キャシーが一生懸命ストーカーアップローチして。
やっとメールをしあう仲にまでなったのに。
5年間交際している彼氏がいて、夏に結婚予定だと判明したあの男の子。
もうアレで終わりかと思ったんですが。
まだまだ続きます。
キャシー、いくらセックスポジティブだからって。
これから結婚しようって人にアプローチする気は起きず。
諦めようとしてた瞬間。
彼からまたメールが。
「次のクラス、来るの?」
もうね。
ほっておきなさいよ。
あんた結婚するんでしょ?
もうすぐ2人でIKEAとかでイチャイチャ家具揃えちゃうんでしょ?
でも・・・。
「行く~!行く~!」
ってノリノリで返信しちゃって。
けっこう宿題も溜まってたのに。
ムリをして彼に会いに行くキャシー。
クラスに少し遅れて到着すると。
あの彼がいつもの席に座ってる。
ヤバイ。
カワイイ。
顔も合わせられない。
向こうはキャシーを見つけて。
笑顔で手を振ってくれたんですが、こっちは赤面しっぱなし。
円を囲むような教室で、彼の向かい側に座りました。
クラスに来ちゃったはいいものの。
全然これからのプランが無いキャシー。
アレコレ考えてたら、あっという間に休憩時間になって。
彼のほうから。
「初めて会ったね!ちょっとコーヒー飲みに行こっ?」
って誘われて。
一緒にコーヒーを買いに行くことに。
今更ヒゲもちゃんと処理してなかったことに気付いて、顔もあんまり向けられないあたし。
向こうはレギュラーコーヒー、キャシーはミルクティーを買おうとレジに並んでると。
キャシーの分までおごってくれようとする彼。
もう!フったあたしなんかに優しくしないで!
(勝手にふられてるだけです。)
って強がりながら。
彼の手に無理矢理お金を渡して。
そして、手と手が触れたことに、いちいち恥ずかしくなるキャシー。
帰り道。
キャシーが。
「トロント大学に何人くらいゲイの友達がいるの?」
って聞いたら。
「レズビアンも入れて、2人かな。」
って言ってて。
本当に、ゲイシーンには疎いらしい彼。
キャシーなんて、トロント大学を通るだけでもゲイ友達を数人見かけるのに。
2年間もここを通ってる彼は、ほとんど彼氏さんとしか遊んでなかったのね。
それもそれで寂しいわね。
って思って。
家に帰ってから。
「今度、うちでご飯とかどう?」
「彼氏さんも連れて。」
って思いっきり心を拡張して、メール送信。
というわけで。
今度、彼がうちにご飯を食べに来ることになりました。
しかも。しかも。
彼、凄くご近所だったってオチ。
本当に。
独身だったらな。
キャシー泣いて尽くしてたのに。
まぁ、友達になれただけでもいいわよね。
ご飯は何を作ろうかしら。