キャシーはただ今人材マネジメントを勉強中ですが。
この専門に欠かせない要素というのが、法律の専門知識。
カナダの雇用に関する法律や。
人権に関する法律、職場での安全問題に対する法律だって学ばないといけません。
キャシーはっていうか、ほとんどの人ってそうだと思うんだけど。
こんな法律なんて、普通に生活してたら知らないじゃない?
いざ勉強すると、目からウロコなわけよ!
例えば。
カナダでは、履歴書に写真載せないし。
年齢や性別なども書いてはいけません。
日本じゃ全部キチンと履歴書に書かなきゃダメでしょ?
仕事の面接なんかでは。
本当に面接官は言葉に気をつけなければいけないわけです。
こうして、情報をリミットすることで。
差別が起こることを防いでいるわけです。
そして。そして。
ゲイだから。妊娠したから。カナダ人じゃないから。
とかそんな理由で解雇ももちろんできません。
例えば。
会社が5人をリストラして。
その5人が全員高齢者だった場合、人権法に触れるわけです。
特に。
会社が年齢を理由に解雇したわけじゃないと証明できない上に。
そのリストラされた人たちのパフォーマンスに問題がなかったとすると。
リストラされた人たちは、裁判で勝つ可能性が高いです。
ちなみに、カナダのオンタリオ州の人権法では。
以下を理由に、差別をすることを許していません。
人種。
祖先。
出身地。
国籍。
宗教。
性別。
セクシュアリティー。
年齢。
既婚未婚。
家族構成。
障害。
というわけで、会社は口が裂けても。
「君、男なのに男のチンコ咥えるのかい?クビ!」
とかこんなこと言えません。
だから。
ゲイだって大きな顔して歩けちゃう・・・ってわけでもありません。
カナダの雇用法では。
社員を解雇するとき、理由を明らかにする必要がありません。
つまり。
誰でも、いつでも、理由なしでクビにできちゃいます。
ちょっと、人権法の意味ないじゃない!
たとえば。
ゲイが大嫌いな社長が。
「適当な理由であのオカマを始末しちゃって。」
とか言えば、キャシーのクビは飛んじゃうわけでしょ?
とんだ落とし穴です。
そんなこの落とし穴。
落ちても、下に少しスポンジが敷いてあって。
お尻が痛くならないようになっています。
どういうことかというと。
会社は理由なしに社員をクビにできる代わりに。
5年以上勤めた社員には退職金を払う必要がありますし。
3ヶ月以上働いた社員をクビにする場合、事前に通知する必要があるわけです。
事実上、次の仕事を見つけるまで一定期間の給料を払ってくれるんです。
5年以上働いたマネージャーレベルの社員をクビにする場合なら。
1年以上もの給料をカバーする必要があって。
たとえクビにされようと。
新しい仕事を見つけるまで、お金の心配もありません。
そんな感じで、解雇で会社にもある程度の損失があります。
まぁ、キャシーの知識はまだ教科書の上のものなので。
実際の状況はわかったもんではありませんが。
今日の記事ですが。
非常にシンプルに書いています。
実際は、もっと複雑な事柄も絡んできますので。
この記事を鵜呑みにして、会社に抗議するのだけはやめて下さいね。
困ったときは、本物の弁護士に相談しましょう。