、身の回りの世話も完璧にされちゃって。
トロントの暮らしに慣れた自分としては、ムズムズした感じもしつつ。
とても心の中が暖かくなりました。
まぁ、喧嘩もしましたけどね。
いや。キャシーは顔も、性格も母似で。
2人ともけっこう感情が表に出ちゃう人で。
下らないことで、朝から20分大声で怒鳴りあいとか余裕でありました。
お互いそれがストレス発散になってるようで、喧嘩が終わるとまたすぐ普通に戻ります。
ある晩、僕がブロークバックマウンテンって映画を見ようって言い出し。
母はそれがゲイ映画だって知らず、2人でのんびり見ていたわけですが。
カウボーイ2人がセックスを始めた途端、席を立つ母。
「なんでこんな映画見せんのよ!」
「良い映画だから!」
「こんなの見てらんないわ!」
「じゃ、見なきゃいいじゃん!」
って喧嘩しだすキャシーと母。
可愛いことに、席を立ったのに。
映画の続きが気になるようで、まだ遠くから覗き見してくる母。
ラブシーンが終わると、いつの間にかまた隣に戻ってて。
エンディングでは、涙を蓄えて、めっちゃ感動しながら。
「こんな恋、してる人なんて今いるのかしら?」
とか、さっきまでと態度が全然違ってる!
やっぱ、キャシーの母ね。
それから一週間、キャシーがうんざりするくらい。
ブロークバックマウンテンの話ばかりされましたとさ。
と、そんなわけで。
おかげさまで、母とはたっぷり時間を過ごせました。
親不孝な息子で、こんな自分勝手な生き方をしていますが。
それでも応援してくれる素晴らしい母を持ったこと、幸せに思います。
そんなこと言ってる側から。
昨日仕事中に電話がかかってきて。
「なんでトロントに到着したのに、電話はないの!?」
と急に怒鳴られ、こっちの都合もあって、大喧嘩してました。
まったく懲りない親子です。
そんな感じで、キャシーの一時帰国の話、まだまだ続きます。