もう1年以上もトロントで生活していると。
ついつい感覚が麻痺してしまうんですが・・・。
この街って、改めて見ると、本当にリベラルよね。
今朝。
6時起きで、寝ぼけ眼で地下鉄に乗ったあたし。
ボーっと力なく窓の外を眺めていたんですが。
急に目に飛び込んできたのは・・・。
男同士がキスしているデッカイ写真!
アレ?
あたし寝ぼけて朝からゲイタウンに来ちゃったのかしら?
とか思わずビックリしちゃったんですが。
その写真とは、ウェルズリー駅のホームにある。
ゲイのための出会い系会社か何かの広告でした。
こんな広告が駅のホームにあるだけでアレですが・・・。
今までは、男2人がワインで乾杯してる写真だったのに。
いつのまにか、男同士のキス写真に変わっておりました。
苦情来て、外されないといいんだけど・・・。
これからは毎朝コレに癒されよっと。
そんなゲイキス写真をしんみりと見た後。
いつもどおりに学校に行ったわけですが。
授業の初めに、やたらと長いアンケートに答えさせられて。
文句言いつつ回答してたキャシー。
アンケートの最後の欄に。
「あなたは自分のことをビジブルマイノリティー(カナダに暮らす白人以外の民族)と認識しますか?」
「あなたは自分のことを原住民だと認識しますか?」
「あなたは自分のことを障がい者だと認識しますか?」
と質問が続いて。
こうやって、学生の中のマイノリティーの人数を調べて。
そういう人に対する特別なサービスを増やしたりするのね。
とか感心したあたし。
次の質問に目を向けると。
「あなたは自分のジェンダーやセクシュアリティーを少数派だと認識しますか?」
って質問があって。
要は。
あなたは同性愛者かトランスジェンダーかどちらかですか?
って聞いてるわけで。
迷わずに。
「はい。」
に丸をしておきました。
日本なら。
まず、ジェンダーとセクシュアリティーの違いも危ういですが・・・。
さすが、性の解放運動が進んだ北米だけあります。
こんな風に、自分自身にちゃんと光が当たっていて、嬉しくなりました。
それと同時に。
未だに保守的な日本を思い出し。
まだまだ光が当たっていない人がたくさん居ると考えると。
ちょっと悲しくもなりました。
そんなトロントに住むゲイの1日です。