男しか見てないと思われてそうなキャシーですが。
女の子だって大好きなんです!
そんなわけで、たまには女の子のお話でもします。
北米で育った女の子って。
フェミニズムが既に文化に染みこんでるおかげもあって。
ほとんどの人が非常に胸を張ってて、元気なのね。
セックスの楽しみ方だって熟知してる人が多くて。
日本のAVに慣れ親しんだ人は、その女性の違いに驚くこと間違いなし。
口の悪さだって凄くて。
SHIT! とか FUCK! とか口から溢れまくり。
一緒に居ると、自分がどんなにおとなしいか驚いちゃう。
日本でこういうタイプの女の子ってやっぱり。
「女のクセに、なんなのアレ?」
みたいに言われてしまうのがオチなのかしら。
そんなキャシーのクラスメートに。
もうとっても強烈な女の子が居るんですが。
可愛い男の子を見ては。
「ああ。アレに跨って腰振りたいわ。」
とか言ったり。
授業中に平気で、先生に。
「シャァァァァァァラップ!!!」
とか叫んじゃう強気な女の子で。
キャシーのことがお気に入りのようで。
「キャシーのこと狙ってたのよ・・・。」
とか告白されたり。
急にあたしに抱きついて。
周りのクラスメートを唖然とさせたりするの。
もう本当に陽気でステキな子なんだけど。
実はフェミニズムを専攻してたというから、そこもポイントアップ。
それで、この子。
不運にも、ルームメイトがイラン人の保守的な女の子だったのね。
イスラム圏のフツーが身に染みていると想定したら。
こんな奔放で、リベラルな女の子に拒否反応を示すのは目に見えてて。
やっぱり、いろいろトラブルを抱えちゃってるらしい。
まず。
そのイラン人のルームメイト。
彼女の話し方、特に男性に対する態度が気に入らないらしく。
「あなた、うちの文化で、女性はそんなことを男性に言わないわ!」
って思い切り批判したらしく。
彼女からしたら。
「え・・・これがあたしの日常なんだけど・・・。」
みたいな感じで。
さらに。
キャシーの友達がいつも通りマリファナ吸ってたら。
そのルームメイトが帰ってきたから。
好意で。
「ちょっと吸う?」
って尋ねたらしいの。
そしたら、もの凄い怒鳴られて。
部屋を後にされちゃったんだとか。
カナダなんて、ほとんど誰もマリファナとか気にしないから。
キャシーの友達はビックリしちゃって。
後から謝ったんだけど。
今ではずっと何か汚いものを見るような目で見られているんだとか。
「どうしたら理解してもらえるのかしら?」
とか悩んでいた彼女です。
文化の違いって本当、大きな壁です。
リベラルなキャシーからすれば。
女性はセックスを楽しんで当たり前だし。
「女性らしさ」とかありもしないものを押し付けて。
その人本来のモノを否定しちゃう文化なんてなくなればいいとか思ってます。
しかし、そういう文化が大切な人が居るのも事実。
ならば。
せめてお互いの文化を“尊敬”すればいいと思うのね。
否定もしないし。
肯定もしないけど。
理解し、受け止める努力はする。
みたいな感じ。
「僕、ゲイは間違ってると思うし、みんな居なくなるべき。」
なんて文化をお持ちの方がキャシーに口出ししてきたら。
「あら。残念。あたしゲイなの。」
「でもね。消えるつもりもないし、あんたの考えも否定しないわ。」
「だから、あたしの生き方にも口出ししないでちょーだい。」
ってお言葉を返させていただくわ。
これが多文化共生の中での賢い生き方よね。
トロントでは、多くの人がこういう生き方を身に付けている気がします。
キャシーの友達のルームメイトも、早くそれができるようになればいいわね。