3連続企画で書いております。
トロントのゲイコミュニティーに根付く人種問題。
こちらの記事を読む前に。
以前の記事を先に読むことをお勧めします。
ポテトクイーンという言葉があります。
これは、ほとんど白人しか恋愛やセックスの対象にしない有色人種のことを指します。
ただ単に、白人がその人の好きなタイプに近いのか。
それとも、白人にとても価値を感じていて、それを好きな自分にも価値を感じるのか。
または、もともと白人以外の民族は目に入らないのか。
そこは、ハッキリ白黒で決められるわけではありません。
この白人中心主義の文化の中で。
白人がメインストリームである美意識の中で育って。
それと明らかに違う自分や、他の白人の違う人にコンプレックスを抱くことは多いです。
そのコンプレックスを作り出す存在。
それを自分のものに出来るなら、それは一種の自信になる。
キャシーのアジア人の友達はいつか。
「この前、白人とアジア人のカップルを街で見かけたのね。」
「そのアジア人、凄くブスだったの!あれでよく白人の彼氏ができるもんね。」
って言っていて。
言葉に出来ない違和感を感じました。
なんでそんなに「白人」に価値があるような言い方をするの?
アジア人は、可愛くなければ、白人の彼氏は作っちゃいけないの?
アジア人<白人
この力の相対図が当たり前のようでした。
ポテトクイーンと対で、ライスクイーンという言葉もあります。
アジア人のことしか恋愛やセックスの対象にしない人のことを指す言葉です。
ステレオタイプなポテトクイーンとライスクイーン像がこの文化にあって。
若くて可愛いアジア人と中年で太った白人です。
ステレオタイプといいつつ、とても頻繁に見かける構図でもあります。
まるで、東南アジアにセックスワーカーを買いに行くように。
ゲイバーでビールでもおごって、若い子とエッチができちゃうのです。
これを正しいとか、間違っているとか言うのではなく。
そこに隠れているその力の関係性を見てほしいんです。
今の若い世代では。
スティッキーライスっていう人が増えています。
アジア人としか恋愛やセックスをしないアジア人のことです。
これもこれで、人種差別には変わりないですが。
少なくとも、時代と共に、白人コンプレックスに陥らない人が増えてきたのです。
髪の毛が黒くって。
手足が短くたって。
目が一重だって。
背が小さくたって。
それが醜いわけではないし、美しく見える日だって来るかもしれないですよ?
ちなみに、キャシー。
夢は地球に住む全員制覇です。
果てしない。果てしない。
では、以上で3回続けて書いてきたトロントの人種問題を終わらせます。
キャシーの未熟な視点からでした話を進めていないので。
コメントがつく度に、炎上!?とかってビビッてたあたしでございました。
多文化主義とは言っても、トロントはこんな感じです。
人間、やっぱりまだまだハッテンをしていく余地はたくさんありますね。
(ハッテンが違う。)