期末試験が迫りに迫っていて。
「あたし、毎日試験勉強ばかりよ～！」
とか言っている割には、今週３回も遊びに出かけてたキャシー。
しかも、昨日なんて。
パーティで二日酔いになるくらい飲んじゃったもんだから。
友達には皮肉たっぷりに。
「キャシーは本当に“ミスター・アイム・スタディング”だね。」
とか言われる始末。
本当、こんなんじゃ単位落としちゃうわ。
そんなちゃっかり屋さんなキャシー。
勉強に忙しいはずなのに、ブログはほぼ毎日更新。
密かに春に向けて、新しい恋も動き出していたりしてるのでした。
恋のスタートって。
お互いの好意だと思うんだけど。
キャシーがいつかのセックス・ポジティブ・パーティで出会ったこの男の子。
キャシーより２つ年上で、優しい感じで。
ちょっとしか話してないんだけど。
凄く笑顔が印象的で、ちょっとときめいてたあたし。
友達になりたいわ。
もっと話すればよかった。
とか思ってたら。
彼、後日あたしのFacebookに凄くフレンドリーなメッセージをくれたんです。
あら。キャシーがそのパーティで10人近くとキスしてたの知ってるのかしら？
まぁ、いいわ。
キャシーのFacebookを見れば、スキャンダラスな性格なのは一目瞭然だし。
それでも、お互いにあまり接点も無くて。
たまに、ちょっとコメントを残す程度なコミュニケーションで時間が過ぎて。
ダメ元で、キャシーからちょっと誘惑に出る作戦で。
「あたし、あと２週間で試験が終わるの！」
とかムダにアピールしてたら。
まさかのまさか。
「今度、遊びに行かない？」
ってメールが来たわ！！！
デートに誘われるのなんていつぶり？
訂正。
デートがしたいと思う人に、デートに誘われるのなんていつぶり！？
さっそく。
「じゃ、キャシーの試験が終わったら、どっか行きましょう。」
って快く返事したんだけど。
困ったことが１つ。
彼、足が不自由で、車椅子に乗ってるの。
もちろん、それが嫌なわけじゃなくて。
キャシーが頭痛くなっちゃうのは、自分の知識の無さ。
だって。
待ち合わせする場所にしたって。
デートする場所にしたって。
ちゃんと気を遣わないと、バリアフリーじゃなかったとき、困るじゃない。
あと、やっぱりキャシーが体感できない問題もあるし。
無神経な行動とか取っちゃいそうで、笑えない。
これ、まるでゲイと仲良くなりたいのに、無神経なこと言っちゃうノンケさんの立場じゃない。
ノンケの人から。
「ゲイでも気にしないよ。」
って言われて。
「“でも”ってどういう意味よ？！」
とかギャーギャー怒鳴っちゃうような可愛くないキャシー。
ちょっと反省するわ。
やっぱり、違う問題を抱える人同士。
心を広く持って、許して、理解させてあげる大人な態度にならないとね。
って、学んだあたしですが。
全然問題は解決してないわけで。
デート前に、ちゃんと車椅子に乗ることで抱える問題をしっかり勉強しておかなくちゃ。
マジメな話。
もし２人が付き合うことになって。
夜の営みもお盛んになったら、そこも工夫しなくちゃいけないでしょ。
うーん。
かなり未知な領域でございます。
まぁ、これからのんびりとデートして。
自分ができることを探していこうかな。
あと２週間か。
長いな。
トロントのハッテン車窓から 