次の月曜日は、陰暦のお正月で。
中国を始めとする陰暦のお正月を祝う文化の人は、この週末にパーティーを楽しんでいます。
そんなベトナム人の友人が新しい家に引っ越して。
ベトナムの陰暦正月に、引越し祝いも兼ねたパーティーに行って来ました。
彼女は、トランスジェンダーの女の子で。
つまり、男性→女性(MtF)なのです。
スタイルも良くて、リアーナみたいな感じでゴージャスで、凄くやさしい子。
で、まぁ。
パーティなのに。
食事がベトナムのお粥で、まったりムードでみんなで寛いでいました。
彼女はお姉さんと友人と一緒にマンションを借りていて。
彼らも友人を集めて、同じマンションの部屋で別のパーティをしてたのね。
みんなベトナム人で、ベトナム語ぺらぺら。
しかもフレンドリーで。
「あんたハンサムね~!」
とか関西のおばちゃんのノリで絡んできます。
お酒も入ると、みんなちょっと弾けだして。
オカマ丸出しで、ダンスをしたり、ゲイネタを連発しだして、かなり賑やかに。
そんなパーティの最中。
キャシーがふとそのホストの女の子を見たら、泣いていて。
ビックリして、慌てて駆け寄って。
「どうしたの?」
って声かけたんです。
そしたら。
申し訳なさそうに。
「あたしのお姉ちゃんとルームメートの友達たちが、みんなをバカにしてるの。」
って泣きながら、言い出して。
「みんながオカマっぽくて気持ち悪いとか凄い嫌なこと言ってるの。」
って、どんどん泣き出しちゃうその子。
ちょっとかける言葉がなくなっちゃったキャシー。
ベトナム語でバカにしてるんなら。
こっちは誰一人理解できないし、まったくかまわないんだけど。
自分の友人をバカにする言葉を聴き続けるのは、あんまり彼女にとっては気持ちよくないんだろうな。
とか思って。
とりあえず、彼女をベランダに出して。
パーティを早めに切り上げちゃったキャシー。
だって。
人がうちらの行動をバカにしてるからって言って。
じゃ、その人たちにバカにされないようなことだけしたら、死ぬほどつまんないし。
それで、カマ騒ぎを続けようもんなら。
ホストの女の子がどんどん泣いちゃうし。
一番、みんなが嫌な思いしない選択でした。
キャシーが帰る際に、チラってルームメイトたちのパーティの様子をチェックしたら。
もうあからさまにキャシーの友達のダンスの物まねをしていて、馬鹿にしていた様子。
ハッピーニューイヤー!
くらい挨拶しようかと思ったけど、頭に来てそのまま帰ったわ。
本当、楽しいパーティが台無し。
やっぱり、帰り際に向こうのパーティ会場に行って。
「ゲイをバカにする以外に話すネタないわけ?」
って捨てセリフでも残しておくんだったわ。
彼女、あの後大丈夫だったのかしら。