ちょっと!
もう3月なのに、まだ姫初めもしてないわ!?
お引越しして、すっかりダウンタウンっ子なんだから!
もっと良い出会いがあってもいいはずなのに!
って、待っていても誰も来ないので。
学校も無いスタディ・ウィークの今週に、狩りに出かけるキャシー。
標的はもちろんあの子。
友達に無理矢理連れて行かれたトロント大学の授業で。
一目ぼれしてしまった男の子です。
前回の痛々しい自爆の傷で、しばらくこのクラスに参加してなかったんですが。
やっぱり彼が忘れられなくて、授業前に友達と2人で彼を待つことに。
「彼に自己紹介して、帰るわよ!」
って全然授業受ける気なし。
っていうか、授業もとって無いのに。
授業前に彼を待って、話しかけるって、ちょっとストーカーよね?
「あんた本当にドン引きされるわよ!」
って友達に言われつつも。
「可愛いからストーカーって思われてもなんとかなるわ!」
って盲目なキャシー。
そう言いつつ。
確実に不安が募っていくあたし。
その時。
彼がエントランスから入ってきたの!
廊下でまちぶせしてたあたしと友達・・・。
だったんだけど。
あたし一目散に逃げたわ!?
ええ?
って感じだけど、逃げたわ。
授業前に30分も待ったのに。
恥ずかしくて逃げたわ?
ストーカーって思われたくない乙女心のせいよ。
「あんた本当アホね!」
って友達にからかわれながら、とぼとぼ歩く帰り道。
「もうすべてのチャンスを逃したわ。」
ってマジで凹むあたし。
まさかの2連敗でございます。
そんなキャシーを見て。
「あんたもういっそfacebookからメッセージ送りなさいよ!」
ってアドバイスしてくれる友達。
「実は、あたしあんたが彼のこと好きなの彼に言っちゃってるし。」
とかさりげなく告白する友達。
「えええ~~~!?マジで?」
って、もうちょっとヤケクソになったキャシー。
当たって砕ける前に彼が抱きしめてくれることを祈って。
彼にメッセージを送ってみることに。
——
○○さんへ
はじめまして。
実はクラスで見かけたんだけど・・・。
恥ずかしくて、声かけられなかったんだ。
ちょっとお話したいな。
とか思ったんで、もし良かったら返事下さい。
キャシー
——
凄くストーカー臭がするけど。
キャシーの可愛さで打ち消されてることを祈りつつ送信。
すると次の朝。
——
もちろん!
なんでクラスで話しかけてくれなかったの?
恥ずかしがっちゃダメだよ。
——
ってめっちゃ友好的なメール。
キャシーもう嬉しすぎて。
友達に電話して。
「きゃ~~~!メール来たわ~~~!」
って報告して。
そのままfacebookチェックしてたら。
彼のプロフィールに。
交際中。
って入ってて。
「きゃ~~~!独身じゃなかった!!!」
って5分おきに友達に報告するキャシー。
というわけで。
ゲイかノンケかも怪しいのに。
さらに独身じゃないと来ましたよ!
この恋、どうなる!?