世界エイズデーなの?国際エイズデーなの?
とにかく、12月1日はWorld AIDS Dayです!
HIV/AIDSの分野で働くキャシーとしては。
こんな大切な日を宣伝しないわけにはいきません。
そういえば、去年もちゃんと宣伝してましたね。
去年の今頃は。
こんな仕事をしているなんて、想像もしてなかったわ。
人生の流れ方って、面白すぎますね。
キャシーの仕事先にとって。
この日ってもの凄く盛大なはずだったんですが。
11月上旬のミーティングで。
「あれ?今年何も企画してなくね?」
とかやっと気付くのん気な同僚たち。
そんなわけで。
キャシーと他2人が担当で。
国際エイズデー当日にシンポジウムを開くことに!
そんな短期間で、シンポジウムを企画するなんて無謀なのに。
おかげさまで、11月の仕事量がもの凄く膨れ上がったのよ。
このブログでも宣伝しようかと思ったけど、すっかり忘れてたわ。
と、そんな感じで。
シンポジウムは大盛況のうちに幕が下りて。
お越しいただいた政治家や他の団体の重役さんに挨拶しつつ。
国際エイズデーが、仕事!仕事!
って勢いで過ぎようとしちゃって、その本来の趣旨をすっかり見失っていたあたし。
仕事を終えてから。
近くのコミュ二ティーセンターに寄ったところ。
国際エイズデーに関するイベントが行われていたので。
ちょっと中に入って、耳を傾けてみるあたし。
そこで行われていたのは。
様々な見方から、HIVに関する経験を共有するトークショーで。
HIV陽性者として受ける差別から、HIV陽性者のコミュニティーの暖かさなど。
もうキャシーの涙腺が緩みっぱなしの良いお話ばかりで。
1時間ほどのイベントに最後まで参加してしまいました。
その後は。
みんなでお花を一つずつ持って。
エイズメモリアル公園まで歩き、お花を供えました。
もう先進国ではコントロールができてしまう病気なのに。
未だにHIVは深刻な病気として私たちの社会に蔓延っています。
なぜなら、差別や嫌悪感がそれをより一層深刻なものにしているのです。
怖いのはウイルスではなくて、それを見る私たちの目です。
「みんながもう少し学ぼう、差別をなくそうとしてくれたら、みんながもっと楽しく過ごせるのに。」
これは、イベントのパネルスピーカーの一人のHIV陽性女性の言葉でした。
よく考えたら、これを実現させるのがキャシーの仕事なのよね。
コンドームの使い方とか表面的なものだけではなくて。
HIV差別などの社会問題を通して、人に物事の見方を伝え。
よりみんなが過ごしやすい社会を築き上げていかなきゃならないのよね。
こんな大仕事、あたしに勤まるのかしら。
でも始めちゃったからには、頑張るしかないわ。
そんなこんなで。
とても考えさせられる一日でした。
HIVといえば、非常に遠くの存在に思う人も多いとは思いますが。
この国際エイズデーを通して、一度HIVとは何かを考えてみるのもいいのでは?