キャシーの新学期を担当してる教授の1人に。
小太りの可愛いおじいちゃん先生が居るんですが。
もう本当に顔が優しそうで。
授業の最初の15分使って、結婚記念日に妻のために。
SEX AND THE CITYに出てくるようなウォークインクローゼットを自分で作ったとか。
パワーポイントを使って紹介しちゃうような天然なおじいさんなんです。
で、先日、クラスの途中で。
「今週の土曜日は私の誕生日なんだよ。」
とかなぜか急に言い出し。
そして、また嬉しそうに。
「うちの息子がゲイでさ。」
「いっぱいゲイ友達連れてきて祝ってくれるって言うから。」
「もう楽しみでしょうがないんだ。」
って、ビックリなカミングアウトもしだして。
クラスのみんなが。
「きゃ~~~!本当?それ絶対楽しくなるわよ!」
ってゲイフレンドリーに反応してて。
キャシーは本当に心が温まりました。
トロントに居ると。
こんな風景にもけっこう慣れちゃうんだけど。
よくよく考えると。
こんな風に、リベラルな環境の中で生活できる自分は幸せモノだなと思わされます。
こんなおじいちゃんが。
本当に素直に自分の息子が好きで。
しかもそのゲイ友達とも仲良くて、誕生日も一緒に祝っちゃうなんて。
ステキ。
ステキすぎるわ!
ゲイにとって、家族は大きな障害だったりします。
思春期にゲイだと気付き。
それを親には言えなくて、胸にしまいこんで。
親孝行のためだと、嘘を重ねて生きていく人はたくさん居ます。
親にバレて、関係が悪くなる人も居れば。
親にカミングアウトして、新しく関係性を築き上げようとする人も居ます。
キャシーのように、お母さんから支持されているのは、本当に稀なことです。
リベラルなトロントでも、ゲイと親の関係は未だに簡単なものではありません。
本当。
このおじいちゃん先生みたいな人がいっぱい居たら。
もっと幸せな家族が増えるのにと、そんなことを考えるキャシーでした。