キャシーって。
いつの間にか、留学から永住権取得に切り替わってて。
もう既に相談をしつつ、プランを練っています。
カナダってば。
やっぱリベラルで、同性愛者もトランスも保護してくれるので。
様々な国から、難民として来るLGBTの人が多いのよね。
そりゃね。
同性愛ってだけで死刑になる国もあるわけだし。
なんとかして、難民としてカナダに逃げられれば、ずっと平和に暮らせるもの。
そんな今日は。
カナダのLGBT移民事情のセミナーがあって。
専門家の弁護士さんがいろいろと話を聞かせてくれました。
様々な移民のプロセスとか、同性婚移民とか。
キャシーにとって有意義な話だけじゃなくて。
カナダの移民システムに今だ残るホモフォビアの話が特に記憶に残りました。
弁護士さんの話によると。
以前のカナダでは、LGBT難民の受け入れは比較的開かれてて。
ゲイ差別のひどい国や、同性愛に対する刑罰がある国から来た人は簡単に移民できていたんだとか。
しかし。
やっぱり、こういう移民関係の役員ってあんまりゲイフレンドリーじゃないらしく。
最近は、悪知恵を覚えちゃって。
特定の都市がゲイにオープンだったり。
法律上、ゲイに対するペナルティーがない国だと。
「なんでカナダに移民するわけ?十分やってけるっしょ?」
みたいに相手にされないらしいんです。
ったく!
全然ゲイのことわかってないわ!
インドなんて、この前法律上同性愛が合法になったけど。
町の中で、手を繋いで、ゲイのカップルが安全に歩けるわけ?
被害にあって、ゲイだから襲われましたって訴えても、警察が守ってくれるの?
ほぼ絶望的でしょうね。
法律はあくまえ法律、社会は社会よ。
まぁ、インドの文化では。
男同士がいちゃいちゃして歩くのは普通だから、アレだけど。
例えば、インドで生きる術が無くなって。
カナダへ逃げてきたゲイのカップルが難民を申請して。
「インドは合法だから、却下!」
って断られたら、彼らはどうすればいいわけ?
さらに。
ホモフォビアはこれに限らず。
LGBT難民に対するインタビューがひどいらしく。
「ゲイとして、どんなセックスをするのかね?」
とか。
「セックスのときは、どっちのポジションなの?」
とか。
「なんでわざわざオープンなゲイとして生きたいわけ?」
とか平気で聞かれるそうです。
判断するのは、役員の人たちなので。
ここで怒るわけにもいかなく、冷静に的確に答えなきゃいけないんだそう。
もし女性の難民にこんな質問してたら。
もう即効でクビになっててもおかしくないのに。
本当、人権をまるで無視しています。
これもビックリしたんですが。
トランスジェンダーの場合、生まれたときの性別の方を認識するらしく。
例えば。
もしトランス女性(男性→女性)の場合。
男性の難民として扱われてしまうんだとか。
トランスジェンダーの概念無視してません?
そんな感じで。
実際の現場で働く弁護士さんからの裏話に、本当にビックリしてしまいました。
リベラルと思っていても。
なかなか隠れた場所で保守的だったりするんですね。
カナダの意外な一面でございました。