今日は、自称トロントで最もホットなアジアン・ボーイズの3人でクラブに出かけてきました。
昨年、トロントプライドの華だった日本代表キャシー。
役者志望で、オーディションを終えたばかりのフィリピン代表フィリピーノくん。
なぜか1人だけ彼氏持ちのベトナム代表ベトナミーズくん。
「あたしたち、トロントで、いいえ、世界一ホットよ!」
って自己暗示をかけながらクラブに向かうあたしたち。
「ねぇ、このメンバーでデスチャ(Destiny’s Child)やったらどうなるかしら?」
って誰かが言えば。
キャシーが真っ先に!
「ビヨンセはあたし!」
「あんたはケリーで、あんたはミシェルがお似合いよ!」
って勝手に役割分担して。
「ちょっと!ミシェルはあんたよ!ビッチ!」
「んまぁ!ビッチ!こんなに美しいあたしがミシェルになるわけないでしょ!?」
ってミシェルの擦り付け合いが始まって。
やっぱりちょっと1人だけ違うミシェルさん。
「じゃ、PCD(PussyCat Dolls)やったらどうなるのよ?」
ってなれば。
キャシーがまた真っ先に!
「あたしがエキゾチックなニコールよ!」
「あんたたちは引き立て役のドールズでいいわ?」
ってまた横暴に出て。
「ちょっと、名前もないなんて嫌よ!」
「あたし日焼けしてるから、ニコールはあたしよ!」
って意味のない議論が続き。
ニコール以外、入れ替わっても気付かないPCD。
気付けば、クラブにタダで入れる時間にギリギリなあたしたち。
「ちょっと!払うお金なんかないわよ!走りましょ!」
って、トロントで一番ホットなのに、ケチなあたしたち。
出かけたクラブが、白人人口が比較的多いところだったので。
「勢い負けしちゃダメよぉぉぉ!!!わかった?あんたたち?」
って、入る前からアゲアゲな3人組。
コートチェックにジャケットを預けて。
フロアが暖まるまで、ソファーでくつろぎ。
お気に入りの曲がかかってから、お高くとまりながらフロアに出るあたしたち。
まだまだフロアが埋まってなかったので。
ダンスが大得意な2人は超ハイテンションでダンスし始めて。
ダンスとか、お尻振ってればいいと思ってるキャシーは端っこで。
「今日、ってか今だけはミシェルで居させて・・・。」
って小さくなっておりました。ミシェルさんに失礼よね。わかってる。
ただ今、トロントで一番流行ってるゲイクラブが改装中なので。
あっという間にこのクラブのフロアがぎゅうぎゅうになるくらい埋まって。
いつもの顔ぶれも居て、挨拶しつつ、ダンスを楽しむあたしたち。
可愛いアジア人が通ると。
「何アレ!ちょっと反則よ!あのカッコよさ!」
って友達が言い出して。
「見込み無いわ。つるんでる友達見なさい。みんな白人よ。」
ってキャシーが分析すると。
「あらぁ、ポテトクイーンね・・・。次よ!次っ!」
って諦めるあたしたち。
そんな感じで、男チェックもしつつ、時間が過ぎて。
帰り際に、BoAの『Eat You Up』がかかって。
「きゃぁ~~~!アジアの歌姫よ!踊り狂いましょ!」
って、周りの人たちがドン引きするくらい。
3人で腰を連ねて、激しくダンスして。
BoAが終わると。
もう振り返りもせずに、帰ったわ。
きっと周りの人たちから。
「何あのクレイジーなアジア人たちは・・・」
って思われたでしょう。
ってか、誰からもナンパされてないのはどういうこと?
きっと、眩しすぎて声がかけられなかったのね。
そんなプライドの高さだけは誰にも負けない。
自称トロントで最もホットなアジアン・ボーイズなあたしたちでした。