キャシー。
ゲイデビューしてから。
ずっと見よう見ようって思ってた映画があったの。
歴史に残る童話ミュージカル映画。
『オズの魔法使い』
昔のミュージカルって色褪せないわよね。
にしても、なんでこの映画?
って思う人も多いと思うんですが。
お目当てはジュディー・ガーランドよ!
歴史に残るゲイアイコン、ジュディー・ガーランドよ!
マリリン・モンローじゃなくて、ジュディー・ガーランドよ!
ゲイなら彼女くらい覚えておくべき!
ゲイの歴史学なんかあったら、間違いなくテストに出ます!
ってくらい、本当にゲイコミュニティーでは有名なお方でもあります。
彼女が何をしたのかっていうの。
まずね。
その生き方がゲイを虜にしたのよ。
『オズの魔法使い』での元気いっぱいで清純な姿からは決してうかがえませんが。
既に覚せい剤をダイエット薬として飲まされていて、プロデューサーたちとも肉体関係を持っていて。
幾度と無く落ち目を経験しても、必ず復活を果たしてきた、スターとして生きた女でございます。
ちなみに、1969年に睡眠薬の過剰摂取で47歳の若さでこの世を去っています。
あと、女優ライザ・ミネリのお母さんでもあります。
ジュディー自身、バイセクシュアルであったとも言われているんですが。
当時では、同性愛者に対して理解を示した数少ない芸能人でもあって。
彼女がゲイコミュニティーに与えた影響は計り知れなく。
あのゲイムーブメントのスタート地点と呼ばれるストーン・ウォールの反乱の日は。
彼女の葬式が行われた日で、ストーンウォール・インというゲイバーで彼女の追悼式が行われていたのです。
そんな神聖な夜に、警察のガサ入れに嫌気が差し、ゲイたちが立ち上がったとも言われています。
本当に、ある意味ゲイコミュニティーにおける伝説的な存在です。
彼女が映画『オズの魔法使い』の中で歌う『Over The Rainbow』(邦題:虹の彼方へ)は。
ゲイムーブメントでは定番のテーマソングにもなっていて。
あのレインボー・フラッグもそこから来ているんです。
(レインボーフラッグ自体、後にギルバート・ベイカーによってデザインされたものです。しかし、その「虹」というコンセプトは元からゲイコミュニティーで親しまれたジュディー・ガーランドと、あの「Over The Rainbow」の曲から来ているんだと言われています。)
凄くないですか?
ってこれで興奮しちゃうのってあたしだけかしら。
ちなみに。
ジュディー・ガーランドの伝記。
映画となって蘇るそうです!
超楽しみだわ。
では、最後に。
彼女が映画の中で歌う、オリジナルの『Over The Rainbow』でもお楽しみ下さい。