プライドが終わったわけで。
トロントのゲイタウンはすっかり静まり返っちゃって・・・。
まだまだプライド熱にうなされてるキャシーからしたら。
もう物足りなくてしょうがなくて。
せっかくの土曜日なのに。
ゲイ友達に連絡をしてみても、みんなして。
「ほら。もうあたしプライドで死ぬ気で踊ったから、今週末は引きこもるの。」
とか。
「今週は実家に帰って、ちょっと家族と食卓でも囲むわ。」
ってやけに冷めてて。
シャワーを浴びて、出かける気満々なのに、一人ぼっちなあたし。
そうしてたら。
クィアボーイくんから連絡が来て。
「キャシー?ちょっと来なさいよ!今ノンケのホームパーティにいるのよ!」
とか急に言われて。
「なんであたしが知らない人の、しかもノンケの家のパーティに行くのよ!」
って戸惑うも。
クィアボーイくんが。
「もっとゲイが必要なのよ!今すぐ来なさい!」
って住所まで送られてきて。
暇だったので、しぶしぶ向かうことに。
パーティ会場に到着すると・・・。
本当にノンケのパーティで・・・。
男子はみんなタバコぷかぷかしてるし。
女子はみんなムダに着飾ってて。
よく話に聞くステレオタイプなストレートのパーティそのままでした。
そんなキャシー。
誰も知らないので、とりあえずパーティのホストに挨拶して。
お酒をいただいて、クィアボーイくんともう1人のレズビアンの子とソファーに座って。
「本当、ノンケのパーティって全然違うわね。」
ってみんなでしみじみ観察してました。
パーティのホストさんが優しくて。
ジェリーショット(お酒のゼリー)とか、お酒入りのアイスクルームを次々に運んできてくれて。
気付けば、ジェリーショットを10個近く完食してて、出来上がってたキャシー一行。
お互いのおっぱいを触りだして。
誰が一番のモテおっぱいか競ったり。
きゃーきゃー言いながら、お互いにキスしたりと。
近くの人にもムダに絡みだして。
もう完全に迷惑な集団になりまして。
気付けば。
あたしたちが座るソファーの周囲から人は逃げ。
後から来たビアンの子たちも、どんびきして端っこに非難してました。
ノンケの方々だけじゃなく、クィア仲間からも引かれるって。
あたしたちどれだけ濃厚に楽しんでたわけ?
っていうか他がお上品に楽しみすぎなのよ!
キャシーの日常ってけっこうこんな感じなんだけど。
他の人には刺激が強すぎたのかしら・・・。
そんなわけで。
これ以上迷惑をかけないように。
パーティのホストさんにお礼を言って、レズビアンクラブへ逃避したキャシー一行。
そんな能天気な土曜日の夜でした。
キャシーってば。
一週間の休暇だったんですが。
勉強も、パーティもほとんどせず、のんびり過ごしておりました。
来週から学校が始まるわ。